ノンセクシュアルな私の性と愛と将来について

はじめまして。呻き子(うめきこ)と申します。

長い文章を書くのは中2の時にどハマりしていたア○ブロ以来です。文章力に自信はありません。
誰かに向けて…というよりは、日頃感じている自分の心の内を整理するために登録しました。
同じような境遇、気持ちの方に届いたら嬉しいです。

以下、(超)簡単な自己紹介です。

名前:呻き子
性別:女
年齢:今年25歳
恋人:あり
備考:ノンセクシュアル(ハグ•キスはしたい派)

宜しくお願いします。


1. はじめに

自分がノンセクシュアル(以下、ノンセク)だとハッキリ気付いたのは大学生になってからです。
ノンセクは「非性愛」とも言われ、簡単に説明すると"他者に対して性的欲求を抱かないセクシュアリティ"のことを指します。
似たようなセクシュアリティに「アセクシュアル」がありますが、こちらは他者に対して性的欲求だけでなく恋愛感情も抱かないそうです。

私は昔から惚れっぽく、すぐコロコロと人を好きになるタイプの人間でした。小学生の頃は生粋の「ちゃおっ娘」だったので、少女漫画のような恋愛が理想でした。連載物の最終回が近づいてくる寂しさと引き換えに深まってゆく主人公とヒーローの距離…キスやハグでドキドキする世界……。いつしか自分もそんな恋愛がしたいなぁ、と毎日憧れていました。


2. ノンセクへの目覚め

ちゃお、もとい(当時の)少女漫画の世界には性描写はありません。もどかしい関係を経て辿り着くゴールはお付き合い、ちょっと頑張ったとしてもキスが精一杯。だから私も当時はそれが恋愛の全てだと思っていました。

今でも鮮明に覚えている小4の冬。親とスーパーへ買い物に出かけた際、私はすみっこの雑誌コーナーで漫画の立ち読みをしようとしていました。
通常のちゃおには紐がかかっていますが、付録がついていない「別冊ちゃお」には紐がなく、作品も読み切りが殆どだったので立ち読みにもってこい!毎回最強の暇つぶしでした。(ちゃんと購入もしていましたよ)

ところがその日は別冊ちゃおどころか他の出版社の少女漫画もなく…。え〜でも今更親どこらへんの売り場にいるか分からないし、なんか適当に読んでよ〜〜と思い、とりあえず目の前にあったレディコミを手に取りました。

そう、レディコミ


主人公は大人だけど、好きな人がいて、紆余曲折あって、結ばれて……。な〜んだ、展開的にはちゃおと変わらないじゃん!!
そう思ってめくった次のページで衝撃

濡れ場


びっっっくりしました。いや何やってるん?
え、さっきまでの日常パートはなに?同じ漫画??
不意打ちだったから余計にびっくりしたのだと思います。あの時の感情は今でも覚えていますが上手い表現の仕方は未だに見つかりません。ですが、言いようのない気持ち悪さと不快感を感じたのは確かです。
ドキドキする心臓を必死で抑え、何食わぬ顔で買い物を終えた親の元に向かいました。

そこから私の性嫌悪は始まったのだと思います。


3.普通の恋愛とは

とはいえ惚れっぽい女児代表みたいな性格をしていたので、それでも恋愛には前向きでした。
だけど性的なことには一切興味がわかず、下ネタは苦手。中学生になると皆そういう話題をしだすのでとりあえず乗ってみようと努力はしましたが、不快感が勝って断念。
その頃にはもう、私の恋愛の理想はちゃおで描けるところまでで十分なんだなと理解できていました。好きだから付き合いたい、好きだからキスがしたい、好きだからその先は…?その先は私にとって余計なものでしかなくて、純粋で清らかな「好き」を消してしまう汚れにしか思えなかったのです。

高校は女子校だったので恋愛への理想だけが膨らんだまま、大学へと突入。
大1の頃、1学年上の先輩とお付き合いすることになりました。それが蓋を開けたらすんごいモラハラ男で。
いつか機会があれば別途で書きたいぐらいですが、本当にモラハラが酷くて、3ヶ月くらいで好きな気持ちは消え失せていました。

性に対する嫌悪感は、大学生になる頃には少し薄くなっていて、周りと話を合わせたい思いもあり好奇心も芽生え始めていたところでした。ですが、

好きじゃない相手との行為は苦痛


太字にするまでの話でもありませんが、身を持って実感しました。モラハラ男にヘラヘラと媚び諂って、楽しくもないのに笑って好きでもないのに体を重ねて…なんにも良いことありませんでした。

初めこそ頑張っていましたが、どんどん行為がダメになってしまって、そういう雰囲気になる前に回避を試みたこともしばしば。直前で泣いてしまって彼氏を不機嫌にさせたこともありました。

決定打になったのは、なんだかんだ交際を続け迎えた半年記念日、2泊3日で行った旅行でのこと。互いに貧乏学生だったので1泊目は安いビジネスホテル、2泊目は少し奮発して良いホテルを取りました。
1泊目は次の日もあるということで何もせずに寝ましたが、2日目の夜の良いホテルでは、まぁそういう展開になりますよね。覚悟してはいましたが、その時には既に慢性的ダメモードになっていましたし、おそらく旅行でも期待に応えられないということは彼にも伝えていました。
「身体が目的なわけじゃないから。呻きちゃんと過ごす時間が大切なんだよ。」みたいなとこを言われた気がするんだけどなぁ……。

結論、求められてしまったし、私はそれを泣いて拒んでしまいました。

悪いのは私で、マイノリティなのも変なのも私。お世辞にも可愛いとは言えない自分を好きと言ってくれて付き合ってくれた彼を傷つけてしまったことに対する申し訳なさは勿論ありました。
だけど、どうしても無理でした。旅行中、険悪な雰囲気に何回かなりましたし、彼の言動に「なんだかなぁ…」と思うこともありました。決してずっと楽しい時間だったわけではなかったのです。
それなのに、そんな日中での出来事を思い出しながら、楽しくもないのに彼の機嫌を損ねないよう悦んでるフリをしないといけない?それは流石に厳しい話です…。

「ごめんやっぱり無理」と言うと、彼は怒って部屋から出て行ってしました。しばらくして戻ってきましたが、ぴったりくっついて敷いてもらっていた布団は離され、何を話しかけても無視されました^_^

もしかして、彼にとっての2泊3日の本編は今この時間だった説???


そう思うと急速に冷めてしまいました。昼間のデートは夜への前座に過ぎないのですかね。
このままだと地獄の最終日を迎えることになりそうだったので、次の日の朝、開口一番に「昨日はごめん、私が悪かった」と謝りました。
すると、「分かってくれたなら良いんだよ。…じゃあ、昨日できなかった分…ね?」

以下はご想像にお任せします。朝でも諦めない執念深さ。最早感服です。
もう小学生の頃の "好きだから一緒にいたい!チューしてドキドキ!" は、いくら私1人が求めていても、相手がいる限り無理な話なのだと実感した瞬間でした。

これって変なのは私だよね?

この話を友達にしたところ、「モラハラ云々は置いておいて純粋に彼氏が可哀想」という意見が殆どでした。確かに人間の3大欲求ですから、無理強いをしてるのは私の方…になっちゃうのかあ。結局その彼とは約1年交際し、お別れしました。


私が変なのかなあ。好きだけど、好き=性には結びつかないんだよなぁ。でもみんなはそうじゃないみたいだしなあ。そんなことを常々考え調べていくうちに、ノンセクに辿り着きました。
自分のセクシュアルに名前があることを知って今ではスッキリしています。
知識がないだけだよと友人に諭されAVを見たりもしましたが、日常パートからの急激な展開には興奮より先に突っ込みが勝ってしまいます。「エロい」とは一度も感じることができませんでした。


その後私は在学中、もう1人とお付き合いしましたが、その人とも性の価値観が合わず喧嘩をすることが増え、結局2年半で別れました。
最初は応じられていましたが、また徐々に無理になっていきました。彼のことは好きだったけど、そういうことはしたいと思えなかったのです。

その彼には「好きだけどヤれない」「風俗とか行ってもいい」「ヤれないことを理由に振ってもらっても構わない」とは常々言っていましが、それでも別れない選択をしてくれました。

2年記念日に旅行へ行くことになり、デートコースや宿の選択は私の担当になりました。その頃にはすっかりレスが当たり前だったので、少しでも他で喜んでもらおうと色々緻密に計画を練った記憶があります。
宿は雰囲気もあって素敵なところだったため夜を求められてしまいましたが、結局応えることができず。ちょっと気まずいまま旅行が終わりました。(デジャヴ?)

帰り道、何気なく
「旅行楽しかったね〜私の計画どうだった?何点?」
と聞いところ
「う〜ん…60点かな」
と言われ、私は硬直。きけば、夜のアレコレができなかったことが-40点の原因だそうでした。

性の部分が締める割合大きくない?

あれほど言ったじゃん…。それでも良いから一緒にいるって言ったのはそっちじゃん…。悪いのは私だけど、そんな言い方しなくたっていいじゃん…。やっぱり昼間の時間の笑顔は夜に繋げるための前座なの?

その彼はどうしても私の感覚が理解できなかったそうで、「好きだからヤりたい」にならない私を不思議がっていました。

残念ながら、私にとって性行為は子どもを授かるための手段でしかなく、仕事か余暇かと言われたら仕事の感覚に近いです。別に日常生活において必要ないのです。

4.現在の付き合い方

それでも気付けば24歳。30歳までには結婚したい。恋がしたい。だけど出会いはない。出会えても普通の人のようには相手と向き合えないかもしれない。どうしよう。
とりあえず藁にもすがる思いでマッチングアプリをインストールしたのが約1年前のことです。

結局アプリで出会った人と今はお付き合いしています。なんと彼も似たようなタイプだったため、付き合って10ヶ月になりますが未だにプラトニックな関係です。きっと今後もそうだと思います。
「愛されてないんじゃない?」「浮気してるんじゃない?」「信じられない!」「私なら無理!」
などなど友達から言われましたが、一緒に誰もいない公園でキャッチボールをしたり自転車に乗ったりキャンプをしたりと楽しく過ごしています。
普通のカップルと違うのは、スキンシップがないという点だけ。

彼は私と違いキスやハグも苦手ならしいので、それらも最近はあまりしていません。ちゃおっ娘な私としては少し寂しいですが(笑)、程度の違いこそあれど性的なことを強要される苦痛は痛いほど分かるので、そこは私も尊重していきたいなと思っています。


5.おわりに

相手に対して恋愛感情はあれど性的欲求は沸かない、というのは普通の人にとって理解し難い感覚なのでしょうか。体が触れないと愛情は感じられないのでしょうか。
勿論人それぞれだと思いますが、私のような感覚の人間もいるということを少しでも分かってもらえたら嬉しいです。
私はおそらくレディコミ事件が尾を引いた後天的タイプだと思いますが、他のノンセク当事者の方はどうなのか、きっかけ等ありましたら是非教えて頂きたいです。

普通にお付き合いして家庭を築くにはなかなか難しいセクシュアルだと思いますが(恋愛感情はあるから尚更辛い)、いずれもっとノンセクが認知されて大きなコミュニティが出来たら少しは楽になるかなぁなどと最近悶々と考えています。生きやすく生きていきたいですね。

はじめてのnote、読んでくれてる人なんているかいないか分かりませんが、この長ったらしい自分語りにお付き合い頂きありがとうございました。
自分も書いて何か昇華できた気がします。


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