全日制普通科から有名大学?(令和2年度_日本文学協会_第75回大会シンポジウム紙芝居動画)

AIとロボットが人間の仕事を奪うという未来が語られていた2016年。
 小学校でプログラミング教育が始まるという話題が巷をにぎわせていた2016年。
 子どもたちのためにプログラミング教室を運営している知人が、「自分の子どもにプログラミングを仕込もうとは思わない。だって、そんなのはいずれAIがやってくれるはずだから」と言っていたことを、いま、改めて思い出す。
 その4年後、コロナ禍で開催できなくなったシンポジウムのためにアップしたのがこの動画。
 有名大学を卒業して有名企業に行くというサクセスストーリーが機能しなくなる時代について語った。それでもまだこのときは、高等教育を受けることで何かしら具体的な学びの履歴を残せれば…という希望はあった。
 ところが今や、Chat GPTのような生成系AIが出現して、そんな希望もかすみはじめている。
 〈虚学/実学〉という二項対立を超えた新たな〈学〉が奈辺にあるのか、文学部国文学科の教員として、沈思黙考するに若くはない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?