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その場を楽しむということ。

私はシェアハウスに住み始め、
人間には「その場を楽しむ」というスキルが備わっていることを知った。

「そんなこと当たり前だろ!」というツッコミが来そうだが
「いや!そんなこと誰も言語化して教えてくれなかったよ!」とこの変わり者は主張する。

私の今までの人生、正直精一杯だった。
仕事もそうだし、プライベートもなんだか一人で行うタスクに追われて、集団生活に対し、ほとんど時間を使って来なかった。

したがい、私はこのシェアハウス生活をきっかけに、
他者(集団)との時間を楽しむ」スキルを
習得したいと考え、このことを目的化した。
本来、シェアハウスに住むにあたり、
そんなことは全く視野に入れていなかったので、
まさかこんなことになるとは・・・と、
人生の偶発的な出会いに対し、改めて驚いている。

しかし、ノウハウが全く分からない。
そのため、ここの住人の皆さんのライフスタイルから学ぼうと思う。ここの皆さんの言動を言語化し、具体的な行動を実行していこうと私は考えた。

このシェアハウスの皆さんの行動で、私が気になった行動は下記である。
1. 恋愛トークを行っている。
2. 特定の個人を誘って、2名程度で外食に行っている。
3. 音楽を楽しんでいる。

詳細について、下記する。

1. 恋愛トークを行っている。

この話は、こちらが何も話さないと聞かれる。
正直、私は自分の恋愛について聞かれるのは好きでは無い。なんとなく詮索されている気持ちになるためだ。
しかし、聞いている分には問題がない。
私の素朴な疑問は、なぜパートナーがいない男女が(基本的にシェアハウスは独身が住んでいるので・・・)、恋愛トークをはじめようとするのか、私にとっては非常に疑問に感じていた。

しかし先日、ひとりの男性が、恋愛について話をしてくれて、気がついた。彼の恋愛を聞くことで、自分の過去の恋愛時に感じていた感情が返ってきた。類似の出来事を思い出し「あぁ、私の元彼もこう思っていたのかな?」と、男性側の想いや考えを知り、新鮮だった。

恋愛は、人間の三大欲求に紐づいているので、全員が関心を持つことは当然である。また、その場にいる全員の関心が持ちやすい・話しやすいテーマとしても、取り扱われている頻度が高い必然性がある。

2. 特定の個人を誘って、2名程度で外食に行っている。

この行動に関しては、非常に納得がいっている。
体感、5名以上のコミュニケーションと4名以下のコミュニケーションでは、かなり質が異なるのだ
この差を意識して、行動する必要がある。

(1) 5名以上のコミュニケーション

  • 会話の内容自体を楽しむのではなく、その場の雰囲気を楽しむ・感情に訴えかけることを楽しむことが主たる目的とされる。

  • 「空気を読む」ことが重要である。自分から切り込んでいくのではなく、受動の姿勢が正解である。複数人いれば、正直誰かしらWILLが強い方がいらっしゃり、その方を受け止めるとうまくいくかもしれない。

  • 挙動が大事である。身だしなみを整え、笑顔をつくり、穏やかに頷き、その場の雰囲気がポジティブに働くことに貢献することが重要である。

(2) 4名以下のコミュニケーション

  • 相手のパーソナリティに踏み込んだコミュニケーションがとれる。

  • 自分の考えの整理や、相手が過去の場面において、どのように考えていたのかを知ることができる。

  • ここでは、理解力・読解力・本質を見極める力・言語化する力が活かされると考える。相手が、何を考え、その行動をとったのかを解説してもらったりするし、自分自身が考えていることに対して、理解を得たりする。

相手の感情を、ポジティブに動かすことの重要性

私は、今までの人生でどちらかというと「話の内容」に着目しすぎていたように思う。
しかし、「相手の感情」も他者と会話をするうえで非常に重要であると考えている。

「相手の感情」をポジティブに動かすことに努める。
結果、もし相手の感情がポジティブに動けば、
人間は共感する生き物なので自分の感情もポジティブに動き、結果的に場の雰囲気が良くなる

相手のためはもちろん、自分のために相手の感情へアプローチをするのである。

私は今までの人生で、嘘をついてまで他人を喜ばせようとする人の気持ちが分からなかったが、これは相手の感情をポジティブに動かすことを目的に行っていた行為であると考えた。

私はこのシェアハウスに住むことで、目の前のシーンが、論理の世界だけではなく、感情の世界も同時に動いていたことを知った。人の感情は、それぐらい重要度が高い。

3. 音楽を楽しんでいる。

このシェアハウスに住み、皆が音楽を楽しんでいることに疑問を感じていた。この事象も、音楽が「共感」「感情をポジティブ」に動かすことに起因しているということに気がついた。

この点は考えなくても、私は音楽が好きなのでよく分かる。アップテンポの音楽を聞いて入れてば自然とテンションが上ってくるし、失恋の音楽を聞いていれば自然と落ち着いた気持ちになる。しかも、私は毎日相当な量の音楽を聞いている。この点で、皆さんに
貢献できると確信した。

最近少しだけだが、自発的に音楽を流したら
「この曲良い!」と仰っていただけたことが複数回あった。その場の雰囲気や、会話の内容を聞いて「こんな気持かな?」と思って流したら、ある程度合っていたということである。
まだまだ小音量で試行中だが、流していきたいと思う。

私が周囲の状況を把握し、小音量で音楽を流そうとしていることに対して疑問を感じられる方もいらっしゃると思う。
それは、やはり私は内容の無い会話を、感情のキャッチボールだけのために聞き続けることが苦手であるためである。。。
したがって、足りない「私の感情を動かす」という要素を、音楽で補いたい、という趣旨である。
ただ、ここは私の得意分野なはずなので、皆さんにも貢献できるはずである。

私の行動・考えの変化

まとめると、私がシェアハウスに住み始めてからの行動・考えの変化は下記である。
<前提>
私は恐らく、他者の平均値と比較し、共感能力が低い。
他の方よりも、場の雰囲気を楽しむことに対する感情的リターンが少ない可能性が高い。
その場にいるメリットが少ないため、苦痛。

<私のWILL>
しかし、その場に溶け込むということは、
孤独の解消であったり、
他者と友人になるために、私の今後の人生に必要不可欠。
私は、他の方に好感を持っていただきながら、
その場に滞在しつづけることは、
私の必須行動のなかのひとつ。

<私の対応>
定型行動として、笑顔・相手を肯定する言動を行う。
相手の話や感情をキャッチしたり、共感・肯定する。
求められれば、適切な意見を模索し、発言する。

<問題>
しかし、それだけしか行わないと、私にとって、その場への滞在がただの「忍耐・持久レース」となってしまう。

<対応>
私が不足する「共感能力」について、音楽で補う。
私は音楽好きで、楽曲については相当知っているので、
勉強するモチベーションもあるし、喜んでもらえる自信もある。

こんなに考えないと、その場に滞在できない時点で私は異常だが、正直、私は反対に「集団で長時間一緒に過ごすこと」に対するインセンティブが低いからこそ、ひとりで努力をしてきたという「良かった点」もあるな、と考えている。

集団で過ごす時間も、ひとりで過ごす時間も、大事だと思う。しかし、両方大事だからこそ、時間配分が非常に重要である・・・

最近、全然ひとりで行うタスクが完了していない。。。
したがって、このたぬきは山(部屋)に籠もってしばらく時間配分の計画を立てることにした・・・🦝

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