見出し画像

【サ活】人生初熱波を浴びてととのう【2022/11/21】

熱波師。
そんな仕事があることを、私はNetflixで「サ道」を見るまで知らなかった。
そして、「サ道」を見てもなお、熱波の何がそんなにいいのか、疑問だった。
おそらく、見るだけでは分からない、感じてみなければわからない、風―KAZE―の魅力と奥深さがあるのだろう。
そうでもなければ、サウナ室のど真ん中でぶんぶんタオルを振り回しているだけの奇妙で滑稽な人たちでしかないわけで。
しかし、アウフグース・サービスは前回訪れた北欧をはじめ、大都市圏の限られたサウナでしか、味わえないわけで。
東北の田舎では、望むべくもないわけで。
だから、行ってきましたよ、スカイスパYOKOHAMA。

ここ、ここ
エントランス。落ち着いていてオシャレ

昨日から新宿に宿をとっていたのだが、新宿から横浜までは、副都心線・東横線で440円で行けるほど、アクセスがいい。
だが、横浜駅に着いてみたはいいが、こりゃまるで迷路だな。
恐ろしく複雑。地下でつながっているとはいえ、目的のスカイビルに辿り着くまで、随分ぐるぐる歩いてしまった。私のように軽く方向音痴の人間にはなかなかに大変な場所だ。進化と増殖を続ける横浜駅が舞台のSFがあるのも納得できる(読んだことないけど)。
事前のネット検索で、アソビューを使うと2450円→2200円になるようなのでそれを使ってみる。

また、今回は16:00〜18:00で「リモートブース」なるものを使ってみることにした。

要は、サウナでリモートワークができるというブースである。これは、1時間あたり300円の事前精算。
そして肝心の、今日11/21当日のアウフグースの時間割を公式Twitterでチェック!

このように、1時間ごとにアウフグースがある。だから、どの時間に到着してもサウナで熱波を浴びることができるし、お目当ての熱波師を求めてスケジュールと睨めっこしてもいい。
とにかく、このサウナはコンテンツが豊富だ。だから、脳内でスケジュールを組んでおくと、時間を無駄にせずに済む。
ちなみに、私のファースト・スカイスパのスケジュールはこんな感じ。

だいたいこんな感じで時間を活用

さて、到着して着替えを済ませたら、浴場へ。

内部構造

まずは、身体を清めて、ジェットバスへ。
ジェットバスは3種類ある。まずは、窓際のジェットバスへ。
寝そべれる。
そして……うぉお! 足元のジェットが、絶妙に足ツボを刺激して気持ちがいい!
そして、窓から見える高層ビル群。
晴れた空が美しく、清々しい気分だ。
北欧もそうだったし、天空のアジトと呼ばれているマルシンスパもそうだけど、なんで都会のお風呂とサウナって、ビルの高層階にあるんだろう。その方が清々しいからかなぁ。
凝り固まった血流がほぐされるし、もう、このジェットバスだけでも気持ちよくなってしまいそうだなぁ。
2番目のジェットバスへ。
こちらは深い。背中を刺激するような、マッサージ。
これもいい。
じっくり、背中と腰をマッサージして疲れを流す。
3番目のジェットバスは普通のジャグジー風。これには入らなかった。
また来た時のお楽しみということで。

そうこうしているうちに、12時のアウフグースはとっくに始まっており、サウナ室の中では熱波師と思われる従業員がタオルをぶん回しているようだった。
そして、めっちゃ混んでいる。
サウナ室が男達でびっちり埋め尽くされてしまっている。
途中数人出てきたが、外側から観察している感じでは、アウフグースの時間がだいたい10分で終わるのが把握できた。
そして、アウフグースが終わると同時に、一斉に水風呂に入る男達。
瞬く間に占領されるととのい椅子。
やはり、ここに集いしは手練のサウナー。みな考えることは一緒、ということか。

ならば、丁度出払ったあとのサウナで1・2セットこなして仕上がったところで、3セット目、アウフグースと行こうではないか。

いざ、熱波が終わったあとのサウナへ。
うおお! これは!
クソ熱い!

ほのかに森の香りを感じる。木の匂いがまだ新しいのか。いや、多分、前のアウフグースのロウリュで森の香りを使ったんだろうな。
しかし、あっちいなぁ。上段に陣取ったが、結構熱いぞ。
あぁ、5分もたせたがこれ以上は厳しい! 水風呂、水風呂。

ひえー、キンッキンだぁ~!
ガッツリ冷えている。呼吸が追いつかない。

水風呂に入っているだけでももうすでに感覚がほぐれてきている。

そして、ととのい椅子に座った途端、

ととのった〜〜〜🌈✨

1セット目で早くも北欧で味わったのと同等くらいのととのいが降りてきてしまった。
スカイスパの実力、やばい。
いくらでもととのって居られちゃうなぁ、ここ。

2セット目に入る前に、気になっていたテルマーレへ。
ほう。白い空間。ドーム状になっている。適度な温度のミストサウナといったところか。
ん? 塩がある。本当に塩かな? あ、やっぱしょっぱい。
身体に塗りたくってみよう。
……痛い。ヒリヒリする。
コミュニティシャッフル運動会の時にうっかり転んでケガをした膝にも塗ってしまったせいだ。「傷口に塩を塗る」って言葉があるけど、自らリアル傷口に塩を塗ってしまうとは。
この痛さ、後生の戒めとして覚えておこう。

2セット目はゆったり窓際席に陣取る。じっくり蒸されながら高層階から眺める横浜のオフィス街はまた格別だなぁ。なんか、癒される。
やっぱり、1・2セットのうちは下段に陣取るほうが、身体に負担が少なくて済むなぁ。

そしてお待ちかね。
3セット目。アウフグース。
「中野が担当します。よろしくお願いします」
拍手が起こる。これから何が起こるか分からないながら私も拍手する。
早速中野さんが取り出したのは、おそらくアロマエキスが入っているであろう、プラボトルに入った黄色い液体。それを、水の入ったバケツにチューっと混ぜていく。
「これからノーザンバーチ→ラベンダー→ローズマリーの順に香りを楽しんでいただきます。まずは、ノーザンバーチをお楽しみください」
なるほど、まずはアロマロウリュ。でもって、
1ロウリュ目(ノーザンバーチ)
2ロウリュ目(ノーザンバーチ・ラベンダー)
3ロウリュ目(ノーザンバーチ・ラベンダー・ローズマリー)
ということか。
ジュワー……という音と共にノーザンバーチの香りが辺り一体に広がる。んー、上手く言えないけど、いい香りだ。
そして、中野さんが頭上に円を描くようにタオルを振り回しだすと、香りと共に熱気が一気にサウナ室全体を循環し始める。

そうか、アウフグースは、室内の空気を循環させるのが肝なのか。
基本的に、サウナ室内の温度は下に行くにつれて温度が低く、段を上がるにつれて温度が高くなりやすい。
そこを、タオルを振ることによって空気の循環を生み出し、下の段の人にも熱い熱気が届くようにしている、という訳か。
そして、空気を循環させると同時に、アロマの香りも部屋全体に均一に行き届くようにしている。
なるほど、これは熟練の技だ。

一人一人に熱波を送る中野さん。
これ、間近でみると結構なテクニックだなぁ。
近すぎたら近すぎたで、お客さんにタオルがバシッと当たって失礼を働いてしまうし、
かといって遠すぎたら、お客さんに当たる熱波が弱く感じ、満足度は得にくくなってしまう。
その、客に当たるか当たらないかの絶妙な軌道を描いて、心地よい熱波を送る。
こんな高度な技術と奥深い世界があったとは。

「さらに体感温度を上げていきますね」
2ロウリュ目が始まると、退出者も続々と出だした。
うん、ビリビリ熱い。下段でよかった。上段だったら、最後までいることは難しいかもしれない。
結局、3ロウリュ目も味わって、中野さんの最後の挨拶までサウナ室にいることができた。
「担当させていただきました中野でした。ありがとうございました」
拍手。私も自然と拍手をしていた。
いい体験をさせてもらった。

さて、問題は、この後だ。
一斉に男達が水風呂目掛けてサウナ室を飛び出していく。
それに釣られて私まで飛び出したら、その後のととのい椅子争奪戦まで戦わなければならなくなるだろう。
だが、椅子が空くまでサウナ室で待つとなると、どうだ。
ととのい椅子が一度占領され尽くしたら、到底すぐには椅子にはありつけない。
アウフグースで、結構な時間サウナ室にいたぞ。
もう、私のサウナ耐久力は、限界を迎えていた。
出るか、だいぶ遅れを取ったけど。

結局、水風呂上がった後は、近くの座れそうなスペースで休憩をとった。
これまた、ととのった。

塩麻婆豆腐

サウナの後はサウナ飯。
塩麻婆豆腐をいただいた。3辛にしたが正解の辛さだった(欲を言えばもっと辛くてもよかった)。山椒のパンチが効いてて大変美味しゅうございました。

それから、コンフォートルームという仮眠できるスペースで小一時間程一眠りしたら、いよいよコワーキングスペースへ。
レストランの人に個室を予約したことを伝えると、案内された部屋はちょうどレストランの奥の方の空間だった。

オロポを飲みながらコワーキングができる!!!

なんと、この席からでも注文ができるのだ!
迷わず、オロポを頼んだ。
この記事の半分ほどは、スカイスパのこのスペースを活用して書いた。
めちゃくちゃ快適だった。特に椅子が座り心地がいい。
通話もできるから、急なオンラインミーティングの予約が入っても、予約が入っていない限りこのスペースを活用できれば使うに越したことがないだろう。
無論、このスペース以外にもパソコンを広げられるスペースはある。ミーティングスペースなんてのもあるから、何人かで集まって会議はここでしよう! なんてこともできちゃう訳である。
夜行バスのターミナルも近いし、本当に、ビジネスマンにとっては至れり尽くせりだ。
こんな会社があったら、絶対入社するのになぁ。

さて、11時40分に入って結局18時近くまで居座ったのだが、
控えめに言って最高に居心地がいい。
サウナ好きの私には、ここ1か所だけで1日潰せてしまう。
横浜に来ることがあったら、またお世話になろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?