国際結婚 我が家の家事分担
付き合ってるときに夫が言った。
「僕に”ママ”はいらない。」
これは、自分のことは自分でするよ、
世話をやく人ではなく、パートナーを求めている、という意味だった。
遠距離が長く、夫との生活は合算すると、まだ半年ほど。これからだけど、夫は有言実行型。
本当に、自分のことは自分でしている。
前妻との離婚から私との結婚まで10年。といっても、前妻は家事を殆どしない人で、夫がしていたらしい。
だから、ルーティンとして家事のながれが身についている。
ただひとつ、結婚前に夫から言われたことがあった。
「夕食を作ってくれたら嬉しいな。」
自分のために食事を作ってくれるなら、それが何であっても嬉しい。
毎日でなくてもいい。
毎日同じでもいい。
作りたくない日はしなくていい、と。
え?毎日じゃなくてもいいの?
したくない日はしなくていいの?
ちょっと衝撃だった...
私が育った実家では、
いえいえ、毎日作るのは、当たり前。
毎日メニューを変えるのも、ほぼ当たり前。
作りなくたって作るのは、当然に近い当然・・・
だったから。
なので、夕飯くらいは、御茶の子さいさい!
夫の反応も楽しみで張り切ってやっている。
そんな夫との家事分担を振り返ってみた。
パート1: 掃除
風呂(夫、定期的に。マスクして徹底的にやる。)
トイレ(夫、定期的に。妻、思い出したら。)
部屋の掃除機がけ(夫、こだわりの掃除機で月に1回。ハンディ掃除機は都度。)
庭掃除(夫、必要に応じて。)
パート2: 洗濯
各自(夫、同じ曜日に週2回、妻、溜まったらやる。週2、3回)
パート3: 食事
朝食(毎日各自)
昼食(毎日各自)
夕食(毎日、妻。たまに夫)
夕食後の後片付け(毎日、夫。たまに妻)
パート4: スーパーの買い物
買い物は週1回、週末に一緒に行く。
パート5: その他
観葉植物の水やり(各自自分の植物を担当)
ゴミ出し(毎週水曜日、夫担当。)
こんな感じです。ほとんど夫...
ちょっと付け加えると、
言い訳その1:部屋掃除
うちの掃除機はセントラルタイプ。ぼっとん便所のような太いホースのついた掃除機で、吸った埃やゴミはすべてホースを通して地下のタンクに吸い込まれるタイプなのだ。その掃除機が、まぁ〜重い。私にはかなりの苦痛なのだ。
言い訳その2:トイレ掃除
アメリカの家はトイレの数が多い。無理のある言い訳・・・
言い訳その3:庭掃除
1エーカーの敷地が広過ぎて、落ち葉の数が半端ない。吹き飛ばすのに機械を使うが、それがよくわからない。夫は進んでやってくれる。
言い訳その4:洗濯
最初数回は一緒に洗っていたが、私の洗濯物のどれが乾燥機に入れるものか、干すものか、いちいち確認するのが手間だったらしく、夫からそれぞれやろうと提案された経緯...
洗濯ネットに入れたものでも、めんどくさいときは気分で、乾燥機でいい!と一貫性がなかったのが災いした・・・自業自得です。
言い訳その5:朝食と昼食
夫は完全なルーティンで動く。朝食も昼食も毎日同じメニューを、ほぼ同じ時間に食べる。
平日のお弁当は、自分でサンドイッチ、果物、ヨーグルトをバックに詰めて、飲み物もポットに入れて持って行く。
私は残り物をお弁当箱に詰めて日本を味わう。
言い訳その6:観葉植物の水やり
自分が持っていた植物は曜日を決めて水やりしているからやるよと言われた。
言い訳その7:ゴミ出し
アメリカのゴミ入れは、とにかくデカくて重い!高さは多分120cmくらい。
自宅のガレージから道に出るまでも30メートル?いや、もうちょっとあって、しかも坂。なので夫がやってくれてる。せめてと思い、空になったゴミ入れはガレージに戻してる。
というわけで、非難覚悟の言い訳7連発でした!
家事分担は いろいろ
パーティで他の家庭に行くと、それぞれのかたちが見える。
先日お呼ばれしたご家族は、夫は料理好き、妻は料理を一切しないと言い切っていた。
言葉どおり、妻はちーんと座ったまま(笑)
夫は、
「ハニー、どれくらい食べる?」
「紅茶にする?コーヒーにする?」
とか聴いて、甲斐甲斐しく頼まれたものを運んでいた。
ほかの家族では、夫は日本並みに残業して忙しい。家のことはあまり把握せず、フルタイムで働く妻に任せっぱなし。
妻は、「それでも、まだ夫婦だよ〜。」と笑って私に話してた。
またほかの家庭では、時間に余裕があるせいか、夫婦単位で何でもしている。
家事分担は半々といわれるアメリカでも、その家庭それぞれで、まったく違う。
きっと、それでいいんだね。
一緒に生活する人は、
基本的に自分の世話ができる、
一人でも生きていける人がいい。
一緒に年老いていくから、
それが結婚前の私の理想だった。
なのに、今はまだ...
というわけで、
お互い心配なく助け合えるように、
理想に向けて徐々に頑張る。
徐々に、と言いながら溜め息が出た。
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後記
冒頭の写真はある日の私の夕食。夫は週末にムービーナイトと言ってピザを食べながら一緒に映画を観るのを楽しみにしている。
そして、ピザのときは夫がすべてやってくれる。
オーブンを予熱、箱からピザを出し、焼くだけのシンプルステップながら、素直にありがたい。
私は毎回ピザとサラダを、もちろんお箸でいただく。
夫はサラダはたまに。ピザだけを手で食べることが多い。サラダはフォーク派だった。
私も最初はフォークでサラダを食べていたけれど、カタカタお皿の音を立てながら、何回もこぼれ落ちる葉っぱをザクザク突き刺し食べる。これが、いただけなかった。
それより、お箸で挟んで静かにいただくほうが落ち着くし、理にかなっていると思う。
以前、お箸でピザを食べる私を写真を撮ってまで笑っていた夫も、お箸の素晴らしさに納得して、サラダをお箸で食べるようになった。
よしよし。
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