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今度こそ、すごい神社の高価なお守りを買いに行く 京都天橋立・眞名井神社

2020年8月に小旅行をした際に、旅の目的の1つに「すごい神社の高価なお守りを買う」というテーマを掲げていたのにも関わらず、お守り初心者過ぎて「お守りでこの金額…!?」と高額さに驚き、お守りのデザインの力強さに怯み、月に2回しか開かない社務所の日に合わせて赴いたというのに土壇場で購入をやめて、すごすごと帰ってきた私nonaka。その顛末を綴ったnoteを読んだ友人たちや弟からはもれなく嘲笑された。

2022年の今年は目標を掲げた年でもあるので、努力するのは大前提だけれど、神の力にすがれるものならば、一も二もなくすがりたい。そこで「神力お守り購入一人旅」を発起し、旅行プランを立てた。関西に住んでいるとはいえ、遠方の天橋立まで行く機会はなかなかない。近畿圏外に住んでいる友人たちなら尚更だろう。そこで「神力お守りいる?」と一応皆に声をかけた。

みんなやっぱり他力本願、もとい神力お守りを欲しがるじゃん!? 業者並みに購入することになるが、社務所の人に転売行為を疑われて咎められないだろうか。少し心配な数になってしまった。でもまあ、たしなめられたらすべてを捨てて自分の分だけを買えばいいしな、と思い直す。
昼過ぎに天橋立駅に到着。まだ6月だというのにすでに気温が30度をゆうに超えており、湿度も高く気を失いそうになる。この日が眞名井神社の社務所オープン日なので、何が何でも島の(島?)向こう側へ行かねばならない。簡単に近くの店で海鮮丼を頼み、「店のセレクトを失敗したな」と思いながら昼を済ます。
社務所が15時半か16時くらいで終了してしまうので、フェリーで速やかに眞名井神社がある対岸へ。元伊勢籠神社でお参りを済ませ、坂道を登って奥宮に向かう。

2年ぶりの再訪となった眞名井神社。山の中腹くらいにある。

ここは名水地で眞名井神社は御神水があることでも有名。前回はそれを楽しみにしていたのに、井戸のポンプが故障というまさかのアクシデントでいただけないという不幸があった。今回は頼む…!という気持ちで向かう。

御神水ジャバー

ポンプが復活していた! 御神水は右奥の蛇口からいただく。水は冷たくまろやかだった。最近硬度10度未満の超軟水を好んで飲んでいたので、結構粘度があると感じる。
さて、いよいよ参拝と社務所へGOである。時間は14時くらい。ここで本日分のお守りが売り切れ、なんてことになってたら笑ってしまう。

拝殿と社務所はこの階段の先にある(ここから先は撮影禁止)

私の前に小さな子連れの家族がいた。彼らの参拝が終わるのを待つ。参拝が終わるとそのご家族が社務所にいて、お守りや御札をあれこれ眺めているが、買うにはまだ至らないようだった。待っていたものの促され、買い物が決まっている私が先にオーダーをすることに。一人のくせに購入点数が多すぎるので、見知らぬ一般の方に聞かれるのはかなり気恥ずかしい。購入品目は以下だが、私の目的は神力守ただ1体である。ほかは全て依頼されたもの。

神力守 7つ
大桃守 1つ
眞名井神社大麻 2つ
眞名井神社御璽 1つ

神力と大桃はいいとして、「大麻」と「御璽」これ何て読むのだろうか…? 検索して調べ、忘れないようにふりがなもスプレッドシートに書いておく。
「眞名井神社おおぬさ2つ、じんりき守り7つ…」と読み上げると、社務所の方が「え? えっ?」と戸惑ったように聞き返してくる。まずい、やはり転売業者と疑われているのか…?

眞名井神社たいまですか?」
(たいま…。あっ^^ 参照先の情報が間違ってたーーー!)
「は、はい、たいまが2つ、じんりき7つ…」
かみちから守り7体ですね」

読み上げたものことごとく訂正されて、羞恥で消えてしまいたい。
初穂料が総額2万超になる点については、何も咎められなかった。財布から2万数千円を抜き出した際、ご家族が「正気か」という顔でこちらを見ているのを感じた。私だってそんな人がいたら好奇で思わずガン見してしまうし気持ちはわかる。

手提げ袋2つに入れてもらい、社務所を後にする。恥をかいたが、友人たちの欲にまみれた依頼品を全て無事入手できて良かった。肩から荷が降りたような清々しい気分だ。階段を下って神社入口で御神水を飲む。そこへ「こんにちは!」と女性から快活に声を掛けられた。
振り向くと、先程いた家族の奥さんではないか。不思議に思いつつ挨拶を返すと、ゴソゴソと名刺のようなものを取り出し目の前に差し出してきた。
「私、手を触れないヒーリングをこの近くでやっているんですよ。肩こりや腰痛などあったら、よろしければ体験して行きませんか?」
予期せぬ内容の申し出に、ものすごく驚いた。お守りの大量購入を見られていたため、神にすがるメンタル貧弱女でヒーリングが必要と思われていたのだろうか。「あ、大丈夫でーす!」と間髪入れずに謹んでお断りした。奥さんは腑に落ちないような表情を浮かべていた。

ホテル着。部屋で荷物を整理する。神力お守り7体が並ぶ様は壮観だ。箱を開けてなければ効力が漏れないとはいえ、今私自身がパワースポットなのでは? そんな頭の悪いことを考えていたら、お守りと御札の中に用紙が入っているのに気づいた。見ると寄付を打診する振込用紙であった。
太客と思われている。

ついに神力守ゲット! 力強い!

帰宅後、お守りの効力が減ってはいけないと速やかに発送。近くの友人たちには飲みの予定があったので、その席で渡した。「寝るときにお守りを握るといいらしい」と説明している最中に、二人ともその場でバッグにつけ出すではないか。

まったく話を聞いてねえ。御神体をバッグチャームにすな。笑


〜完〜

次の記事では天橋立の観光のあれこれや、観光名所・伊根のことを書く予定。のどかで良かった。


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