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僕らがゼロ・ウェイストに取り組む理由

レストランから始める

僕たちの街のセントラルキッチン・ガストロパブ「Non Capiscono Niente」「tutti」は着々と形ができてきています。

工事内観2

工事内観3

栗野です。

塩原くんからは今回のプロジェクトにあたって「Matchmaker」というカッコいい役割を与えてもらいました。「仲人」という意味らしいです。僕の役割は色々な考え方やコンセプトに基づいて、人やものや仕事を繋いでいくこと。
たくさんの色々な刺激に出会えることを楽しみにしています。

始まり

さて、僕が「Quindi」のオーナーの塩原くんにこのコンセプトの話をしたのは、2020年の初めごろかその前だったと思います。
きっかけはロンドンにあるレストラン「silo」の記事を読んだこと。やっていることはものすごく社会的な意義がありそうなのに、パッと見た雰囲気はかっこいいレストラン。こういうことがサラッとできてしまうのは日本では中々難しいのかなと思っていました。だから最初は漠然と、だけどいつかやれたらカッコいいなと。

その後、今も僕たちの業界を大いに混乱に陥れ続けているコロナ禍に見舞われました。僕にはいくつもやりたいことがあって、それらはほとんど全て塩原くんに話をしていました。その中の1つの「100mlワイン」を彼の酒販を利用してやることになったのが4月くらいでした。

https://contents.axgold.jp/lifestyle/article_20200721_1947/?sourcecode=A0000FFKYE&fbclid=IwAR21mfQjWSCasapDNtKkq5Rd-14No4phM9e-A71iqx5K9AExX1m7LUNgVFg 

その決断と行動力は本当に素晴らしいと尊敬しています。

しかし、新たな試みではあるものの、商売の根本を立て直すものではないことは事実。
そんな中で、ずっと仕事ばかりで走り続けてき自分にとっては今までの自分を振り返る時間をもらったんだと考えて、今までの人生を振り返ってみたり、他人には読めない象形文字で書き綴ったコンセプトノートみたいなものを読み返す毎日でした。
その時であっても「ゼロ・ウェイスト」は一番やりたいけどハードルが高いなと漠然とした思いから実るものではなかったと記憶しています。

きっかけ

時を同じくして、僕が学生生活を終えて就職した最初で最後の大企業を辞めるきっかけを与えてくれた、「ボーダレスジャパン」の大社長、田口くんからCO2を排出しない自然エネルギーの電力を販売をしたいのだけど、飲食店の現状を教えてほしいという話が来ました。

https://www.borderless-japan.com/


相変わらず、すごいことをやっているなと他人事だったのですが色々と資料を提供して行く中で、彼らがやろうとしていることの大きさと、地球や未来にもたらすメリット、それにも関わらず、使う側はほんの数分、画面に向き合いポチポチするだけでできるハードルの低さに(この後、エネルギーの高騰による大変な損害を彼らは被ることになるのですが)感動しました。
そこで早速、自宅を彼らの提供する「ハチドリ電力」に切り替える事にしました。

https://hachidori-denryoku.jp/

 
今まで、環境にいいとか、地球を守るとかに対して斜に構えていました。さらには嗜好品に囲まれている、また、嗜好品を扱う商売をしている身としては、自分たちの何かを我慢して努力に努力を重ねなければ、僕たちは環境に優しいとか、地球温暖化の解決に寄与することなんてできないんだろうとたかを括っていました。
実際は、ものすごく簡単だったんです(彼らが血の滲むような努力で、簡単に見えるようにしてくれているんです)。
僕は田口くんに、こんな軽い気持ちだけど良いのかいと聞いたらその一歩が大切なんです!と教えてもらいました。

少しでもお手伝いになればとポチポチしてみたら、地球環境に貢献できるって僕からすれば目から鱗で本当にスッキリした気持ちになりました。
その一歩を踏み出すこと、今の自分に足りないことだと心底理解し、いつかやろうと言い訳していた自分が恥ずかしくもなりました。そんな僕を社会貢献のほんのほんの一端にでも参加させてしまう田口くんの素晴らしさを改めて感じました。

そしてそして、再び塩原くんにこのコンセプトのお店の話をしたら、ぜひやりましょうと言ってくれて、あれよあれよという間に彼の経営する素晴らしいお店「Quindi」の近くの物件の契約を決めてくれました!なんと一歩が早いこと。

http://www.quindi-tokyo.net/


この時点で僕らに決まっていたことは、「ハチドリ電力」を使うことと、「ゼロ・ウェイスト」を目指すということだけでした。

ただ僕らは現段階では、難しいことは考えなくて、単純に僕たちのお店に来てくれたら電力を使ってるのにCO2は排出しないし、なんだかゴミも出さないでやってるらし、食品ロスにも取り組んでいるしお客様は来て美味しいものを食べられて、ほんの少しだけ社会に貢献できる仕組みになっているらしいよってことでいいと思っています。

「みんなよくわからないけれど」


僕らもまだまだわからないことだらけ、そして何よりできないことだらけ。ゴミは出さないけど、真空包装してお客様に渡す。そんな矛盾だらけのスタートになります。
全部できないとやらないでは、ずーっと変わらないから、今できることをやっていく。そのスタートになれば嬉しいなと思います。

めちゃくちゃな性格で好きなことばっかりやってるくせに、僕はいつまでも綺麗な海や山を見たいし、美味しいものは食べたいです。
そんな未来のきっかけになるお店に成長していければいいなと思っています。

#SDGs #ゼロ・ウェイスト #日記 #レストラン

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