私はシェアハウスに住み始めた。

　私はシェアハウスに住み始めた。理由は書ききれないほどいろいろある。

　このシェアハウスに住み始めて、当初は非常に後悔をした。理由は、うるさいし、割高だからだ。そんな住む前に分かりきっていたことに対してなぜお前は後悔をしているのだとツッコミたくなる方が多いかと思うが、かなりフィーリングでこの家に住むことを判断した。しかし、今はこのシェアハウスに住み始めて良かったと思っている。

　理由は、「人間は動物である。」ということに気がつき、その点に関する私の行動の改善をする機会を得たと考えたためだ。「いや、そんなこと当たり前だろ！」と多くの方が思われると思う。しかし、普通の人であれば当然気がついていることに対して、私は気がつくことができていなかった。理由は明白で、私の人生の成功体験のほとんどは、自分が成果を得ることに集中することで成し遂げられてきた=他者との時間を排除してきたためだ。

　実は私は、最近、別の切り口からコミュニケーション能力を鍛えようと考えはじめていた。コミュニケーション能力には、主に2つの側面があることに私はこの約1年で気がついた。
(1) 国語力：私のなかでは、構造的に物事を捉えて、論理的に情報発信を行うことを指す。言語化能力。
(2) 人間の生物的側面へのアプローチ：私のなかでは、動物としての人間へのアプローチを指す。身だしなみを整えるといったことや、相手の感情を読み取って、その感情に寄り添うなどといったこと。

　私は(1) 国語力 に関しては自信がある。理由は、大学受験時に確か偏差値70ぐらいあったし、難しいと言われていた年のセンター試験で満点をとり、「化け物」と当時通っていた予備校の先生に言われた。(これは自慢ではなく、事実として記載をしている。) 従い、比較的高学歴界隈の先輩等からはむしろ「コミュニケーション能力が高いね！」と言われており、たまに指摘される私の(2)の能力が著しく低いことに気がつけていなかった。

　私の上記(2)の偏差値は、40に達しているのだろうか・・・？  私の(1)+(2)は、恐らく偏差値50に満ちていない。私は(2)の偏差値を50以上にするべく、このシェアハウスで努力を行うことにした。