どんなに良い作品・アプリでも知られてなければ伝わらない

題名通りではあるのですが、どんなに良い出来の作品・アプリでも知っていなければその良さは伝わらないと製作者、消費者の両面の視点から改めて実感しましたので、それについて書きました。

◆視聴者の視点

前におせんという漫画作品を見つけまして、私はその作品がとても気に入っています。簡単に紹介すると、老舗の料理屋の女将であるおせんさんが、料理などを用いてお客を満足させるという漫画です。上手く言葉出来ないのですが、よくある料理漫画と違い、舌を満足させるのではなく心を満足させるという部分に比重が置かれている気がします。その為、話によっては料理の話が添え物で器の話がメインの時もあります。

おせんという漫画自体、今まで知っていたけど読んでいなかった作品じゃなくて、GooglePlayブックスで無料の巻が出ていたのでその時に初めて知ったのでダウンロードして読んだ作品です。

この作品を読んだ時、何で自分は今までこの作品を読んだことがなかったんだと思うぐらいに衝撃を受ける位に気に入っている作品です。ですが、恐らく、GooglePlayブックス使っていなかったら、この作品を読むことは恐らくなかったです。なぜなら、GooglePlayブックスでダウンロードするまで、おせんのおの字すらこの作品の情報が自身に引っかかってこなかったからです。念のために書いておきますが、最初の単行本がでたのは2000年なので凄く古いという訳でもなく、また、おせんという漫画は(色々問題になりましたが)ドラマ化するぐらいには知名度があり、且つ売れている作品です。

長くなりましたが、要するに自分がこれだけ気に入る作品で且つ客観的に見ても売れている作品でも、知られていない事はありえるという事です。

◆制作者の視点

此処で何度か宣伝しているのですが、僕はVoiceTimerというAndroidのキッチンタイマーアプリを公開しています。僕自身としては良い物ができたと思っているのですが、そのアプリの総ダウンロード数は、今年の8月23日から、10月20日までたったの2でした。有料ですがAdwordsで広告の宣伝を打つことができるので、8月8日から日本のみで宣伝を打っていたのですが、それでも総ダウンロード数が2でした。

ふと思い立ったので、10月21日から広告の範囲を全世界にして改めて広告を打ったのですが、そしたら、2017年10月27日の時点での総ダウンロード数が20になりました。微々たる差と言ってしまえば、それまでですが最初が2だったことを考えると、凄く大きな差です。

アプリ自体はもともと全世界で公開しており、且つ英語対応はしていたので、多分言語対応が大きな問題なのではなく、宣伝されたことによりアプリが全世界の人に対して宣伝された為、ダウンロードされるようになったのではないかと思っています。

結局のところ、アプリの質以前にまず他の人の目に触れることを意識しないと、例え無料でもダウンロードされる事はないという当たり前の事実を改めて実感しました。

◆総括

制作者の観点で言えば、どんなに良いもので且つ無料であっても、欲しい人もしくは欲しいと思われる人に対して宣伝する必要があり、消費者の観点で言えば、有名で且つ客観的にも主観的にも良いものであっても知っているとは限らないので、どうアンテナを張ればいいかは僕自身も良くわかっていないのですが、アンテナを張る必要があると思います。

続編を書きました。続編は無名だとどれくらいダウンロードされないのか、宣伝するとどれくらいダウンロードされるようなったのかが書かれています。



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