ゾンビイベントのゾンビは怖いか。
すっかりハロウィンは、イベントとしても商戦としても、日本に定着している。
夏休み後、クリスマスまでのイベント空白期間に丁度良かったのだろう。
若い頃に、ナイトメア・ビフォア・クリスマスが好きな友達とハロウィンやったり、料理作ってみたりひとしきり楽しんだので、過熱している昨今、あまり興味はない(笑)
ちなみにオススメ料理は、スモークサーモンを使って作るパンプキン寿司。丸い型にサーモン敷いて酢飯詰めて作ったやつに海苔で顔を付けてあげるだけ。
クリスマスなどと同じく、殆どの人がハロウィンの由来や本来の意義など意識することなく、受け入れられ、消費されている。
ところが実は、あの世から先祖や知人の霊が帰ってくるとか、子供たちのトリック・オア・トリートが地蔵盆みたいだとか、説明されるとあ〜なるほどね!となるような文化下地があったりする。
仮装は、悪霊やらに連れ去られないようにするために恐ろしい仮装で身を隠していたものが、もう完全にコスプレ大会になっている。
商戦としては、モチーフがはっきりしているのが良かったのだと思う。
他のイベントと被らないオレンジと紫カラー。
カボチャ、コウモリ、黒猫、オバケ、など多様でアレンジしやすい要素。
日本には、カボチャを行事食とする冬至もあるので、食文化への訴求もばっちりだ。
本来はカボチャじゃないとかどうでもいい。
テーマパークのイベントでは、夢の国に対して大阪の方は夜にホラーイベントをやる。
私は行ったことがないのだが、ゾンビが湧いたり、ホラー映画のアトラクションがあったりするようだ。
ここでやっとタイトルのイベントのゾンビの話になる。
友達が怖がるので行く機会がなかったわけなのだが、果たして、そのゾンビは怖いだろうか?
土葬の死体が起き上がってきたならともかく、テーマパークで、明らかに役者の演じる、演出された恐怖のゾンビは、どこまで怖いのか。
驚かされはするかもしれないが、そこに得体の知れない恐怖は無い。
お化け屋敷全般もそうだ。
エンターテイメントとして怖さを楽しむものだと思うので、怖くて無理というのが、よくわからない。びっくりが苦手な人は向かないかもしれないが。
もともと、寒気を感じたり意味もなく怖い場所もなければ、金縛りにも遭ったことはない。
そういったことに、鈍感なのかもしれない。
もし私が霊などを視たり感じる時は、幻視幻聴幻覚の類の症状が出ていると判断せざるを得ないので、速やかに受診する。
メンヘラの強みである(?)
ほら、京極堂師匠も言っている。
この世に不思議なことなど何もないのだよ。