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酷書です【日々のこと】

先週、今週と暑さが本格的で酷いものです。エアコン我慢なんて強がりも言っていられず命を守ろうとスイッチを入れる。ガンガンに暑そうな外を眺めながら涼しい部屋に居れることを有難く思います。

そのうえ洗濯物は乾き放題。タオルケットを洗っても三時間もあればすぐに乾く。週末の天気は微妙らしいと今のうちに洗っておく。日差しが照り付ける午後三時、取り込むつもりのタオルケットに黒い点々が付いていました。

虫だろうと思ってバサバサと揺らすが飛んでいかない。埃の間違いかとよく見ますがやっぱり虫に見える。黒ゴマのような小さな虫で、でも一向に飛ぶ気配がない。更によーく見てみたら既に力尽きていました。布地に引っ掛かったまま干からびて死んでいる。タオルケットと同化して乾き切っています。

本来なら汚く思いますが酷暑に苦しめられた同士のようにも思えて憐れむ。丁重に摘まんで葬る。暑くて汗ばむ私の指先に乾いた同士はよく引っ付きました。ようやく得た水分に吸い付いているようにすら見える。そして離れてくれない。こうなるとやっぱり虫です。お前らとは同士ではないと翻意して嫌と言うほど振り払っては捨てます。綺麗になったタオルケットだけを抱えて私は悠々とエアコン効く天国へと向かう。

自分は人間様でよかったと思っただけの話です。

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