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はじめましての「フィンランド」

突然ですが問題です!じゃじゃん!

さて、ここはどこでしょう?!
答え!(早っ)
ここは、東京都港区にあるフィンランド大使館です!!

実はですね、コロナ禍で見学中止になっていたフィンランド大使館内にあるメッツァパビリオンの見学会が再開されましたよ~!という、フィンランド大使館のツイートを拝見しまして、「思い立ったが吉日」をモットーにしている私は、もちろん即座に申し込みしました。

即座にとは言いつつ、家族のみんなも行きたいかな?と思い、いちおう家族のグループLINEで参加希望調査をし、結果、家族全員で行くことに。
次のチャンスはいつ来るか分かりませんから、家族の誰も行かなくても一人で行こうと思っていましたが、結局みんなで行くことになりました。

さて、見学会当日。長女は夜勤バイト明けで行くつもりだったようですが、当日の朝になって「やっぱり無理…」と無念の戦線離脱。
そんなわけで、私、夫、次女、末っ子の四人でいざ参戦。

フィンランド大使館は最寄りの広尾駅から徒歩10分との事。子連れだし、私は地図も読めないしという事もあってちょっと早めに向かい、有栖川宮記念公園沿いの道をのんびり歩きました。のんびりというか、恐ろしい勾配の上り坂だったので、必然的にスピードダウンしただけなんですけどね(笑)

途中、ドイツ大使館前を通り「ドイツ!ドイツ大使館だよ!」と無駄にテンションが上がる私。
外壁に描かれたカラフルでワイルドな特大壁画が印象的でした。(なのに写真の一枚も撮らず)

それにしても通りがかる車が、笑っちゃうほどみーんな高級車。ベンツ、アウディ、BMW、ロールスロイス。そしてまたベンツ。もしくはタクシー。いや、すごいな。通りがかりの任天堂スイッチを持った小学生男子でさえも「麻布十番方面行く?」とか言ってて、「ハイソサエティだ…」とアホなことを考えるド平民な私。

そんなこんなで、広尾駅から10分ほど歩き、道に迷うこともなく無事にフィンランド大使館に到着しました。
ちなみに、目の前には美しいアルジェリア大使館がありました。(素敵な建物だったのに、ここでも写真は撮らず)
そしてアルジェリア大使館のお隣には近代的なデザインの大きな建物があり、そちらはパキスタンイスラーム共和国大使館だったようです。(安定の写真なし)

国際色豊かな街並みに感動し、そしてフィンランド大使館の重厚な門扉に感動しつつも、見学会の受付が既に開始されていたので、写真撮影は後回しにして中に入れてもらうことに。

『はじめまして!フィンランド!!』(心の中で挨拶!)


わー!建物にフィンランドって書いてある!!
一歩、足を踏み入れただけで、もう感無量な私。

見学させて頂くメッツァパビリオンの一階部分でパンフレットを貰い、ツアー開始までしばし待機。

開催時刻になり、ツアー開始。まずメッツァパビリオンという建物の説明を受けました。

メッツァパビリオンはフィンランドの文化とビジネスを広めるためのプラットフォームであること。
この建物は、釘を一本も使わずに全てボルトで留めて建てられていること。
全て解体して、また組み立てれば他の場所にも設置できること。
10回ほど繰り返し使用できること。(こちらで既に1回組み立てているので、残り9回)

などなど、フィンランドが木を大切にし、サステナビリティにも配慮されている国だということを教えて頂き、ますますフィンランドが好きになりました。

一通りの説明を受けた後は、二階へ移動します。ワークショップとかできそうな大きな部屋に通されました。
そこは木がふんだんに使われている空間で足を踏み入れた途端に「木の匂いがする~」と家族みんなで幸せな気分に。木材の匂いって、日本人も好きですよね。

※他の見学者の方と我が家の家族が写ってしまっているのでボカさせて頂きました。決して写ってはいけないモノが写り込んでいるわけではありません。

こちらの部屋ではフィンランドでの生活様式や、文化について教えて頂きました。

ここの部屋に配置されたイスはどれもシンプルながら優しく体にフィットして座り心地がとても良かったです。長い冬を迎えるため自宅で過ごす時間が長くなるフィンランドの人たちの、家具への想いが伝わってくるようでした。

また、フィンランドのクラフトジンも紹介されまして、担当のスタッフの方が「私はお酒飲めないのですが、このジンはベリーなどの香りがしてとても美味しくて、コーヒーにちょっと入れたりして飲んでます。危ないお酒です(笑)」と言っていたのが、印象的でした。

普段お酒を飲まない私も「飲んでみたい…」とさっそくスマホでググりました。危ないお酒です(笑)

そして、ここでも環境に配慮された仕組みがありましたよ。
ウォーターサーバーで使用する紙コップは専用のダストボックスに入れると、スーッと吸い込まれていき、そのままトイレットペーパーにリサイクルされるそう。(え?どういう仕組み???)

ちなみに窓の外に見えているクッションも、柔らかすぎず、どっしりした質感がとても座り心地が良くて、一度座ったら二度と立ち上がれなくなりそうな危険なクッションでした。

さて、ひととおりの説明が終わると休憩タイムに。自由に部屋の中を見たり写真を撮ったり、スタッフに質問などしてくださいねと言われ、いったん解散。

すると突然、隣に座っていた夫がすっくと立ち上がり、パビリオンの内外あちこち撮影を始めたではありませんか。
フィンランド好きの私に付き合って来ただけと思っていた夫が、実は密かに楽しんでいる!とビックリしました(笑)

「いやー現場の写真よりいっぱい撮ったわ」と満足気な夫。(夫の仕事は建築関係)
うちの夫、喜怒哀楽の起伏が少ない上に、顔に出ないタイプなので、楽しそうなそぶりゼロだったんですけどね。実は楽しんでいたようで。誘った甲斐がありました。

休憩の後は一階にあるパートナー企業のブースを一つずつ説明してもらいました。どのブースも魅力的で、写真もバンバン撮っちゃいましたよ。

まずは憧れのフィンエアー。マリメッコデザインのオリジナルグッズが最高に可愛い。フィンランドに行く時は絶対に、絶対に!!乗る!!


そして、フィンランドと言えばサウナ!
フィンランド式サウナも設置されていました。(実際に熱くはなりません)


フィンランドの美味しい物がズラリと並ぶブースもありましたよ。
ここで直接購入する事はできませんが、ネット上で購入できるショップのQRコードが掲示されていました。もちろんさっそく読み込んでショップのチェックもしました。誰か私のお財布の紐をギュッと握っててください。


ひととおり見学を終えたら後は自由解散ということで、我が家はもう一度全てのブースをゆっくりと見たり、二階も改めて見に行ったりブラブラさせて頂きました。

最後にお手洗いを借りたのですが、メッツァパビリオンのトイレは男女分かれていないんです!大きなお部屋に男女どちらでも使える個室がズラーっと並んでいるんですね。こんなところに、ジェンダー意識が現れている…と驚きました。

ちょうど私たちが使おうと思った時は、トイレ内に女性の方ばかりいて、うちの夫は入りにくかった模様。帰りに駅で行こうかな、と遠慮していました。

ジェンダーフリーのトイレは、慣れるまでちょっと気恥ずかしい感じがするので日本で浸透するのは、まだちょっと難しいかもしれません。

余談ですが、昔、友人が商業施設の女性用トイレに入り、個室内でふと上を見上げたら、隣の個室から中年男性がこちらを覗いていた(何かに登って上から覗き込んでいたよう)という恐怖の事件があったことを思い出しました。

日本のトイレはほとんどが男女で分かれたトイレですが、ありますよね、盗撮とか覗きとか。

日本だとジェンダーフリーのトイレは性犯罪率が高くなりそうだな…という心配もちらりと頭をよぎり、正しい性教育が望まれるななんてことも考えたフィンランド式トイレでした。

さてさて、そんなこんなでメッツァパビリオンともお別れです。

最後にお土産のプチギフトを頂き、後ろ髪引かれつつも、大使館を出ます。

最後の最後で、門を出る際にロックの解除法が分からず、モタモタしていたらスタッフの方が颯爽と駆けつけてくれてロック解除してくれました。

優しいスタッフさんありがとうございました!
せっかくだから、フィンランド語で「kiitos!」(ありがとう)と言えば良かった…と引っ込み思案な私はモジモジしながら帰路についたのでした。

今回、メッツァパビリオンを見学したことで、ますますフィンランドが好きになりましたね〜。

家族のみんなも楽しんでいたようなので、やっぱり初フィンランドは家族旅行で行きたいな〜と、頭の中で電卓たたいてため息が出る私です。

行けるかな〜フィンランド。

いやいや、いつか絶対に行きますよ!
(長女と次女にはバイト代でカンパしてもらおうっとw)

それではまた! Nähdään taas!

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