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貨幣経済からの脱却


3.11の大震災のとき、私は中国で仕事をしていて、東京からのお客様を迎えていました。

ネットでニュースを見て、当然、宴会などは中止になり、皆さん大慌てで帰国して行かれました。

それから後も、スマートシティを導入するために日本企業からたくさんのお客様を迎え、次世代的なテクノロジーを駆使した街の設計について聞くのは、夢のように興奮することではありましたが、当時から私の中にはむしろ、スマートシティとは対極のオフグリッド生活、電気・ガス・水道などのインフラを巨大なシステムに依存しない暮らしへの憧れが急速に芽生えてきました。  

3.11で同じように感じた人はかなり多かったと思いますし、それを実行に移している人もたくさん目にします。


私自身はまだまだそこまで出来ていませんが、今の場所に引っ越して、いざとなったら水と火(木)は何とか手に入るだけでも安心感が違うなと思っています。(前の家はオール電化だったので)


インフラも、ガソリンなども、昔はみんなそんなものが無くても生活が成り立っていたのに、良いものだからと与えられて、いつのまにかそれがないと全く生活出来ないように依存させられている、ということは、私たちの暮らしは不便で不自由になっているとも言えます。


これらのシステムはすべて顔の見えない相手からの支配であり、そんな支配が成り立つのは、みんなが貨幣経済の仕組みでモノを考え行動するように仕向けられているからです。

お金があれば誰でも物やサービスを手に入れられる社会というのは、一見、自由で平等なようで、お金を多く手に入れなければ何も得られない→生きていけない、という競争への有無を言わさぬ強制参加です。

そして巨大資本の画一的(で危険)な品物を流通させるための貨幣経済が圧倒的な力を持ってからは、それまでセーフティネットであった「贈り合い助け合い経済」、家族単位の集落とか村という範囲の、顔の知れている関係性の中でならどこでも成り立っていた貨幣を介さない伸びやかな経済活動はどんどん廃れてしまいました。

お金を貰えること以外は価値がない、という価値観が心の底にまで浸透してしまったせいです。


もちろん、今すぐにすべての人がこのシステムから完全に脱却することは出来ません。

私もガソリンも電気も生活用品も、必要でも自分では作れなくてお金を払い続けています。

でも私たち大人は、子どもたちに、今より少しでもよい世界を創造する義務があります。

いま自分がイヤだな、こんな社会は辛いな、と感じているなら、仕方ないからと自分も我慢して、子どもたちにもこの酷いシステムの中で上手く立ち回るよう期待するなんて無責任はやめて、世界の一画に少しでも自分の理想を実現したいと思います。


巨大でどうにも動かせないように見えるシステムでも、世界のあちこちで小さな創造が起きていけば、それがモザイクのように鮮やかに塗り替えられて行くのです。

大事なのは、今まで縛りつけられていた意識の解放とエネルギーの方向転換です。

子どもたち、孫たちの世代には、すべての家族がお金の奴隷になることなく、その中で豊かな暮らしの成り立つ一族の土地(アナスタシアの構想)を持てるように願います。


長々と書いてしまいましたが、とりあえずみんな自分が好きなこと、楽しめることで、無理せず出来る範囲での、小さなギフトエコノミーをやっていけば良いと思うんです。

情報発信や、音楽配信、読み聞かせとか、観光案内のボランティアなんてまさにですよね。

私は第一歩として、4月からの自由学校親子クラス、セルフケア茶会は無料にします。

私はとにかく自由でありたいし、誰もが自由になって欲しいので、病院や薬に頼らなくても、手だけ(なんなら氣だけ)あれば、元氣になれることを体感してもらい、世の中の当たり前にしたいと思っています。まずはこの地域から。

だからぜひ遊びに来て、家族に、お友達に、簡単なお手当てと、誰の中にも本来ある力を伝えてください。


そして整体は、こんなに歪んだ世界でみんなが不健康だからこそ役にたちますが、みんなが本来を取り戻し、スラスラ元氣に生きられる世界になれば必要ないのです。

逆説的ですが、整体が必要なくなる世を創るのも、整体を志す者の役割です。商売のためにお客を依存させないのが、整体のあり方なのです。

酷な言い方ですが、いま世にあるほとんどの商売はただお金のために、不要で害悪なものを作っては、良いと見せかけて遠くまで流通させて売ることに多大な費用をかけているばかりで、実際には価値のないものばかりです。

貨幣自体には価値がない、お金は幻想だったと皆が正氣に返れば、もっと安全で長く使えるもの、心を込めて、手添えられた質も氣も良いものばかりが作られて、世界は美しいもので溢れるはずです。

それぞれの自由な創造で、共にオセロをひっくり返していきましょう。

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