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秘密日記

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2023年10月の記事一覧

頑固な高齢者/アンラーニングとドンラーニング/コミュニケーションの共創性、あるいは二次創作性

「頑固な男性高齢者」とは? まちづくり活動に関わっていると、高齢者の居場所づくりをしましょう、みたいな話にしばしば出会う。 で、この話題が進んでいくと、結構な確率で「男性の高齢者が居場所に出てこない」という話になる。 こういった場に関わる女性に話を聞くと、「男の人は頑固だからつながりたがらないのだ」というストーリーが語られることが割とある。 ここで問題になっている「つながりを避ける頑固な人」というのは、なぜつながりを避けるのだろうか。

「社会的意義」の危うさ/多軸分散的で重層的で連続的で流動的で創発的な意義/構造構成主義っぽい話

1. こないだ、お友達が「社会的意義という言い方には危うさがある」という話をしていて面白かった。「社会的」と冠をつけることで、本来多様であるはずの意義を一元化して塗りつぶしてしまい、そこからあぶれる意義を疎外してしまいかねないからだ。みんながみんなそうというわけではなくて、そういう濫用ができてしまう。 思うに、ものごとの意義というのは、人それぞれ違う。一人ひとりにとっての意義がある。つまり、多軸分散的だ。

疲れの把握の仕方/ストレス対策/ストレスダイバーシティの話

1. 私はずっと「疲れ」をうまく把握するのが苦手だった。どうにも掴みどころがなくて、結局倒れるまで自分が疲れていたことに気づかないのである。 で、最近「あ、これはあれだ。雑に説明されてしまって勘違いしているパターンだ!」と気づいたのだった。 思うに、「疲れ」には実態がない。「これが疲れです」と手にとって目に見せる物ができるわけではない。実態がないからアファメーションが効いてしまう。前も書いたけど、アファメーションは確認できるものよりもできないもののほうが効く。例えば「全然

自己開示はしてもいいけど、圧縮と解凍エラーの問題を考えると、自己開示したくない問題〜あるいは自己開示をエラーレスで行うための必要なコストについての話

ここ最近、人から自己開示を求められる場面が続いて、面白いなと思った。 というのも、これまで40年ちょっと生きてきて、私に自己開示ってあんまり求められることがなかったからだ。思い返してみても、ほとんどない。 逆に、「私が人の自己開示を聞く」場面はよくある。 これは別にまちづくりの仕事だから、ということではなくて、ヒューマンサービス全般によくあるはなしだと思う。例えば人は道に迷うとお巡りさんに「どこそこへ行きたいんだけどどう行ったらいいですか」と聞く事はあっても、お巡りさん

レジリエンス/みんなやればいいのに/除草/人生の意味/自分を可愛がる方法

1.イノベーションとレジリエンス まちづくりに関わっていると、素朴に過半数の人々は「イノベーション」ではなく「レジリエンス」を好んでいるのだなと感じる。特に、コロナ禍を経て、何が起こるかというと、コロナ前への回帰だ。「アフターコロナへの前進」ではなく、「ビフォーコロナへの回帰」。奥華子ばりに「変わらないもの」をうたうのだ。 2.才能の見分け方と使い方 「なんでみんなこれやらないの?簡単なことなんだから、やればいいのに」と思ったら、それがたぶん、あなたの得意技であり、才能だ