見出し画像

生きるの大変、でもそれだけではない

去年をしのぐ異常な暑さの夏が続いていて、生きているのだけでも大変である。それでも、関東で過ごしていた昨年の夏のことを思い出すと、標高の高い寒冷地に移った今年はあれよりはまだ過ごしやすい。夜はエアコンを使わずに寝られている。去年の夏は猛暑で参っていただけでなく、心の状態もかなり危うかった。9月に入って自宅が水害に見舞われてストレスが一気に限界値を超えてしまったが、自分が旧ブログに書いてきた日記を思い返してみれば、2~3年前から自分のメンタルはかなり弱っていたことがわかる。真夜中に目が覚めて不安に襲われて朝まで眠れないなんて、そんなことは以前まで経験がなかった。やはりその時々の自分の状態は備忘録としてちょくちょく書き記しておいた方がいいようだ。

自分は強いか弱いかと言われれば明らかに弱い方の人間だけど、これまで大きな病気や怪我をしたことはないし、メンタルをやられたこともなかった。実は案外強いんじゃないか、と思っていたけど、単に運が良かっただけだったようだ。悪い条件がそろえば、たやすく鬱状態になってしまう。メンタルがダメになると思考や行動、言動がおかしくなり、従来できていたことが何もできなくなって自信が消え失せる。周囲と軋轢が生まれ、迷惑をかけ、信用をなくし、と社会的にもどんどん追い込まれてしまう。かつての自分はブログにずいぶん偉そうなことを書いてきたじゃないか、でもこんな状態では何もちゃんとできない、誠実でなんかいられない、情けない、とひたすら自責的になっていく。そんな時期は毎朝の散歩に出るのも億劫で仕方なかったけど、これすらできなくなったら本当におしまいだ、と半ば強制的に歩いていた。歩きながら、今、後ろからダンプカーが暴走してきて自分をはね飛ばしてくれればいいのに、とスミスの歌詞みたいなことを思っていた。

人生の中でもトップクラスに苦しい時期だったけど、先月から抗うつ薬が効いてきて、ようやく正気を取り戻したところなのである。おそらくこれは誰にでも起こりえることで、そうなってしまったら早めにお医者さんにかかって薬をもらうことが第一。判断力も行動力も低下するので、精神科や心療内科に行くという決断も難しいかもしれないけど、やらなければどうにもならない。自力ではなかなか立ち直れるものではないし、いったん深みにはまると戻ってくるのは非常に大変である。なるべく早いほうがいい。

今の自分は、まだ不安定な状態ではあるけど、生きていて悪いことばかりではないな、と思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?