見出し画像

異種冒険譚 THE GOLDEN FRONTIERS 制作記録#1(コンセプト篇)

一期崎火雀です。

僕が個人で制作しているRPG「異種冒険譚 THE GOLDEN FRONTIERS」。長期制作でありながらも、旧ブログや初期体験版でしか全容を明かしていなかったので、そろそろ本格的に広報していこうかと思います。お付き合いくださいませ。

※先月、RPGツクールシリーズ最新作として「RPGツクールMZ」の発売日が決定しました。MZはすでに購入しており、今度の活動のため本作と並行して投稿を行っていく予定です。本作は実験的な面が大きく、完成させるまでの懸念事項が多いため、これからも予定が大幅にずれ込む可能性は高いです。長年お待ちしていただいている方々には申し訳ないですが、ご理解の程をよろしくお願い致します。

また、掲載した設定などは開発中のものであり、今後変更される可能性があります。

“群像型ニア・フリーシナリオ”

「異種冒険譚 THE GOLDEN FRONTIERS」は、RPGツクールXP製のフリーウェアRPGです。プレイ時間は10~15時間を想定。最大の特徴は、人間以外の種族に焦点を当てた、“群像型ニア・フリーシナリオ”です。

画像7

群像型ニア・フリーシナリオとは、複数の登場人物の物語が同時進行し、好きな順で進行できることを指す造語です。“ニア”と付けたのは、完全に自由なシナリオというより、大まかなシナリオ攻略順があるため。主人公と6人の仲間の物語が少しずつ展開し、やがて伝説の遺産「神器」にまつわる秘密が明かされていきます。

画像7

画像7

画像8

探索要素も強めで、ダンジョンで強力な武器や強化アイテム、新たな物語が見つかることも。シナリオ重視のRPG・フリーシナリオRPG・探索RPGそれぞれのエッセンスを持っているため、味付けが“濃いめ”のゲームに仕上がっています。

メインストーリーとサブストーリー、探索が並行するため、ゲーム攻略や情報整理はやや複雑。想定プレイヤーはドラクエ・FF本編をひとつでもクリアした方です。

王道から外れた者たちによる、王道の冒険譚

本作はいわゆる一般的に「王道」と呼ばれるRPGのアンチテーゼでありつつも、そんな世界で正統冒険譚を描いたらどうなるか、という実験的な試みを行っています。

舞台となるのは、千年前に人間と悪魔が戦争し、悪魔が勝利を収めた“その後”の世界。かつて人間たちが築いたとされる巨大文明、その秘宝たる「神器」を求め闊歩する冒険者達の時代を描いています。

画像2

そういった世界観のため、登場人物たちも異色揃い。スケルトン、ハーピー、ワーウルフ、アークデーモンなどが、プレイアブルキャラとしてパーティ入りします。

画像7

画像4

分類こそしづらいですが、自分が大きく影響を受けたRPG(具体的には聖剣伝説LoM、クロノクロス、ブレスオブファイア4、ネフェシエル)あたりを好きな方なら楽しめるかもしれません。

このゲームに込めた「悪魔のぼったくり」

本作の作り始めは、「悪魔の冒険者達が酒をあおってバカなことを言っている」イメージから生まれました。さらにその記憶の源流を辿ると、「聖剣伝説 レジェンドオブマナ」に出てきた「悪魔のぼったくり」という言葉を思い出します。

「悪魔のぼったくり」とは、ウィスキーを樽で熟成させるときに蒸発で減ることを指す言葉「天使の取り分」をLoM流に言い換えた表現です。いいですよね、この「悪魔のぼったくり」という言葉のバカバカしさ。

画像3

THE GOLDEN FRONTIERSも、ある意味この言葉らしいゲームに仕上がっているかもしれません。ゲームデザインからして見たら、パーティメンツが怪物である必要はまったくありません。それを「面白そうだから」と言う不真面目な理由で選んでしまったことで、世界観や構成をあーでもないこーでもないと何年も悩み続ける羽目になりました。

悪魔に騙され続けながら作り続けた本作。かなり特殊な作りゆえ、万人に刺さるタイトルとは言えません。むしろ面倒で投げ出す人も多いかも。しかし、999人が見放しても、たった1人だけには死ぬほど刺さり、生涯忘れられなくなる、そういったゲームを目指して作ってきました。

まだまだ先が長くなるかもしれませんが、今後も情報を発信していくので、気長にお持ちください。

それでは。

いいなと思ったら応援しよう!