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脳内フィクション交差点

なにをそんなに怯えているんだい?
駅へと向かうクリスロードの交差点で

いつまでも、赤いままなの
ボーッと眺めるそっけない信号機

ここじゃない何処かへ
何処かへ行ってしまいたいとぼんやり願うの


だけどもう
何処に行くにも
ずっと歩き出せないから

いつもそう
きみは言うけれど

冷たい風は凍てつきながら
頬をすり抜けて

そのくせ煮え切らない毎日を
季節は、すぐに追い越してしまうから

このまま埋もれていくようで
消え入りそうな胸の音

そんな日々の、こんな夜で
ただ音で、耳を塞ぎ込むだけしか出来なくて


なにをそんなに怯えているの?
駅へと向かうクリスロードの交差点で

いつのまにか
切り替わってしまう

ボーッと眺める
そっけない信号機

ここじゃない何処かへ
何処かへ行ってしまいたいと嘆くけど

だけどもう
何処に居ても落ち着かなくて

どこかでもう
かすかなのぞみも点滅してて

そのくせいいから進めと
季節は青く切り替わる


このまま埋もれていくようで
消え入りそうな胸の音


そんな夜の、こんな日々で
ただ音で、心は塞ぎ込む事しか出来なくて

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自由律俳句

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