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満月を見て勘違いしていた私を潤わせてくれた女の子

丘の上のミニミニ図書館をスタートする前からモニターで何度も利用してくれている3歳の女の子マコちゃん(仮名)

うちに来るたびに可愛い姿を見せてくれて黒柴なっちゃんのお母さんとして私のことは「なっちゃんのお母さん」なんて呼んでくれる。

時には絵本を選んだ後にすぐ「これ、読んで」と私に言ってきて
何年振りかに小さい子を膝の上にのせて読み聞かせをする。

マコちゃんにはこの前1歳になった弟さんがいる。マコちゃんはおねえさんだ。でも、まだ3歳。

弟さんを抱っこひもで抱っこしているママに本当はもっと甘えたいかな。

私の膝の上にのってくれたり、本をたくさーん借りてくれるのも
かまってほしい気持ちがあるのかなぁと思って思い切り受け止めている。

そんなマコちゃんがいつもは図書館に顔を出す時間だなぁとひそかに待っているとママがきて町内会の回覧物を手渡すとドアの向こうで「おーい!」と大きく私に手を振るマコちゃんが見えた。

どうやら隣の小学校2年生の女の子と遊んでいるらしく、とっても楽しそう。私はそれを見て今日は絵本を見に来るどころではないね、と思って手を振り返してドアを閉める。

マコちゃん今日はお友だちと忙しいって。
そう本棚に心の中でつぶやいて、うっかり夕方に切なくなってしまった私。

でも。マコちゃんが元気いっぱいに遊んでいてよいな。
丘の上のミニミニ図書館はあり続けることに意味があるんだ。
そんな風に夜を迎えた。

スタッフkanaが帰宅すると満月きれいだよ!
写真撮ろうかなと言った。
私もポストを見るついでに空を見上げる。綺麗な満月だった。

昨日は移動販売車の八百屋のおじさんのところで「ジャガイモ」買ってきてとスタッフkanaに頼んでいた。いつも来るのは21時頃ですが20時半頃にマコちゃんのママからラインがきた。

月の画像だった。
メッセージには「八百屋さんにきたら今年最後の満月が綺麗でしたbyマコ」とありました。

私は嬉しくなってマコちゃんのママにこうお返事しました。
「マコちゃんが元気いっぱい遊んでいる姿をみるとせつなくなる、嬉しいのにせつなくなる、ばーばかよ!ってつっこんでね」

するとマコちゃんママは
「マコになっちゃんのお母さんに送ってと言われました。また一緒にお月見したいなーと嘆いてました。」と。

お月見一緒にしたね。寒くて次の日ちょっと風邪ひかせてしまったような?
それでもまたお月さまみてそんな風に私のこと思い出してくれたんだ。

せつなくなった自分がばっかだなぁ!と思って。胸がいっぱいいなりました。
こんな気持ちは久しぶり。

うるうるしてるとスタッフkanaが
えーもう八百屋さんいっちゃった!今日は早いなきたの!と騒いでいました。
泣きそうなの見られなくてホッ😌💭

丘の上のミニミニ図書館の本からはじまるストーリーはこれからまだまだあるのだろう。今は静かでも、静かな中にも小さな物語がありました。

そんなやりとりが日々ひっそりと繰り広げられていることはあまり多くの人には知られていないのは当たり前なんですけど。

毎朝読んでいる「母の友」の特別企画一日一話読み聞かせのお話の中には生活の中にあるワンシーンの中にこめられた思いがつまっています。

お時間ある方はアーカイブよりお楽しみください。
本日12日目で30日分のお話を読む予定でいます。

それでは今日はこのへんで。
最後までありがとうございました。


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