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換気扇とおばあちゃん

明日が敬老の日だと今日、気がついた。

明日はちょうど休みだ。

明日、祖母とランチでもしようと思い、祖母に電話をした。

耳が遠いので何回も繰り返してやっと明日、お昼ご飯を一緒に食べようということが伝わった。待ち合わせ時間とかを聞こうかと思ったら「明日ね。わかったわ〜。楽しみね〜。ガシャン」と電話を切られた。

大抵、私の祖母と電話をするとそうだ。

祖母から電話がかかってきても祖母が電話で伝えたい用が伝え終わるとこちらの返事も聞かずにガシャンときる。

だからなんだか不完全燃焼というか全部話終わってないんですが〜となることが多い。

そうなると我が家から歩いて10分程度で祖母の家に着くので祖母の家に直接出向いて話をしたほうが早くなる。

おばあちゃんいつも電話の切るタイミング後味悪いんだよなぁと思いながら朝ごはんの味噌汁を今朝、温めていた。


我が家の換気扇は先日新しくなったのだけど新しくなったらガスコンロと連動してガスコンロで火をつけると自動で換気扇が回り、電気までついてくれるようになった。

まだ慣れていないのでガスに火をつけるだけの気持ちなのにいきなり換気扇が回って電気までつくのでびっくりする。

そしてガスコンロの火を止めるといきなり電気と換気扇が止まる。

換気扇はそれでもゆっくりとスピードを緩めながら止まって行くのだけれど電気の方はガスコンロの火を消した途端にバシッと明かりが消える。

おばあちゃんとの電話のことを思い出しながら、味噌汁を温め終わり火を止めると電気がバシッと急に消えた。

換気扇の照明もおばあちゃんも決して怒ってるわけじゃないんだけどビシッと急に消えたり切られるとなんだか怒ってるみたいだ。

最近zoomをするようになっても思うのだけれど退室する時のタイミングだったり余韻というか「間」というのか、そういうものを大事にしたいなぁと今日、おばあちゃんの電話と換気扇の照明のおかけで気づいた。

読んでいただいて、ありがとうございます。 自分のために書いた文章が 誰かの心にも何か残ったら嬉しいです。