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50代、60代の15.6年間、万葉の会に所属し、1ヶ月に2回程度、先生から講義を受け、1年に2回程、万葉の歌碑を尋ねる旅をしました。

東北から、壱岐・対馬まで巡りました。多い時は12.3人、少ない時は3.4人で、2泊3日か3泊4日、1日2万歩から3万歩程歩きました。

一番多く尋ねたのは奈良。
京都にもたちより、奈良・京都については、地図も頭に入っている様になりました。

14年前に先生が亡くなり、会が終わってからも、妹と万葉に関連づける旅をしました。

ある時は、朝食前に参加者の有志で畝傍山に登り、朝食後、先生の案内で又、一日中歌碑を訪ねて歩き回る。
若かったナと思います。

70代の始め頃、高校時代の友人達を案内し、山の辺の道を歩きました。この時は1日3万歩になりました。
色々旅行していた今は亡き友人が、こういう旅もいいネ、と喜んでくれたことを想い出します。
その後、この友人が、又そういう旅がしたいということで、4人程で飛鳥を中心に歩きました。

80代に入り、コロナ後には、あまり旅行をしたいという気もなくなり、今は子供達が車で連れて行ってくれる所をチョコチョコと…。これも又、楽しいものです。

もう、30年程前、2年間寝たきりだった母が84才で亡くなりました。
ほとんど毎日病院に行き、夕食を食べさせ、1時間程話して帰りました。ある時「お母さん、人生でどんな時が一番楽しかった?」と聞いたら「生活に余裕が出来、友人達とあちこち旅行した頃、幸せだなーーと思った。今、その頃のことを思い出しているんだ。」と言いました。

明治生まれで、関東大震災、東京大空襲を経験し、6人の子供を育て、大変な人生だった母にも、幸せな想い出があって嬉しく感じたものでした。

私は今でもテレビで写る色々な所を、あ、あそこはどういうメンバーで、こんなことがあったなと、その時の状況など想い出されます。

旅って、後になっても楽しい気持ちになるものです。

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