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Wow Maoの冒険⑥ 人情の味?ネパール家庭料理「ダルバート」

娘との旅行で最も楽しみにしていた国、ネパール。いくつもの少数民族が暮らしているとか、ヒマラヤ登山の玄関口、という断片知識しか持たずに行ってきましたが、結果、とても楽しかった&行ってよかったです。

夏のネパールは雨の季節のため、今回はカトマンズ中心に滞在しました。旧王宮広場のあるOld Patanで一軒家をAirbnbしたあと、住宅地Nayabazarのご家庭でホームステイをさせていただきました。

ステイ先のおうちのLeaちゃんと折り紙に熱中するマオ。

ダルバートを食べまくる

ネパールが居心地よかった理由のひとつは、食事が美味しかったこと。

マオは「モモ」と呼ばれるショウロンポウみたいな蒸し餃子がお気に入りで、連日いろんな種類のモモを食べていました。

これがモモ。中には水牛のひき肉が入っていたりする。チベット方面からもたらされた一品らしいです。

私はというと、レンズ豆のスープとカレー味のお惣菜でご飯がすすむ定食「ダルバート(Dal bhat )」にめちゃくちゃハマり、ネパール滞在中はほぼ三食これを食べておりました。

こちらはある日の晩ご飯に食べた、豪華なダルバート。「ダル」はレンズ豆のことを意味していて、ほかのおかずは店によって違っても、スープには必ずレンズ豆が入ってます。

ダルバートはネパール人の国民食。ホームステイ先のお父さんも「三食ダルバートを食べないと調子が出ない」そうで、日本でいう「ご飯とお味噌汁とお漬物」のような位置づけにあるようです。

ダルバートを習いにゆく

これは日本でも作ってみたいと思い、クッキングスクールを探したところ、「2 Sisters Nepal Cooking School」を発見。

ネパール人の先生、シャスマさんにご家庭の味を教わってきました。

料理で女性を勇気づける

シャスマさんのお料理教室では、ホームページの運用や事前準備のアシスタントとして、近隣のシングルマザーたちを雇用しています。また、参加者が支払った費用の一部は、ネパール農村部の小学校に寄付されます。

その理由を「単純に、母国をよりよくしたいから」と語るシャスマさん。

「ネパールは女性にとって活躍しづらい国。未だにこの国では、女の子が生まれると“働き手にならない”とがっかりする人も多いし、学校に行かせてもらえず家の手伝いをさせられている女の子も少なくないのよ」

彼女自身は、教育熱心な父親のアドバイスで高校時代からオランダに留学。大学卒業後もヨーロッパでマーケターとして修行したのちに、昨年この事業を立ち上げたばかりとのこと。

「小さなスクールだけど、口コミでお客さんも増えてきた。ネパール女性なら誰でも知っているレシピだって仕事につながることを、身近にいる女性たちに気づいてもらい、彼女たちを勇気づけたいのよね」と目を輝かせながら話してくれました。

料理を習った翌日、「どうしてもお礼の手紙を書いて渡したい」という娘と、シャスマさんを再訪。

娘は「あなたのような人のことを、significantっていうんだと思いました」と素晴らしい授業へのお礼を伝えました。

そのまま三人でいろいろ話しながら、30分近くかけて私たちの宿まで見送ってくれたシャスマさん。彼女が教えてくれたレンズ豆スープのように、滋味深く温かい出会いになりました。


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