自己紹介をしてください

自分らしい時なんてものは存在しなくて、その時の気分が自分を形作っている。仕事をしているときも友達と騒いでいるときも親といるときの自分も自分でない。それじゃあ私はいったい誰で、なんなのか。

私は、あるときは真面目であるときは適当だ。人からは暴力的だと恐られ、博愛的過ぎると気がかりに思われることもある。とてもネガティブで常に最悪の状況を想定して動いている、と同時に楽観的でもあって人間はその叡智と善性を持って困難を跳ね除けることができると信じている。

私は、目に見えないものを信じていない。まやかしを利用して弱みにつけ込む卑怯者の存在が透けて見えるから。しかし、人知を超えた存在を頭上に感じることもある。それは頭の後ろを時々、手か足の指で軽く小突いてくる。

明日の予定は昨日の予定になっていて、コップの中身は水なのかコーヒーなのかジュースなのかも思い出せなくて、夢だと思っていたものは現実で、現実だと思っていたものは幻で。いつか私が掬い上げた砂か水か土は存在しなくなっていて、それは自分が吐き出した内容物かもしれない。美しいものだけは変わらないでいて。

寿命が伸びます