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インタビュー【リカルド保育園 園長 保育士】~保育士という職業に対する社会課題を意識し、社会に働きかける存在でありたい~

保育園は働く親にとって必要な存在です。特に訪問中の看護師は子どもの急な体調不良に対応が難しい場合も少なくありません。
そんな人たちのニーズに応えられるような仕組みを保育の力で解決していこうとする、リカルド保育園の園長へインタビューしてみました!

これまでの職務経験とLe-caldo 入社のきっかけを教えてください。


私はこれまで、保育園、託児所、ベビーシッターでの勤務経験の中で様々なご家庭の育児を支援してきました。
Le-caldo への入社は、小手指の事務所の片隅で看護師さんのお子さん達を時々お預かりするベビーシッターがスタートでした。

Le-caldo でベビーシッターをする中で印象的な出来事はありましたか?


お子さんの急な体調不良で保育園等から電話をもらっても、すぐに駆け付けることはどのようなお仕事であっても難しいと思います。特に訪問看護の看護師さんたちは、患者さんのご自宅に訪問に行っていると、お子さんの体調不良を知らせる電話をとることが難しい現状があります。患者さんへのケアを中断して電話に出たとしても、少なくとも今いる患者さん宅の訪問を終えないとご自身のお子さんをお迎えに行く調整をすることもできません。その様な時に、看護師さんから依頼を受けてお子さんを保育園に迎えに行き、事務所でお預かりすることがありました。
また、看護師さんのお仕事の特性上、伺ったお家で患者さんが急変したり、緊急訪問が入ることで予定していた就業時間がずれる事がどうしてもあります。私が保育園にお迎えに行きお子さんの夕食のお世話をしたことで、安心して患者さんのケアに集中できたと看護師さんに言ってもらったこともありました。Le-caldo でのベビーシッター経験の中で、昼夜問わず働く方々のニーズに応えられるような仕組みがあれば、看護師さんはもっと安心して患者さんのもとへ訪問に向かえるのではないかと常々感じておりました。

子どもの急な体調不良も患者さんの急変も看護師自身にはコントロール出来ない事柄ですね。
イレギュラーな事態でも患者さんのケアに集中できるサポートはとても心強いです。


その様な中で、企業内保育園の立ち上げと園長になってもらえないかというオファーをいただきました。私は地域の保育園では充足できていない早朝や夜間の保育の提供、保育施設間のお迎え、病児保育など潜在的なニーズに対するサービスの提供を提案しました。コロナ禍で潜在看護師の存在に注目が集まったこともあり、“子どもがいるから働けない”という葛藤に寄り添い、保育の力で解決へのお手伝いをしたいという気持ちが増していたのです。

オファーを受けるだけでなく、自身のお考えから提案もされたのですね。


仕事を持っているかいないかに関わらず、子育てをする全ての方が安心して預けることができる保育園の設立を目指す、これは私にとってチャレンジでもあります。この保育園の設立をきっかけに、保育士の働き方が激務であるにも関わらず給与水準が平均的に低いこと、Le-caldo で働く看護師さん同様女性が多い職業であるゆえにライフスタイルの変化による離職率が高いこと等、社会的課題も意識するようになました。社会へ働き掛けていくことが使命だと感じております。

保育園設立をきっかけに保育士の職業的な社会課題にも意識が向かれているのですね。
武内さん自身はどういった保育士像を目指されていますか。


子育ては仕事を持っているかいないか、父親か母親か性差は関係なく皆様々な悩みを抱えながら手探りで育児をし、時には涙することもあるかと思います。そういったときに手を差し伸べ寄り添い、頼られる存在でありたいと思います。私たちが設立する新たな保育園もまた、地域のたくさんの人達に囲まれ育まれながら、未来を担う子どもたちとご家族を応援していきたいと考えています。

“子どもがいるから働けない”という葛藤に寄り添い、
保育の力で解決へのお手伝いをしたい。
すべてのご家庭がゆとりある育児をできるよう支えたい。
保育士という職業に対する社会課題を意識し、
社会に働きかける存在でありたい。

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