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四半世紀前のキャプテン翼オンリーイベントの思い出

初めてのオンリーイベントに参加したのは、私が中学1年生の時でした。(四半世紀前ってタイトルに書いたけど、正確には今からもう29年も前になるのね……。)

私が同人誌の存在を知ったのは、たまたま運良く(運悪く?)地元の古本屋さんでキャプテン翼のアンソロジーを手に取ったからでした。(これはなんだろう…?このユニフォーム、多分翼君……だよね??)翼君と日向君だとおぼしきイラストが書かれた本を見つけ、なんだかよく分からないけれど、面白そうだからとりあえず買って帰ることにしました。

家にかえってアンソロジーを読んでびっくりです。なんだろうこれ!キャプテン翼のパロディ漫画(?)を書いてまとめてある本があるんだ~!と思いました。

これ、一体どこで売ってるんだろう……?というか、これは一体何……??今は、クリックひとつで欲しい情報も本も手に入りますが、このころは人に直接聞くか、足で稼ぐしかない時代です。私は、自転車でいける範囲の古本屋さんを全て回って、アンソロジー本を探し回りました。

その間に、「ファンロード」や「ぱふ」等の雑誌の存在を知り、同人誌の存在を知り、イベントの存在を知り……。

ぱふで知った東京で開催されるという、オンリーイベントにどうしても行ってみたくて、意を決して電車に乗って出かけてみることにしました。

一人で電車に乗って、東京まで出かけるなんて初めてのことです。特に行きはどきどきどきどきして、電車が一駅進むごとに、駅名と路線図を確認したりしていました。

秋葉原での乗り換えも、どぎまぎしながらなんとか上手くいき、浅草橋駅に到着です。グーグルマップなど無い時代ですから、駅から会場へは、イベント告知の「雑誌の切り抜き」と、「駅前の地図看板」を頼りに向かいます。

会場入り口には、きれいなお姉様方がたくさんいました。列に並び、パンフレットを購入して会場に入ります。(その頃は、オンリーイベントのパンフレットは500円くらいだったと思います。今のように、事前にネット等で参加サークルさんが分かるわけではないので、当日会場について、パンフを見て、自分の好きなサークルさんが参加していると、ラッキー!と思いました。)

会場内は夢の世界でした。だって、どのスペースにも、キャプテン翼の同人誌があるのです。持って行ったお小遣いは、帰りの電車賃以外は全て本になりました。行きにはスカスカだったリュックも、帰りは本でパンパンです。

類は友を呼ぶ、といいますが、その後、私はやっと学校で同士(同人誌を知っている友達)に出会うことができました。美術部のIちゃんと、その友達のKちゃんです。

この頃は、中学校でクラスの人に、「アニメが好き」「漫画が好き」などど知られようものなら、いじめの対象になるような、そんな雰囲気がありました。休み時間に教室でアニメや漫画の話をすることはできなかったけど、交換ノートでこっそりと、お互いが好きな作品のことを語ったり、イラストを交換したりしていました。(私の通っていた学校は、少なくてもこんな雰囲気でした。でも多分、今の40代、50代の人は、だいたい同じような学生生活だったんじゃないかな……?)

私が中学1年生の時に、キャプテン翼のオンリーイベントにいった頃、キャプテン翼は下火になっていると言われていました。(私が夏コミに初めて参加した時は、まだ会場は晴海でしたが、晴海のスペースを埋めつくしていたという、全盛期に晴海に行ってみたかった。想像しただけで、うらやまし過ぎる。)初めての晴海は、一般参加で外で待機している間に、両腕がパンパンに日焼けしちゃって、ウインナーみたいになった。でもめちゃくちゃ楽しかった!)

下火になっているとは言われつつも、キャプテン翼オンリーイベントは、ぽつぽつと開催されていて、楽しく一般参加していました。オンリーイベントといえば、2部制みたいになっていて、一部の同人誌頒布会が終わると、参加者で机を撤収して、その後に二部として上映会などがあったりして、それもむちゃくちゃ楽しかった。上映する映画を会場の参加者の拍手の大きさで決めて、(選ばれるのは「危うし!全日本ジュニアユース!」とかが多かったような気がする。翼や日向、海外キャラなど、みんなの推しキャラが多く出るので。)映画をみながら、みんな本気で(?)両チームを応援してるし、歌ったりして、その日初めて会う人なのに一緒に笑ったり歌ったり……。とにかく楽しい時間。

おもてなしの心がすごいというか、イベント会場に、参加者やサークルさんが好きに食べて良い、おにぎりやお菓子、お茶などが用意されてるイベントもあったりして、すごくあったかいなあ……と思った。

(今は、色々な関係で、上映会や食事の提供などできなくなってしまって、ちょっと残念……。仕方ないけど。)

しばらく同人活動等の推し活全般から離れていたのですが、いろいろあって、1年ほど前に、同人活動するために戻ってきました。

令和の時代に、キャプテン翼のファンアートが、たくさん見ることができて本当に本当~に嬉しかった!!

今は、twitterなどでイラストを発表できたり、憧れの作家さんと直接やりとりができたりするのがすごく良いと思う!学校で、好きなアニメやゲームの話ができるのも!

まだ、デジタルの使い方が分からず、四苦八苦していますが、初めてBOOTHで通販してみたり、ピクシブを見てみたりして少しずつ推し活を楽しんでいます。

おまけ

四半世紀ぶりに、推し活に戻ってきた私がびっくりしたこと。(あきれるかもだけど、どうか笑ってほしい~~)

・サークル参加費が今はめちゃ高い!!(昔は3000円くらい。い、今、6900円??コンサートチケット並??学生さんとか大変そう。)

・一方で、印刷費がめっちゃ安い!!(昔は100部印刷するのに6万円以上かかった。オフセット印刷が主流で、最低印刷ロットが100部~とかだった。うちのような、弱小サークルにはほんとにきつかった。い、今は、オンデマンド??オンデマンド印刷ってなに??一冊からいいの??嘘でしょ??昔に比べてだけど、印刷費が相当に安い!)

・「支部」が最初なんのことだか分からなくて、本当に、どこかに「○○支部」というとところがあると思ってた。イラストを支部にあげました~=イラストをとりまとめている組織の「○○支部」に送ったということか?と勘違いしていた。(その昔は、イラストの投稿や、サークル間の連絡といえば、封筒に切手を貼って送っていたんや……。ゲスト原稿のとりまとめも郵送……。定額小為替の読み方が分かる人はだいたい昭和生まれ。)

・今は、同人誌の奥付には、住所をかかなくていい!(昔は個人情報がダダ漏れ。今考えると本当に恐ろしい。)

・クリスタの中に、「あの人形」が入ってる!?(「あの木の人形」を、推し活に戻ってきた私は、画材屋さんに行って買い直そうとしていた。なにこれ……あの木の人形が、クリスタの中で回っとるやん……。現代の技術すげえ。なにこれ。)

・フデタニさんを初めとする、コミケカタログのキャラが変わってなくて、うれしかった。(カタログ見たとき、涙がでそうだった。)漫画の雰囲気もあんな感じでおもしろかった。まんレポの猫のキャラクターも同じで、嬉しかった。(なんとなくだけど、あれを書いている人は、優しい人のような気がする。)それから、ピ○印刷のオバQみたいなキャラクターも、四半世紀前にすでにいたような気がする。

以上です!読んで下さった方いらっしゃいましたら、ありがとうございました。

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