君だけがアイドル

私大森靖子ちゃん大好きなんです。
ZOCの推しは巫まろちゃんで、その次に好きなのも藍染カレンちゃんと鎮目のどかちゃんで、その次に好きなのが大森靖子ちゃんってくらい、ZOCの大森靖子ちゃんと超歌手としての大森靖子ちゃんは私の中では違う存在なんだよなあ、私が好きなのはやっぱり超歌手としての大森靖子ちゃんです。

死神に救われて生き抜いた夜がたくさん。
「君が幸せに生きるなら僕はボロボロでかまわないと」と1番で歌って、「僕をボロボロにした全て 僕はどうしても殺したくて」って2番で歌ってくれる靖子ちゃんに全部肯定してもらえた気がした。私は靖子ちゃんが好きです。私の全部を肯定してくれるから。他人をめちゃくちゃに愛していることと、他人が憎くて仕方がなくなることを当たり前のように同じ曲の中で歌ってくれて救われた夜がたくさんあった、私は私の他人への愛を嘘じゃないよって言ってもらえた気がした。

流星ヘブンも好き。「狂気に化けた夜にこそ生きる方を選んでく 生きるほうを選んでく」っていう歌詞が特に好きです。靖子ちゃんの曲って基本的に生きる方を選び取り続けるための音楽だと思っていて、それがとても色濃く出ている曲のひとつだと思う。

私はZOCのメンバーで歌っている音源の方が好きではあるのだけれど、もともと靖子ちゃんの曲であるZOC実験室。長いけど引用します。

本当に怖いのは孤独じゃない 断絶
運命も主義も違うのはもうわかっている
それでも 話をしよう そのために立っている
本質を変えることとこの心のまま削られること 

ZOCで歌うときは、ここまでが靖子ちゃんの歌割り。

そのあとカレンちゃんの歌割り。

ぼくは後者を選びました
HP ももうないし ずっとドクロマークついてますけど
このままどこまでいけますか
このままで どこまでいきますか
このままどこまで...

これはほんとにうまく説明できないけど大好きな歌詞。

見抜く醜さも 皮の可愛さも
ネガポジどっちも心でしょ
誰かかわいいかわいい抱きしめてあげさせてあげても私

これは更衣室ディストピアの歌詞。
靖子ちゃんの歌は同年代の女の子への劣等感をそのまんまに歌ってくれることも多くて、でも劣等感だけじゃなくて汚れながらも生き抜いてきたプライドもちゃんとあってとっても好き。

劣等感にまみれたプライドだと、ZOCのQUEEN OF TONEのこの歌詞も好き。

全然なりたくない女って 本気で思っちゃってるからさ

これは私の推しである巫まろちゃんのパート。ZOCの中で1番この歌詞が似合う女の子だと思うし、ZOCのまろちゃんの歌割りの中でトップレベルで大好き。

わたしが基本的にアイドルの曲ばかり聴くのは、わたしがなりたかった可愛くてきらきらした女の子を体現しているから。生まれ変わったらアイドルになりたかった人生でした。職業としてのアイドルに限ったことじゃなくて、周りの人に愛されて、ひたすら肯定されるきらきら可愛い女の子はみんなアイドルだよ。誰かにとっての「君だけがアイドル」になりたかった。

私がZOCを好きなのは、たしかにアイドルで、可愛くてきらきらしていて、でもそれだけじゃないから。劣等感とか絶望とかを歌ってくれて踊ってくれて、私と同じ場所に立ってくれる、私とおんなじで、「アイドル」になれなかった女の子だったんだなって思う。アイドルになりたかった、可愛くなりたかった私の代わりに歌ってくれているかんじがして、彼女たちが歌うたびに、踊るたびに救われていくなにかが私の中にある。傲慢かもしれないけれど、ZOCの女の子たちはとても私に似ていて、だから好き。初期ZOCが神格化されているのもそういえことでしょ、家庭環境がわかりやすく悪い女の子たちが歌うことに、踊ることに救われている子たちがたくさんいたんだと思ってる。

生きるために音楽に縋ってきたので、私にとって歌詞のない音楽を上手く聴くことができないというか、私にとって音楽が私を救う圧倒的な歌詞のパワーを増大させるものという側面が強すぎて、みたいなかんじ。歌詞のない音楽をやっている人たちが周りに何人かいて、私はとても面白いと思う、その人たちにとっての音楽ってなんなんだろう、多分私にとっての音楽とはめちゃくちゃ違うんだろうなあと思うとわくわくする。

あなたにとっての音楽ってなんですか。よければ教えてほしいです。私は私を救う音楽ではない音楽も知っていきたい!

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