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【サ活】バスセンターでゆるやかにととのう【2022-10-04】

今日、盛岡バスセンターがリニューアルして帰ってきてくれた。

新しくなった盛岡バスセンター

私はこの日が待ち遠しかった。なんてったって、家から徒歩数分で行ける大型商業施設なのだ。期待しないほうが無理というものだ。

バスセンターがリニューアルするまでの空白の数年間、肴町・中ノ橋通り界隈は有り体に言って取り立てて何かがあるわけじゃない、さみしいエリアと化していた。とりわけ、川徳と並ぶ総合百貨店Nanak(ななっく)が潰れてから、余計それが加速してしまった感がある。
それが、バスセンターがリニューアルしたことで賑わいが復活して、「何かがある」感じをグンと取り戻したのは大きい。これで、飲みに行きたい、飯食いたい、何か買い物したいってときに「とりあえずバスセンター行くか」と言えることって、物理面でもメンタルヘルス面でもすごく明るいことだと出来上がった今すごく思う。

だが、楽しみにしていたことはそれだけではない。というか、そんなことを楽しみにしていたわけじゃない

SPA&SAUNA KANAN SPA 

SPA&SAUNA KANAN SPA
そう、つまりは家から徒歩数分の近所にサウナと温浴施設が出来たのだ!
これでいつでも気軽にととのうことができる!
控えめに言って、人生でこんなに嬉しいことはない。
この日この時が待ち遠しすぎて、オープン初日の今日は仕事だったのだがお風呂道具一式リュックに背負って仕事終わったらすぐサウナへ行く気満々で準備したほどである。普段ソーシャルワーカーとしてキツい相談対応をこなす日々だが、この日だけはどんな重たい相談も乗り切れたことは言うまでもない。

16時の仕事帰り、盛岡駅からバスに乗って早速新しいバスセンターに到着した。
予想していたが、めっちゃ混んでいる。
客、客、客。
夕方だったせいか、ニュース中継のテレビカメラ取材班まで通る。
そして、道が狭い。
新装開店のお祝いの草花が所狭しと並んでいる分余計狭く感じるのかもしれないが、デフォルトで人二人分すれ違うのが精一杯なくらい道が狭い。
よくもまぁこんな造りにしてくれたものだ。通してくれ、私は一刻でも早くととのいたいだけなんだ!

KANAN SPA料金

券売機でチケットを買う。なかなかのお値段である。
以前紹介したゆっこ盛岡のこの時間帯の入浴料は680円と考えると、1.8倍か……これで、フェイスタオルとバスタオル2枚も込みなのだから、まぁ、まぁ。

そしていざ、浴場へ。

内部構造

想像していた通り、そんなに広いわけじゃない。
だが、簡にして要、およそととのうために用意すべき最も質のいいものは全てこのコンパクトな空間にきっちり収まっていると言える。
しかも驚いたのは、サウナがフィンランド式、しかもセルフロウリュなのである。これにはおったまげた。まさか盛岡でセルフロウリュを味わえるサウナが、しかも家の近所に出来たとは!

東北という土地は、概ね大都市圏や先進的な取り組みをしている地域の5年から10年は遅れを取りやすい。
サウナ文化もそうだ。盛岡であっても、サウナといえば昔ながらのヒーターが主流。
チンチンに熱したサウナストーンに「すいません、ロウリュ、いいですか?」と先客に囁いてから柄杓の水をかけてジュワーーー……なんていう文化は、残念ながら存在しないし、そもそも盛岡市民に「『ロウリュ』ってなんのことか知ってます?」と聞いても大半が「はぁ?」と言ってしまうことだろう、そう、KANAN SPAが出来るまでは。
しかも、今回のセルフロウリュ導入の変化に関しては、5年10年レベルよりはるかに早く訪れているかもしれない。

かく言う私も、セルフロウリュはNetflixの『サ道』でしか見たことのない、特殊な文化だった。それが、今目の前にある!
お誕生日プレゼントと言うから受け取ったまでで、最初は特に期待していなかったけど、中身を開けたら欲しくて欲しくてたまらなかったおもちゃが出てきて、絶叫するほど喜んでいる子どもの気持ちが、今ならとても良くわかる。
全く、いいおもちゃが手に入ってくれたものだ。
そう心のなかで静かにほくそ笑みながら、私は10分間蒸された。

水風呂もまた円柱型が2基。人一人分しか入れないが、身体全身すっぽりつかれるくらい深くて、バッチリクールダウンすることができる。

外気浴スペースは椅子が5、6個くらい。
目の前の壁にヴィヒタがこれでもかと並んでいたが、使っていいのかただの飾りだったのかは分からなかったのでいじらないでおいた。
椅子に座っていると、だんだん感覚がほぐれて波打っていた心が静寂を取り戻していく……

ととのった〜〜〜〜〜🌈✨

今回はマイルドなととのいだった。最近無理にサウナに居続けようと思わなくなっている分、ととのう感触がだんだんマイルドになっている気がする。
結局、3セットやってセルフロウリュ式のフィンランドサウナを満喫させてもらった。
この体験だけでも、1,000円近くのお金を払うだけの価値はある。おそらく、セルフロウリュできるサウナは岩手県内でも未だここだけかと思われる。この価値が、盛岡市民にとって宝となるか、持ち腐れとなるか。私としては宝になって欲しいと願う。なんてったって、これからは盛岡バスセンターに行きさえすれば、セルフロウリュで遊び倒せる。こんなに素敵なことはない。

サウナのあとはサウナ飯。
新しい盛岡バスセンターは2Fが飲食店スペースになっている。ベアレン醸造所のビールや地元の食材を使ったおつまみなんかを嗜める。
今回は辛麺を頂いた。

「場周辛麺」さんの揚鶏辛麺

ゆっこのサウナーメンと言い、私の場合どうやらサウナ上がりは麺類が欲しくなる傾向があるようだ。スープで水分補給&塩分補給したくなるから?

今日の盛岡は小雨。今は、丁度、雨も上がっている。
ルンルン気分で帰り道についた。

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