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周波数を並べるなら

この冷たい空気と水色の空が
とてもとても綺麗だから


たまに意図せぬ何処かで
言葉と思いはひとりあるきをする


それでただただ
どうしようも出来なくて傷付いて
悲しい事があったとしても


寂しさの周波数はいかほどか
例えば誰かと見比べても
それは多分誰も教えちゃくれないから


だからせめて美しい言葉を並べたい


11月の空も
ビルに映る相変わらずな水色で
いっそう透き通っていくけれど


冷たい風が頬を撫でて
襟を立てて行き交う街で

誰ひとりとして
心象描写を理解り得ない
唯一無二のそれぞれが

それでただ
どうしようもなく孤独に
感じる事があったとしても


歓喜の周波数はどれほどか
ほんの少し重なる日々で
それは多分ずっと胸に消えやしないから



だからせめて優しい言葉を並べたい

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