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カップ蕎麦をどんぶりで食べる贅沢【日々のこと】

とりあえずお昼になったので、何か食べようとキッチンを漁る。
とくに空腹というほどでもないので、縦型のカップ蕎麦にする。
業務用スーパーで78円のたぬきそば。

そのまま食べればよいのだが、私はちょい足しが好き。
というより、そのまま食べるのが嫌い。
メーカーさんの味覚は信用していますが、毎回決まった味は面白くない。
変わったことをして、変わった味を楽しみたいんです。
ということで、もう少しキッチンを漁る。

今日は不漁で、刻みネギで追いネギくらいしかない…
小さい海苔天が入っているので、追い天かすは油っぽい。

ガスコンロの上に、昨日の煮物のあまりを見つける。
調子に乗って作り過ぎた煮物のあまり。
晩酌用にと思っていたが、それにしてもやや多い。

と、ここでひらめいた。
煮物を足して、山菜蕎麦というのはどうだろう。
ちょい足しというより増し増しになるが、名案の予感。

洗い物は手間だが、せっかくなのでどんぶりを出す。
3分待ってる間に、煮物から選り分けてどんぶりに移す。
人参、レンコン、こんにゃく、さといも。
テンションが上がって、移す量も増える。
出来上がったカップ蕎麦も移して、具材を温めるようにかき混ぜる。
茶色が多いので、人参のオレンジを探りあてて浮き上げる。
真ん中にネギの緑を盛って、最後に一味で赤を振る。
在宅庵の彩り豊かな山菜蕎麦。

たいしてお腹は空いてなかったのに、
思いがけず楽しんで、思いのほか食べた。
満足で満腹。

こころもお腹も満たされた贅沢なランチだった思いながら、
手間を忘れて、丁寧にどんぶりを洗う。

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