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自分を見つめ直す【日々のこと】

先日、久々に体重を測ってみたら、58kg。

私は痩せ型で、食べても太らない体質。
成人してからは3kgと増えず、似たような体重で変わらずにいましたが、
さすがに高校時代の数値に戻ったのには驚きました。

本来なら喜んで笑顔のはずですが、もう、笑顔にはなれない…
この歳になると数値なんて全く意味がない。
むしろ同じ数値の方が、変わってしまった見た目への憎悪が増します。

最初に気づいたのは10年ほど前。
たまには運動をとジャージを纏い、颯爽と走りに行こうとしたまでは
よかったのですが、鏡の前をチラ見で通り過ぎて気づいた。
”なんか部活の顧問みたい…”

似たようなジャージで筋トレしてた学生の自分はそこに居ず、ただ仁王立ちで号令をかける顧問のような中年男性が鏡に居た。
どこのフォルムのせいで、シルエットがどう違うのか、理由は見いだせないけど何かが違う。歳をとるとはこういうことかと痛感しました。

ますます歳を重ねて運動不足ですが、高校以来の58kgなので、更なる変わりようをちゃんと見たくなった。今や秋冬の部屋着となったジャージを引っ張り出し、姿見の前にちゃんと立ってみる。
”ジャージとか顧問とか、どうでもよくて、おじさんが立ってるだけ…”

この歳で痩せていると、それだけで若いと誉め言葉をいただく。
当然、本気にはしていないが、それでも見積りは甘くなってたみたい。
”ちゃんと見ると、思っている以上におじさんなのね…”

この際なので、もっとちゃんと見ようと向きも変えてみる。
正面は当然、右から見ても、左から見ても、ちゃんとおじさん。
後ろはどうかと、スマホを自撮り設定にして画面を通して鏡を覗く。
鏡に角度を合わせようと顔半分の必死なおじさんと唐突に出会った。
すました顔のおじさんとしか会う気がなかったので、半分とはいえ必死な
顔のおじさんの登場にゾッとする。もう、後ろなんてどうでもいい。
後ろ姿もチラチラとは映っていたが、ゾッとした後に登場した険しい顔の
おじさんと共に画面から消し去る。消え際の、下アングルがまた怖い…

正直、気分は良くないが、様々な角度から現実を見直せてよかった。
58kgを喜びはしないが、笑顔のおじさんではいようと強く思う。

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