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〈教えてください!〉あなたの理想の美術館

突然ですが、この記事を読んでくださっているあなたにお願いがあります!

あなたの理想の美術館を、教えていただきたいのです。

この記事の下部のコメント欄にて、教えていただけたらうれしいです。


美術館によく行く方はもちろん、あまり行かない方の意見もぜひ伺いたいです。

「こんな美術館だったらいいな」という理想。

あるいは、「もし〜だったら、行きたいんだけどな」と、美術館に行く際の障害になっていること。

ほかにも、
・こんな取り組みをしている館があるから、ほかの館でもやってほしいといった、地方や海外の美術館などの先進的な例
・美術や、美術館に対する素朴な疑問 

たとえば、
・〇〇美術館の作品の解説がわかりやすいから、ぜひ参考にしてほしい
・美術作品って、どうやって楽しむの?それがわかれば行くんだけど

などなど。

※ただし、特定の美術館や人物を非難するような表現は避けてください。(おそらく、ないと思いますが、念のため)

アーティストさん、学生さん、お子さんのいらっしゃる方等、いろんな立場の方からご意見を伺いたいです。

特に期限はありません。
いつでも、思いついたときに、コメント欄に書いていただければ、と思います。

どうぞよろしくお願いします。

コメント欄に書きにくいという方は、クリエイターへのお問い合わせに書いていただけたらうれしいです。



先にお願いから話してしまいましたが、こんなお願いをしている理由を、少し説明させてください。


私は、学芸員として、4月から美術館で働く予定です。

私は、美術館に何が求められているのか、想像することはできますが、想像しきれていないこともたくさんあるはずです。

自分の無知を認めるのはかなり恥ずかしくもあるのですが、わからないことを素直に認めることで、はじめの一歩を踏み出してみたいと思ったのです。


ただ、せっかく教えていただいても、それをすぐに解決する力は、残念ながら今の私にはありません。

実現するまでに時間がかかってしまうこと、実現するのが難しいこともあるでしょう。

でも、いまのうちに課題を把握しておくことで、いつかみなさんの求めに応えられるかもしれません。



最近、歴史についての本を読んでいたときに、今回の記事を書くことを思いつきました。

その本では、近代ヨーロッパが世界を席巻したのはなぜか?という問いに対する、一つの答えとして、ヨーロッパ人が「空白のある地図」を描きはじめたことを挙げています。

ヨーロッパでは地理学者だけでなく、他のほぼすべての分野の学者が、後から埋めるべき余白を残した地図を描き始めた。自らの理想は完全ではなく、自分たちの知らない重要なことがあると認め始めたのだ。

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史(下)ー文明の構造と人類の幸福』(柴田裕之訳)、河出書房新社、2016年

「自分たちの知らない重要なことがあると認める」ことで、ヨーロッパ人は、他国について積極的に学ぼうとし、他国や自国の置かれた状況を把握できた。

その一方で、他国の文化に学ぶべきものはないと判断した国は、いつのまにか遅れをとっていることにも気づけないまま、自国が優れた国だと思いつづけていた。

近代ヨーロッパのしたこと全てが素晴らしいことであったと賞賛するつもりはありません。ただ、その「知らないことを認める」という姿勢には学ぶべきところがあるように思います。


知らないと認めるのは恥ずかしいですが、知らないことを認めずにいたら、いつまでも知ろうとすることすらできません。


私自身も、美術館で働くうえで、空白のある地図を描いてみたいと思っています。

今の私は、どんな問題があるのかを把握しきれていません。

まずどんな問題があるのかを知ったうえで、解決策を考えていきたいと思っています。

私からの質問にお答えしていただくのに、お時間を頂戴してしまいますが、いただいたご意見を無駄にしないように努めます。


どんな些細なことでもかまいません。

他の方と意見が重なっても、大丈夫です。

どうぞ、お気軽に、ご意見をお寄せください。



最後まで、お読みいただきありがとうございます。