見出し画像

24歳になりました

卯年。年女。柴田ののかです。
2023.10.11に誕生日を迎えて24歳になりました。干支2周分の歳。
"柴田ののか"になってからはまだ1ヶ月なんですけどね☺︎

今年の初めに年女だからと張り切っていつもお世話になっている雑貨屋さんで干支の陶器の置物を買いました。しかも3つも。
一つは自分に。
もう一つは同じ卯年のおばあちゃんに。
もう一つはおじいちゃんの仏壇に。
そのおじいちゃんとおばあちゃんが"柴田"といいます。Instagramではおじいちゃんの話をしたので、noteではおばあちゃんの話をしようかなと☺︎



柴田のおばあちゃんとののか
わたしのおばあちゃんには「卯年だから寂しがり」という口癖がありました。
あと年始の集まりで「(孫が多くて)みんなの年齢や干支はわからんなるけどののかちゃんがおばあちゃんと同じ卯年は覚えとる」ということも毎年言っていました。
ただ認知症になってからはその言葉たちを聞かなくなりました。わたしの記憶の中のおばあちゃんと認知症のおばあちゃんは少し変化していきました。
でもおじいちゃんが亡くなった時、たしかにおばあちゃんはとても寂しがっていました。言葉はなくともやっぱり寂しがり屋は健在のようです。昔から変わらぬおばあちゃんもきちんとそこにいることにわたしはハッとさせられて心が動きました。

記憶障害によって色んなことを忘れてしまうおばあちゃんが孫ののかと干支が同じことを今も覚えているのか。
見当識障害によって今が何年の何月何日かをぱっと理解できないおばあちゃんが今年が卯年であることを今も理解できているのか。
どちらもよくわかりません。でもそれでもいいやと思います。おばあちゃんはおばあちゃんだし、おばあちゃんの忘れた記憶は代わりに私が覚えておけばいいから!と思っているから☺︎



柴田とののかをつなぐもの

大学進学とともにレンガ調の実家を出て寮で暮らしていたら、ある日寮生に教えてもらった雑貨屋さんをレンガ調だからという理由だけでよく通うようになりました。下北沢にある三叉灯(さんさとう)というお店です。いつも色んなものに溢れているのに、このお店はなぜだかとても落ち着きます。3階でよく深呼吸したくなりました。
社会人になってからも足を運んでいて、昨年末には「干支物の陶器でできたうさぎさん」を置いていると知り取り置きを頼んで仕事の合間に飛んで買いに行きました。

陶器をつくった作家さんは+buttonsさん
これが本当にちいさくて繊細なやさしさを感じられます


なんとなく、薄れていく記憶の中でもなにか一つでもおばあちゃんの琴線にふれてくれないだろうかと。色んな記憶・思い出のカケラを散りばめて年始に贈りました。
「干支物のうさぎ」は卯年・年女であること、
「陶器」はおじいちゃんとおばあちゃんが陶器工場で出会ったこと、
「台座の畳」はおじいちゃんが畳職人だったこと(タイトル写真には台座があります)、
「おじいちゃんとおばあちゃんに同じうさぎの贈り物」をしたのはなんとなくおじいちゃんと同じものを近くに置いておけば寂しくないんじゃないかなと思うこと。
おばあちゃん子としてのただの自己満足でしかないと感じてしまうけど、それでおばあちゃんを喜ばせることができたなら少しでも恩返しになるのではないかと思います。そして恩返しができるなら私はそれをとても幸せだと思います。

ちなみにおばあちゃんは陶器の置物をもらった時もものすごく喜んでいたそうですが、朝目が覚めてベット横の机に置いてあるうさぎの陶器を見ると、もらったこと自体を忘れて
「こんなにかわいいうさぎさんは誰がくれたの?おばあちゃん幸せやわ」と何度も口にするそうです。老人ホームの職員さんを経由してお母さん伝手に聴きました。
新鮮に初めてもらった喜びを何度も何度も味わうのだそうです。
おばあちゃんはなんて素敵な経験を重ねているのだろうとわたしまで嬉しくなります。


24歳。
「誰かの幸せを願いながら、自分の幸せも感じられる」そんな一年にできたらと思います。
月に姿を映すうさぎのように、慈悲深い行動をできるような役者でありたいと思います。
そしてなにか一つでも観にきてくださる方々の琴線にふれられるような芝居や舞台を届けられるように日々精進していきます。


また舞台立つのでお楽しみに☺︎


役者 柴田ののか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?