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9年ぶりの竹富島

2021/03/30

6時頃目覚め、やはりまだ暗い。
タバコを吸いに喫煙所へ行こうと部屋の外へ出たら、赤い月が海の上に浮かんでいてちょっと怖いような景色だった。

ムスメが朝散歩に行きたい!と言っていたので、起こす。何とか起きた。目の前にある広い公園へぶらぶら出かける。

公園には散歩される犬さんや野良っぽい猫さん達がウロウロ。

ホテルに戻り朝ごはんを食べ、レンタカーがまだ使えたので川平湾へ向かう。ムスメは2歳の時にもここへ来ているのだが、まぁ覚えている訳ないか。

車を返し離島ターミナルへ。いよいよ、9年ぶりに竹富島へ向かう。来ていなかった間にどんな風に変わっているのかなとドキドキ。

宿の方に港まで迎えに来てもらい、かなり早かったんだけどもうチェックインしていいと言って頂く。ありがたや、ありがたや。
今回お世話になったのは、「やどや 竹の子」さん。昔からある島のおそば屋さんが開いた宿だそうな。
色々新しくトイレとお風呂が各部屋にあって(!)エアコンもミニ冷蔵庫もついていて、あまりの豪華さにおののく。私が昔この島で泊まった宿はトイレ風呂共同のエアコンがコイン式だったぞ。あの宿も、今行ったらさすがに色々設備が増やされているのかしら。

荷物を置き自転車を借りて、まずはカイジ浜へ向かう。星砂の浜として有名で、あと昔の記憶だけど確か猫がたくさんいたような。
ムスメが喜ぶだろうと連れて行ったのに、何と猫が全然いない。売るほどいたのに、一体どこへ?!
とりあえず炎天下、ムスメはせっせと星砂を探していた。砂は持ち帰り禁止とのことなので、見つけるだけは見つけた後放流(?)して、売店で小瓶を購入する。お店の方に猫のことを聞いたら、大分減りましたねーとのこと。
竹富島では地域猫活動をしていて、みんな手術をさせつつ見守っているようなので、自然と数が減ったのかな。

その後は集落内を自転車でぶらぶら。ムスメが雑貨や土産を買いたがったのであちこち見て回るも、時間が来て閉めたのか元々開けてないのか、案外やっているお店が少なかった。
ムスメ案内がてらあちこち変化を観察。外周道が舗装されていたり、集落の中もキレイになっていたりした。昔からあるやらぼというカフェがずいぶんキレーになっていて驚きつつ、休憩がてらテラス席でかき氷など頂いた。

人懐こい猫がおり、ムスメはたっぷり撫でさせてもらい満足そう。

散歩を終えて宿で美味しく豪華な夕飯を頂いてから、日没時間に合わせて西桟橋へ。この島では、日没がイベントなので、みんな集まってきていた。

曇っていて日没をハッキリ見ることはできなかったけど、変わる空の色を眺めるのもまたよし。
そういえば昔見た映画で、この桟橋の先に郵便ポストが置いてあるシーンがあり、ここへ来たことがある人々が
「あんなとこにポスト置いたらあっちゅーまに錆びるし台風の時なんなら流されるし、なんもないから島の人は普段ここには来ないよ!」
と総ツッコミであったなぁ。

宿に戻り一息ついてから、ライトを持って夜の散歩へ出かける。昼は観光客が多くオシャレな顔をしているが日が暮れるとこの島は、急に生き物の気配が濃厚になる。コノハズクやヤールーが鳴き、草むらでは何かがゴソゴソいっていたりする。
宿のお庭の木に何かデカいものが飛んできて、ヤエヤマオオコウモリかと期待するも姿は見えなかった、残念。

外周道路をブラブラしていると、オカヤドカリ君もそこここで散歩中。

虫が嫌いなムスメはオカヤドカリもあまりお好きでなかったようで、大変怖がり始めた。いちいち小さな虫におののいていたりもし、これは今回色々あって行きたかったが断念した西表島、行かなくて正解だったかもしれん。何せジャングルなので虫が多いしヒルなんかに吸われた日には失神しそうだ。

草むらにはホタルもチラホラ。ホタルは種類を問わなければけっこういて、冬にも見たことあるな、そういえば。

ガサゴソと大きな音がするのでライトを向けてみると、なんとなかなか型のいいヤシガニが!
昔、宿のオジイに軽トラで見に連れてって見せてもらったものだが、散歩中に偶然会うのはなかなかにレアだ。親2人は大興奮であったが、ムスメは化け物にでも出会ったように怯えていた。2歳の時波照間島で捕獲されバケツに入ったヤシガニを見た時もそういえばこんな反応であったなぁ。

こんなご時世なので、宿に戻ってもゆんたくはない。持ってきた八重泉をちびちび飲みつつ、昔のような島旅ができる日が早く来るといいなと切に祈り寝た。

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