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イベントがんばった記念にオリジナルアクスタ作ったお話

皆さんこんにちは。
お久しぶりのんのんです。

突然ですが、皆さんは自分だけのグッズを作りたいと思ったことはありませんか?

私はあります。
なので作りました。

白石紬と北上麗花2人のオリジナルアクリルスタンドです。
うーん、、SHS仕様に加えて2人の特徴がしっかり出ててとってもかわいい!
ずっと見ていられる出来栄えです (*ノωノ)キャー///

私自身グッズ制作というのは今まで携わったことがなく、初めての体験だったうえに学びも多かったので記事にしてみようと思いました。
オリジナルグッズの作成に少しでも興味がある方は読んでもらえると嬉しいです。

背景と経緯

グッズ作成をしたいなと思ったきっかけですが、4年ほど前に元ラウメンのFFさんがとあるイベントで1位を取られ、クリエイターさんにアクリルパネルを作っていただいていたのを拝見したことに始まります。

🐥🍪最強!👏

楽しんでいるゲームの実績を単にデータだけではなく「形として残す」って面白い試みだなぁ…私もなんかできたらいいなぁ…と思い、担当アイドルのオリジナルアクスタを作ることに決めました。

とはいっても作るための「名目」がないと始まらないわけで…

作るからにはなんらかのイベントでちゃんとした成績を残したものにしたいし…
トップ以外で作ってもなんか引っかかるしなぁ…
でも通常イベントは職業柄休みを直前で取るなんてできないのでまず不可能…

せや!
日にち決まってる周年なら休みとっていけるかも。
ほな、周年イベントで担当アイドル別1位取ったら作るか!(マジキチ発想)


…ということで2人分ちゃんと取ってきました。

3周年のやつ
6周年のやつ

本当はもう少し早く片付けるつもりだったのですが、
4周年は立て続けのイベントで体ぶっ壊して死亡、5周年の方はとにかくキービジュアルが(かわいくない)気に入らなすぎてモチベーションが地の底へ堕ちてしまったため、4年かかってしまいましたがなんとか公約実現。

一応断っておきますが、初めからグッズを作るのを目的に1位をとったのではなく、担当Pとしての責務を果たすのが一番の目的でした。
アクスタ作成はあくまで「取れたら作ってみるよ」ってスタンスですね。

この件はかなり昔から現ラウメンのまのさん(@manocheria)に相談済みで、同人活動の実績も踏まえてぜひイラスト制作を…!とお願いしたところ、快く引き受けていただいておりました🙇

さてさて、ようやくオリジナルアクスタ制作に向けた土台が整ったところで本編スタートとなります。


グッズ制作

今回の制作の流れは概ねこんな感じです。
頭出しは今年1月下旬、納品は6月下旬と開始から終了までだいたい5か月程度。
急ぎである必要もないため、超ゆったりスケジュールで進めていただく形で問題なしとしておりました。

構図決め

まず最初は「どんな感じで立ち絵を作るか」を考えるところからスタートします。
構図決めの中では、
・ポーズ
・表情
・衣装
・バランス
なんかを決めていきます。

まのさんに頭出しした当初、私の中であんまり構図のイメージが決まってなかったため通話の中で一緒に考えていきました。
とりあえず2人並べて、紬はちょっと恥じらい気味、麗花さんは明るく元気な感じにしたいなーと漠然とイメージはありましたが。

こんなふわっふわな感じの中、参考のためアプリ立ち上げグラビアスタジオ見てみると…

まの&のんのん「構図これでよくね?」

概ね希望通りの構図でした。
さすがバンナム、よくわかってるじゃあないか。

こちらをベースに
・紬の髪型をSHSにし、目線は正面、そして表情を柔らかく
・麗花さんはお口オープンでより笑顔を際立たせるように
・スカート同士がぶつからないように

などなどお願いしたうえで、イラスト作成のフェーズに移行していきます。


イラスト作成

文字通り、イラスト作成をご対応いただきます。

ちょうど10thライブのAct4と作業時期が被っていたため、現地で下絵をお見せいただきました。仕事が早すぎる。。

この時点ですでにめっちゃ可愛かったですが、イラスト完了に向けて何度か通話を繰り返し、都度すり合わせと細かな箇所の修正を行っていきます。

まのさんには通話やテキストを通して「あーしてほしい」「こうしてほしい」とかなり細かいリクエストなどもお伝えしてしまいましたが、そのほとんど拾っていただきました…😢

そして幾度のすり合わせを通してできたのがこちら!

※著作権保護のために透かしを入れてます

とってもかわいい2人のイラストが無事完成しました!
下絵からどこが変わったか分かるかな…?

素敵な部分を例えて挙げるだけでも
・髪の毛の質感
・びっくりするほどのスカートのひらひら感
・陰影付けによる立体感の演出
・鮮やかな色合い
・パーツや小物の完成度

と枚挙に暇がありません。

まのさん的こだわりポイントはスレンダー感。
普段この界隈では桃子やエミリーなど低年齢よりのキャラを描かれていますが、今回はキャラの年齢高めのため、アイドルたちのスタイルの良さを出して理想のスレンダーを突き詰めたとのこと。
そして、お気に入りポイントは二人の手と指の艶やかさとのことです。

爪まで一本一本丁寧に描かれていて、うっすらカラーがついてるのが分かります

ワイトもそう思います!
細部に至るまでとっても綺麗に描きこんでいただいておりまして、感謝しかありません。本当にほんとうにありがとうございます…!!

のんのん的推しポイントはもちっとした質感の紬の二の腕


台座・付属品のデザイン

続いては台座や付属品のデザインです。

実は印刷会社で台座のテンプレートが準備されているケースもあるため、台座自体必ずしも0からデザインして作る必要はなかったりします。
また、本体と台座があればアクスタとしては機能するので付属品も同様必ずしも作る必要はありません。

しかし今回はせっかくの一品!2つともオリジナルで作成することに。
進め方の基本としては、私の方で原案をアイビスペイントなどで描き、まのさんへ連携、その後2人で会話しながらデザインを決めていきました。
データもイラスト同様、Photoshopでまのさんに作成いただきました。

・台座

2人共通で台座の中央下部分にはイベントロゴを入れました。
ロゴはゲーム画面のキャプチャから拝借したものですが、思ったほど画質は粗くなく十分識別できるレベルです。

紬の台座は青色をベースに白ラインを斜め格子状に入れ、金色で縁取ることでインフィニットスカイの衣装をイメージできるようにしています。
麗花さんの台座も当初衣装を検討したのですが、突出した特徴がなかったため、グッドサインのステージと楽曲のポップさをイメージしたデザインにしました。

それぞれのイベントの特徴や雰囲気をしっかり捉えて表現できてる気がしますね。

・付属品

付属品のネームプレートも作成しました。

2人のネームロゴと属性アイコンを作成・配置。
そしてそれらを縁取るように王冠付き月桂樹の素材で包みました。
シンプルながらもスタイリッシュなネームプレートは、間接的にそれぞれ共に1位と分かるデザインで個人的にすごく気に入っています。

実は別入稿したプレートパターンもあったのですが、諸事情によりリテイクで作ったこちらでFixしました。


入稿

さてさて、すべてのパーツが出そろったところでいざ!入稿していきます。

当初はgr@phicさんにお願いしたのですが、入稿したデータと実際に印刷されたアクスタの色合いがかなり異なっていたため、CMYKではなくRGBで印刷が可能なおたクラブさんに変更して再入稿しました。

CMYK?RGB?なんのこと?という人もいると思うので軽く補足しておくと、どちらも色を表現する仕組みのことです。

RGBとは加法混色と呼ばれる色の表現方法で、赤・緑・青の光の三原色で構成されているため、混ぜれば白く・明るくなっていきます。
テレビやパソコンの画面の発色はこれ。

それに対しCMYKは減法混色といい、シアン・マゼンタ・イエロー・黒の四色で構成され、混ぜると黒く・暗くなっていきます。
プリンターのインクなんかはこの4色構成ですね。

画像引用元:コミュニケーションサプリさんのWebサイトより

基本的に印刷物はCMYKで表現されるため、だいたい印刷会社にお願いするとCMYK印刷となってしまうんですね。
ですが、おたクラブさんはRGB印刷が可能な希少な印刷会社さんということで少しでも発色を良くするため今回はこちらに頼むことにしました。

・入稿データの作成

今回台座も付属品もオリジナルなので、利用したサービスはフレーム付きアクリルスタンドセットです。

本体と台座だけのシンプルプランもあり、こちらは台座のサイズ・形状・色・エフェクトなどいろいろ選べて安価なのは魅力なんですがね…
サイズは100mmまでですし、パーツは本体だけの入稿になってしまうので今回はやむなし…
ミニアクスタを作る機会があればこっちでもやってみたいですね。

おたクラブさんのテンプレートをもとに、縦180mm×横130mmのフレームに収まるようにパーツを配置していきます。
紬、麗花さんともに150mm程度の大きさとし、付属品は35mm程度に。
パーツを配置したら、本体と付属品のオス部分の位置を決め、台座には差込口のメス部分の位置を決めます。

台座の赤と緑がいつみてもチュパカブラなんよ

付属品を本体の正面に置いてしまうとせっかくの足の一部が隠れてしまうので、位置を左右にずらし2人並べたときにシンメトリーになるよう調整しました。

また、各パーツのふちから2mm程度のカットパス(アクスタをフレームから切り離すときの切り取り線)を作る必要があるため、パーツとパーツの配置間隔は多少意識する必要があります。

納期と料金

入稿完了してから14営業日で発送となります。
gr@phicさんやほかの印刷会社さんもだいたい同じくらいの納期ですが短縮可能。ただし短縮で申し込むとその分割高になります。

おたクラブさんの料金は1個2,400円~。
印刷数が多くなればなるほど安くなる仕様です。

画像引用元:おたクラブさんサイトより

個人ではまずないと思いますが、1,000個以上注文すると750円/個と驚異的に安くなります。

あれ、公式アクスタって定価2,000円前後するよな…?
業者の仕入れルートならもっと安いはずだし…
ア○ビストアさん、利益率何%ですか…?

完成

そしてついに!

とうちゃーーーく!!!

公式アクスタを開封するよりも100倍ワクワク
2人くっつけてならべてもバランス完璧!

びっくりするほどテンプレート通りに印刷され送られてきます。
公式グッズよりも厚く、頑丈でいい感じ。
パーツと差し込み口の大きさが合ってなくて差し込めないとか逆にすぐ抜けてしまう、なんてこともなし。ジャストフィット!

発色についてはRGB入稿をもってしても印刷の仕様上、本来の入稿データから多少薄くなってしまうようですね。でも全然気にならないレベルです。

品質面は全く憂慮していませんでしたが、いざ届くと想像を超えるクオリティで大満足な仕上がりでした!


振り返り

ここからは振り返りです。
良かった点も反省点もたくさんありますが、代表的なものをピックアップ。

<良かった点>

・同人活動の大変さを学べた
一番の感想は間違いなくこれです。
今までは消費者としてクリエイターさんの作品を買うだけの立場でしたが、今回の私はクライアントでもあり制作側でもあるという特殊な立場。

どのような過程で作品が完成していくのか、クリエイターさんはどんなこだわりを持って取り組まれているのか、そして作品の完成がどれだけ大変なことなのか等々、間近で身をもって知りました。

グッズ作成のプロセスを知れたのも大きかったですね。
入稿するだけ、と聞くと簡単なようにも聞こえますが、本体やパーツ1つ1つのサイズ感や配色など様々な要素が出来上がりの印象に影響を与えます。
世の中に出回っているグッズって本当によく考えられて作られているんだなぁと、しみじみ思いました。

・思い入れが段違い!
自分達で考えて作ったものなので、出来物を買うよりも思い入れが桁違いに大きいです。
もちろん公式アクスタもかわいいですし、デザインも安定していますからハズレなんてことは殆どないでしょう。
ですが今回作成したアクスタは、完成に至るまでのたくさんの思い出が詰まっていて重みが違います。
見るたびに自然と笑顔になれる、そんな感じの素敵な一品といえるでしょう。

<反省点>

・デザインの構想が行き当たりばったりになりがちだった
結果オーライでしたが、漠然とした構想の中通話でデザインを決めていくことも多く、口頭だけではうまく伝わらなかったり煮詰まることも多かったです。
対面ではないので、ひとつひとつ具体的にイメージとして描いて渡さないと時間だけを浪費してしまうので注意が必要だなと。
終盤さすがに私も学んで、付属品のネームプレートを作るときはスムーズにいきました。
でも通話自体はオールジャンルのお話をしながら一緒に作業を進められてとても楽しかったです。

・リテイクへの踏み込み
リテイクの回数や指摘数、修正時間の上限などを開始時点でしっかり定義できていなかったので、どこまで踏み込んでよいか分からずご負担をおかけしてしまうこともあったのも反省点。
まのさんからも「確かにクオリティは上がるがなかなか終わりが見えずちょっと大変だった」とコメントをいただきました。ほんとにすみません…。
今後同様な取組みをする場合はしっかりと意識していきたいと思います。


終わりに


さてさて、散々今回のオリジナルアクスタについて説いてきましたが、「オリジナルグッズ作成したい」って考え、すっごく自己満だと思いませんか。

自給自足できる人間ならまだしも、私みたいにそうでない人間は他人の力をお借りしてモノを作るわけですからね。
この活動が始まった当初は、ワクワクな気持ちの反面、まのさんに対して自らの自己満に付き合わせる申し訳なさも感じていました。

案の定めちゃくちゃ順風満帆!ってわけでもなかったですし、相応の対価もお支払いしました。

でも、終了後こんな感想をいただきました。

・描いたことないキャラを改めて深堀でき、更に好きになれた
・制作依頼を受けることで経験値があがった
・お互いのイメージのすり合わせでクオリティを上げられて嬉しかった

私自身も前述の通り、たくさんの気付きを得ることができました。
単に自己満ビジネスと捉えていたことは制作活動という枠を超えてお互いにとってWin-Winなものだったんですね。

ひょんなマジキチ発想から始まった今回の制作企画でしたが、こうして振り返ってみれば本当にやって良かったと思います。

形だけじゃなくて、文字通り"一生の宝物"となったわけですからね!
本当に素晴らしい体験ができたと思います。



さぁ、ミリシタ7周年ももう目前。

いままで頑張ってきた皆さんも…
今年頑張る予定の皆さんも…
これから頑張ろうと考えている皆さんも…

「世界にひとつしかない自分だけのオリジナルグッズ」

この機会にぜひどうでしょうか?

その先にはきっとゲームの結果以上のドキドキとワクワク、見たことのない世界が広がっているかもしれませんよ!

まのさんもリクエスト受付中とのことですのでこの場を借りて宣伝させていただきます(笑)

ご質問なども受け付けておりますので遠慮なくどうぞ✨

それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!

P.S.

Q:ところでのんのんさんは今年もやるんですか?

A:ガチでやりません。

このゲームで私がすべきことはもう果たしましたので…👼
もっと言うと今年は周年何回分できるんだよって程のの高額な税金を払わないといけず、課金に回す資金に一切余裕がありません。(悲しいね)
なので、いつか遠い昔に公言していた気がするつむれい1000位を目標にゆるーく楽しみたいと思います。


おわり!