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よく晴れた5月のある日、私たちは美術館で結婚式を挙げた。 結婚式といっても、参加者は私と…
季節外れにもほどがある。 ということは、私も重々承知しているのだが、今日はクリスマスの思…
対面キッチンのある食卓は、実家の東側の一番大きな部屋にある。 食卓に朝日が差し込む前に、…
これは、女性の体についてのお話です。 でも、男性にも読んでいただけたらいいなと思いながら…
まだ私が恋を知らなかった頃、私はいくつもの恋を経験した友人の話を聞いていた。 彼女の好き…
夕飯を食べながら、何気なくテレビを見ていたら、芥川賞のニュースがやっていた。 今年は直木…
母が、フジコ・ヘミングに感銘を受け、あることを始めた。 ピアノを弾き始めたのではない。 母は、絵日記をつけ始めたのである。 母は、ある日、図書館から、フジコ・ヘミングが小学生の頃に描いたという絵日記を借りてきた。 すごく面白いんだよ!と熱く語っていた。 私は、お母さんも絵日記を描いてみたら、と冗談半分で提案してみた。 次の日、母は100円ショップで色鉛筆とクロッキーを買ってきた。 母はとても素直なのである。 正直言って、母の絵日記が、フジコ・ヘミングの幼少期の日
とても個人的な好みの話なのですが。 男性が、その方の奥様のことを話すとき、「妻」という言…
私は、5月からもういちど学芸員になります。 地元の美術館で。 このお仕事は、1年という任…
展覧会へ、ようこそ。 どうぞ、扉の向こうへお進みください。 Photo by Philipp Berndt on U…
少し前に、私は体調を崩した。私の父は、私が体調を崩すとすごく怒る。 最近、夜寝るのが遅か…
私は、あまり自分の体型が好きではなかった。 私のように、自分の体型を好きになれない人は、…
ひとりで静岡の美術館へ旅をしたことがある。 その美術館は、いつか行ってみたいと思っていた…
高校生の頃、憧れの先輩がいた。 その人は、一つ学年が上の、美術部の先輩だった。 彼女は、ナウシカのような声をもっていて、よくとおる声で歌ったり、おしゃべりしたりしながら、いつも楽しそうに絵を描いていた。 いつも背丈ほどもある大きなキャンバスにむかって、腕まくりしながら、力強く筆を走らせる。 弱っちい腕で、かぼそい線を引く私とは対照的だった。 先輩は、いつもアクリル絵の具で描いていたけれど、水彩を使っても、アクリルや油絵具で描いたような重厚な仕上がりになる。筆には水を