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春菊ミートソース【夫婦のこと】

今晩はミートスパを作る。
しかし、少量の春菊が余っている。
ピンッとひらめいたので、昨夜、妻に提案してみた。

「春菊刻んでミートに入れたら合うと思う?」
「えぇぇー、それはないかなぁ。」
「でもバジルとかパセリとか入れるんだから、香草扱いで和風ミートっぽくなりそうじゃない?」
「でも、春菊は強いよー。ちょっと想像しづらいかなぁ。」

この時点で春菊を入れることは諦めましたが、この組合せには謎の自信がある。「春菊 ミートソース」で検索して試した人が居ないかを探してみたら、ものすごい記事を見つけた。

「ねぇ、今、検索したんだけど、ヒルナンデスでミシュラン一つ星シェフ考案の春菊ミートソースってのを紹介してたらしいよー!」
「ホントに!じゃあ、合うんだね。すごいじゃん、シェフと同じ味覚なんて。・・・・・、入れたいの?」
「いや、入れない入れない。合うかどうかを調べただけです。」

そう言いつつ、こっそり入れるかというと、そういうことはしない。
妻の言い方でわかる、今回は本当に入れて欲しくないパターンです。

私は妻と希望が合わない時に、綱引きをしないようにしています。
夫婦なので1対1。
勝っても負けてもギクシャクするので、やる意味がありません。
一つ星シェフという力強い助っ人を見つけたからといって2対1で妻を引っ張ったら本末転倒。その時点でミートソースが不味くなります。
料理であれ何であれ、妻とは同じ方向に綱を引きたい。
なんなら100人の有名シェフが不味いと言ってる料理であっても、妻と私が美味しいのであれば我が家の夕食はそれでいい。私は何も躊躇わずその料理を作ります。

とはいえ、一つ星のシェフが奨めているし、余った春菊も無くしたい。
春菊だけで刻んで炒めて、別添えでトッピング用にしようかな。
少し混ぜて味見するくらいの方向なら、妻も一緒に引っ張ってくれそう。
それも嫌なら仕方がないし、美味しかったら儲けもの。
もしも不味かったら、二人で笑っておしまいです。

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