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『一級建築士試験勉強は自らコントロールせよ』


こんにちは。

前回『一級建築士試験と資格の本質-2019年度一発合格から思うこと』という記事で、実際に一級建築士を取得してから思う一級建築士資格とはについて思う事を書きました。その中で、重要な事として「試験は一発合格」という事を言いました。

今後数回は、実際に試験について勉強法などを具体的に書いていきたいと思いますが、まずは勉強法について書く前にどのような姿勢で試験に臨めばよいか私の経験を基に書きたいと思います。

■変化する社会状況と一級建築士試験


インターネットが急速に普及し、多くの人があらゆる情報に容易にアクセスする事が可能になった現在、ネット上にも様々な一級建築士試験についての情報が溢れています。それに伴い一昔前までの学校に通わなくては受からないという状況は大きく変化しています。そのような状況の中で自分がどのように試験に臨むのか、無暗に勉強を始めるのではなく、まず重要なことは「スタンスを決める」ことだと思います。
ビジネスや様々な場面でまずスタンスを決める事が重要なのは「言語化力 The Breakthrough Company GO 三浦崇宏」の中で述べられていますが、これは一級建築士試験でも言えます。


■独学で臨むか学校に通うか


 一級建築士試験において勉強のスタンスを決める事は「独学で臨むか学校に通うか」を決める事です。また単に決めるのでなく、自分で考え覚悟を決める事でもあります。私の周囲の一級建築士試験を受験する人を見ると、みんな行っているから資格学校に入ろう、とりあえず学校に行ったらなんとかなるだろうという人があまりに多すぎます。

 スタンスを決める時に重要な事は以下2つです。
・自分について考える
・独学と学校に通うことのメリット・デメリットを知る。

◆自分について知る

 スタンスを決める上でまずは自分について知ることが大事です。具体的にはこれまでの勉強の経験から自分はどのような勉強の仕方が合っているのか考えること。誰でも1回は受験勉強やテスト勉強をしたことがあるかと思います。その時、自分は計画的に勉強する事が得意、机に向かってまとまって勉強すると集中できる、電車の中で暗記している意外と身に入る、お金をかけて塾に行ってみんなで勉強するとやる気が出る、スタバでの勉強は集中できるなど、自分がどのような勉強をしたら上手くいったか、上手くいかなかったか考えてみて下さい。
 私の場合はこれまでの受験勉強やテスト勉強を振り返り、「自分でテストまでの残りの期間で何をするか決めた方が上手くいく、机にまとまって勉強するよりも、移動時間や隙間時間を使ってコツコツ勉強する方が合っている」です。

◆独学と学校に通うことのメリット・デメリットを知る。
 


 次に独学と学校に通うことのメリット・デメリットを知る事が必要です。これはネット上に多く書かれていますが参考として1つ記事を載せておきます。


 ここで重要な事は、書かれている事は事実として捉え、それが自分にとってはメリットになるのかデメリットになるのか考える事。例えば「学校がスケジュール管理をしてくれる」という事実は、自分でスケジュール管理ができない人にはメリットになりますし、自分でできる人には窮屈に思え、デメリットにもなります。自分にとってのメリット・デメリットを自分が納得するまで考え、その上で覚悟を決めてどっちを選ぶか決めればよいかと思います。この考え決めた覚悟が、勉強で辛い場面においても頑張る源になります。
 私の場合は、先ほど述べた自分について考えたときに、独学の方が圧倒的にメリットが多かったため独学で行くことを決めました。

 ※どちらか判断を迷っている人は、まず独学から始めるとよいと思います。覚悟を決めず、いきなり学校に通う選択をすると失敗したときのリスクが大きくなります。しかし大事なのは1か月間試してみるなど期間を決めて結論を出すこと。あくまで大事なのは「試験は一発合格」という事を忘れないで下さい。

■まとめ


自分を知り、試験に臨むスタンスをまず決めよ。自分で考え決めた覚悟が本当にきついときに支えになる。


次回は学科試験の勉強法について私の経験を基に書いていきたいと思います。

PS:私は製図試験では2カ月という短期間で成果を出すには学校のノウハウを活用した方がメリットが大きいと判断しました。それは製図試験のノウハウがまだまだ一般化されていない事が要因です(具体的には合格の解答などの一般公開等がされていない)。現在建築士試験というマーケットにおいては複数の学校が独占しています。私の願いは高いお金を払わずに一級建築士試験に合格できる人が増える事。言い換えればお金のない人でも級建築士試験に合格できるんだという世の中になる事。
その為にはもっと情報の開示やノウハウの一般化が進めばと思います。海豆博士の活動ややウラ指導の普及はこの1歩だと思っています(私も大きく影響を受けました。)



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