「スライムやさん」をやった話。
娘はいつからだったかスライムが大好きになり
スライム作りを何度も何度もしはじめて
かれこれ何年だろう、5年?もっとかな。
洗濯のり、ホウ砂、を何度も買った。
周りの人にはいつだったか
流石に好きでもここまで買ってあげられないわ私は。
そう言われたときに
いや、スライムやってると静かだし楽だからさ。
それは私の本音だった。
なので、まさかそのスライムを売る日が来るとは思わなかった。
「今度のお祭りでスライム売ればいいじゃん」
は?マジですか?
図書館活動を娘の通っていた幼稚園に
知ってもらおう!と思い
園長先生のスケジュールをきいてアポをとって
ご挨拶しにいったのがきっかけだ。
そこで図書館活動と共に子育てを通じて
たどり着いたビジョントレーニングのこと
更には娘はスライム研究所の所長です、なんて話をしたのだ。
鶴見区の「たちばなようちえん」で
娘は自分らしくありのままに過ごさせてもらった。
きっと当時の様子を先生たちも覚えているのは
ちょっと変わった子だったからだろう。
そんな娘が図書館の話のあとに
「わたしはスライム作ってます」と手作りの名刺とスライムを差し出す。
園長はそれをマジマジとみて笑顔で
「おーい、みんなぁ、スライムって知ってる~?」と
職員に見せに行った。
すると、これ子どもたち絶対喜ぶよ。
お祭りでお店だそうよ。
そんな風に娘の心の土台である場所の先生たちが今の娘のことも喜んでくれて。
なんともいえない気持ちになった。
あの時の私はこんな日が来ることを想像していない。
今は自立訓練事業所に行っています。
19歳になりました。
学校では視覚の問題に気づいてあげれず苦労したと思います。
そんな話を園長にすると。
園長は
「でも、ぼくはあの時書いていたかなちゃんの絵、すきだったけどな」
(おぼえてるんかい?)
そして、見え方に問題があったからよかったとでも言うかのように
そのままで良いと思うんだけどなぁ
視力でなくて、視覚かぁと話を聞いてくださった。
そんな園長先生率いる幼稚園の雰囲気はとにかくあったかい。
私たちは12月9日、無事に143個のスライムを完売した。
来年も出店できますように。
最後まで読んでくれてありがとうごいざました。
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