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想像の豪邸より、自作のプレハブ小屋

去年の今頃から、いろいろちゃんと勉強を始めました。

いままで

・曲をつくる
・ラフなギターを録音する
・独学でシンセやFX(バンドサウンド以外の音)をつける

くらいしかできなかったのですが、
それまで完全に人に任せていた

・ミキシング、マスタリングをする
・シンセやFXの効果的なつけ方を学ぶ(楽器ごとのセオリーなど)
・ボーカルエディット(ピッチ補正、タイム感修正など)を行う

を勉強して少しずつですがやるようにしました。

おかげさまでちょうど一年前くらいからですが、
OECの曲以外で

・作曲した数 15曲
・部分的に作曲に携わった数 4曲
・ボーカルエディット&ミキシングを担当した数 16曲
・全トラックミキシングした数 11曲

という感じでいろいろ携わらせていただきました🙏
未経験のことに多く取り組ませていただいて、確実に実力アップや知見を広げることに繋がり、いろいろ素敵なご縁もいただけてとても感謝です。

これらは全然自慢できる数でもないしそもそも自慢する気は1ミリもなく、
今回は「残るものを作るのは大事だな」という話を書かせていただこうと思い、上記の事例を出しました。

メリットとしては

①成長の軌跡を明示的に把握できる
②成長のサイクルを早めることができる
③説得力が増す
④自分を過大評価しなくなる
⑤当時の自分と会話ができる気がして楽しい
(僕だけかも)

これらがあると感じていて順番に話していきます。

①成長の軌跡を明示的に把握できる

これはみなさんのご想像通りかと思うのですが、目に見える形で残っていることで自分がどんな成長をしてきたのかが明示的に把握できます。
僕は何かができるようになるとそれが当たり前になり「最初からできてたんじゃないか」みたいな意識になってきちゃうのですが、
「このタイミングで身について、その後劇的に作品がよくなった」みたいな"確実に成長をしてきたという事実"が目に見えることで、制作自体やそれに準ずる学習への意欲に繋がったりします。

②成長のサイクルを早めることができる

これも書いての通り、という感じで、
例えば

・テレビの前で芸人に対して「俺の方が面白いネタできるわ」とか言ってる素人
・脳内だけで漫画の超大作シナリオを作り続けていて実際に描いた漫画ゼロの自称漫画家の卵
・「こういうのやりたい」と言って自分じゃなにも動かない一員

みたいなのを想像してもらうとわかりやすいかもですが、
こういう「実際になにもやってないやつはなんもできん」ので、
不揃いでも不細工でも未完成でも自分が思う理想に届かなくとも絶対にアウトプットをし続けることが当たり前ですが間違いなく成長に繋がります。

「おれはいつかすごくなる」とか言って何もしない奴はずっとその位置から動かないけど、
例え周りから笑われても、自分の無力さを思い知ることになってもなにか残るものを作ってそれが0.01歩だとしたら、100回作品出せば1歩進んだことになるみたいな感じです。

(すみません、ちょっと語気が強いのですが特定の誰かに向けてではなく、自分への叱咤として書いてます)

③説得力が増す

自分に対しても、他人に対しても説得力が増す気がします。
「でも実際俺手動かしてるし、いろいろ完了させてるし😊」みたいな感じ。

②で書いたことと同じく、
なんもやってない人ほど文句たれたり、安全なところから言いたい放題、みたいなシチュエーションは結構どのコミュニティにもありうることだと思っていて(僕も反省すべき過去が無数にあります)、
そういったものが実際に的を得た意見であったり、従った方がいいほどの説得力や根拠がある確率は低い、という経験に基づく主観です。
(あとこういうタイプはスタンスと反比例して自分の発言に責任を持たないのが多いのでそういった意味でも説得力はなかったり…😂)

手を動かしていたり、なにかを作っている人の方がそこにかかる工数、労力、リスクなどをより現実的に測れてる確率が高いし、
現に僕が誰かと一緒にお仕事でも趣味でもなにかをやるときは、一人でなにかを完結させたことがあったり、それをいくつもこなしていたりする人とだとめちゃくちゃスムーズにことが運ぶな、という印象を持ってます。
打率の高い意思決定が行える=説得力があるという解釈です。

④自分を過大評価しなくなる

これも上述の内容とかぶったりなのですが、
人間、なにもせず脳みその中だけで想像を広げていると自分を過大評価する生き物な気がしています。

「おれだったらこんなフレーズにしないのに」
「おれだったらもっと耳障りよくミキシングするのに」
「おれだったらもっとかっこいいステージングするのに」

過去にこんな感じのことを思ったことがあったのですが、こういうの1ミリでも実際に自分でやってみると難しさがわかります。
一度でもいいからやった上で、難しければ「これは自分がやることではない」という撤退の判断にするのか、「少しずつできるようになろう」という挑戦の判断にするのか、
どちらの選択をしたとしても「おれならなんとなくできそうだな~」みたいな根拠のない過大自己評価を行う確率が減り、より現実的でちゃんと次につながる意思決定ができるようになります。

⑤当時の自分と会話ができる気がして楽しい

これは僕だけかもしれないのですが、楽曲やこういった書き物でも、
「当時の自分こう考えてたのか~なるほど~」みたいな感じになり、
正確にいうと現在の自分から過去の自分へ意思は届けられていないので「会話」ではないのですが、温度感的に会話してるようなイメージになって楽しいです。

「あの当時はなんとなくこんな感じの思想 / 作風だった気がする」みたいに現在の自分のいろいろ上塗りされた記憶で思い浮かべるより、
しっかり残るものとして当時の自分のスナップショットがあると意外な発見や「そうそうそう!」みたいな納得があったりして自分の変遷を楽しむことができます。

これらが僕の考えるメリットです。

上述した昨年からミキシングさせてもらった曲なども、やっぱり当時の知識や感性とは異なるため現在の自分から言うと100%じゃないです。
だけどやっぱり挑戦、勉強し続けたことでミキシングについて理解も深まったし感覚もだんだん成長してきました。(全然まだまだだけど)
これが例えば「まあ俺なら必要に駆られたときなんとなくでできるだろ」といってなにもやらなかったら、一年後の今現在ずーっと同じ位置です。

でも0.1歩ずつ進んだから今1歩くらいは進めました。

その軌跡もしっかりと残っているので伸び悩んだ時に振り替えることもできます。

そして曲がりなりにも実際に自分でやったことがある作業なので、
ミキシングについて話すことになったら、未経験時の自分より説得力はあります。

「おれなら多分もっとよくできるぞ」なんて天狗になることもありません。

脳内だけの120%より、残る30%を積み上げていきます!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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