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南信州の伊那市でコワーキングの種をまく

信州は多様な地形が生み出す多様な地域資源の宝庫

信州は北信、中信、東信、南信と分かれますが、各地域は地形、気候風土、食文化、観光資源などの地域資源はかなり多様性があり、影響を受ける経済圏(東京、名古屋など)も異なっています。

よって、それぞれの地域資源や強みは異なり、それぞれの強みを知り、共有し、それを活かして事業を起こしていくことは、地域活性化にメリットがあると考えています。

伊那市は、東に南アルプス、西に中央アルプスという二つのアルプスに囲まれた景勝地で美味しい空気と清流に恵まれた土地柄。さらに作物栽培に適した高い晴天率、寒暖差が大きいといった自然環境に恵まれ、その自然の恵みが育んだ美味しい食材(米、野菜など)が豊富!という点においては、当方が住んでいる佐久市と共通点が多い。

しかし、最近マスコミ報道で多く取り上がられている伊那市の地域活性化にかかる取り組み事例をみると、移住者というよりも地元法人や地元の任意団体等が主たるプレーヤーでそこに市、移住者や学生を含む有志がうまく関わり合って事業が展開しているように感じていました。

よって、伊那市は今、「信州で最も熱い都市ではないか?」と想像していました。

そんな中、

伊那市の地域おこし協力隊の松浦志苗さん(つながり人口創出コーディネーター:人をつなげることがメインタスク)とのご縁により、伊那のクリエイティブ人材、地域資源を活かした事業およびお店を案内していただきました。

地元愛が強いキーパーソンとの出会い

自然、農と食などの地域資源を活かしたスポットを巡りましたが、初回ということもあり、先ずは西部地区を中心に郷土愛/地元愛が強いクリエイティブ人材とのふれあいが目的のツアーとなりました。

最初のツアー先の「山荘ミルク」で地元食材にこだわった
ヘルシーランチを食べながら、先ずは自己紹介


3名の地域おこし協力隊と佐久チーム。先ずは自己紹介と伊那について知る

自己紹介や意見交換している中で、地域活性化の原動力は「地元愛/郷土愛が強く地域資源の価値を感じていて、ご当地の発展性を意識しつつ自ら何かできるコトを起こそうとしている人」だと再認識しました。

伊那西地区を考える会(地域の任意団体)

「伊那西地区を考える会」http://www.ina-nishi.com/の発起人は地元の区長さんで、地元の有志と伊那西小学校の校長先生が応援して任意団体となりました。会のメンバーは、各地区長さん、同校の卒業生、PTA、地域おこし協力隊等で構成されていて、地域を盛り上げるためのコワーキングが行われています。

このような地区の長が中心となり、多様なメンバーで構成されたローカル組織の存在を知ったのは初。

同会では、自身の仕事をしながら会のメンバーとしても活動し、地域の未来を考え、伊那西小学校のイベント企画および地域の交流促進並びに活性化に寄与する活動を行っています。

盛会となったナイトセッション


純米吟醸酒「維者舎」のストーリーを語る!


伊那の地酒(維舎者)&カモシカシードル、と佐久の美醸会のお酒
(マイラベルを貼ったのぶおのお酒)が古民家で揃い踏み

・『維者舎』は、伊那市横山の住民グループ「横山維者舎(いじゃや)」https://www.facebook.com/yokoyama.ijaya/が育てた酒米(美山錦)を使い、同市荒井の酒蔵「宮島酒店」が仕込んだ純米吟醸酒。

・カモシカシードルについては、こちらを参照 https://kamoshikacidre.jp/。元々、製造代表の入倉さんが横山地区を気に入ってそこに工房と販売所を作り製造が開始された。原料は横山のりんご農家さんの出荷できない不揃いのりんごを資料しているので、農家さんのみならず消費者にも喜ばれています。

いろいろな尖った人たちとの出会いに感謝するとともに、今後の展開が楽しみです!

伊那のとりあえずの感想:ローカルコワーキングの街!?

はじめての伊那住民との交流でした。初めての交流であったため、まだまだ実態等々わからないことだらけですが、とりあえずの感想をまとめてみました。

東信州の佐久に移住して11年目。
当方の出身地の名古屋に近い伊那市は経済圏の違いなのか、街にアイデンティティ/伊那らしさ、を感じ、地域の人の活力を感じました。

伊那西地区を考える会、のように教育関係者や地区長、地元出身者の中に地域おこし協力隊がかかわり、地域を本格的に活性化しようとしているボトムアップの地域活動は興味深い。

通常、地域に影響力を持つ人を巻き込んだ任意団体を作るのは容易なことではなく、さらにローカルレベルで多様な人材が結集してコワーキング(協働)していること、に先ずは興味を持ちました。

ニューノーマル時代に入り
地域活性化の定着化のためは、必要に応じて行政支援を活用するのもいいですが、地元のボトムアップ力(=原動力)がないと持続性が担保されない。他地域やグローバル・ベースで様々な経験をしている移住者と地元出身者がコワーキングして活動をさらに活性化することが重要と思っています。
地方もアンテナの感度をよくすることも重要。

伊那西地区の取り組みがスタートして間もないため、地域に定着するまでは時間がかかると思いますが、他の地域でも参考になる興味深い活動だと感じました。

ローカルは競合しない、ローカル間のコワーキングは相乗効果も期待、そして時にはパクる

地方活性化の方法論についての持論ですが、これについては別途、整理したいと思っています。




訪問先の紹介


○山荘ミルク:地元素材や水にこだわる安全安心な健康食を提供
https://milk-co.jp/


オーナーさん。食材のこと、栄養や健康のことにとにかく詳しい!





◯伊那市横山バイクパーク(GLOP Ante.(グロップアンテ)6/11オープン
http://www.inacity.jp/shisetsu/kankoshisetsu/yokoyamabaiku.html

スポーツで街を活性化






◯伊那西小学校:森林と融合した教育現場&地域との連携




○産直市場グリーンファーム:地元の人で賑わう民間企業による産直マーケット

https://green-farm.asia/



○ the rice farm-Wakka Agri
https://www.facebook.com/WakkaAgri/

無農薬米輸出企業、古民家再生事業(地域拠点づくり)をスタート



入り口


わざわざ作った広々とした土間


南アルプスの蛇紋岩のかまど

ここで宿泊しました。素泊まり3,000円。平日はまかないあり。


◯古民家CAFE matsunoeda terrace
https://inadani-feel.com/daily/657

地元素材にこだわる超人気のカレー店

ドライカレーとスープカレーの合盛り



















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