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発狂するほど泣いていた



2週間前の日曜日、久しぶりに涙が止まらなくなっていた。


大失恋をしたわけでもなく、大切な人が亡くなったとかでもなく、きっとそこまで?ということかもしれない。けれど、こんなことで簡単に心は追い詰められるんだとおもった。


2/2、3歳の娘が春から入園する園の説明会があった。
その入園説明会での、"もう皆さんオムツじゃなくて布パンツですよね〜?"という先生からの言葉が発端になる。
入園説明会には、娘を合わせて5人とその親御さんがきていた。狭き門を運良くなのかなんなのかわからないけれど突破した5人だ。
入園説明会中、娘以外の4人のうち3人が普通に1人でトイレにたっていた。(トイレで先生が見守っているか手助けはあり)
残る1人も、支援センターで会ったことがある子でトイレに行っているのを何回も見ているので、パンツなのを知っている。


あれれ

これは完全にやばいかもしれない。


この中でまだオムツなのは娘だけだった。


心がざわついている中、追い打ちをかけるかのように、
"入園準備として、服の脱ぎ着や食事が1人でできるように、出来るだけお家で練習しておいてくださいね。あ、もちろんパンツ(トイトレ完了)でね♡"との先生からのことば。
最後に付け加えられた、もちろん、がきつかった。
(園の悪口みたいになりそうなので、せめてもの♡をつけました)


こうして入園説明会で青ざめた私は、心の中で、すぐさまトイトレ猛特訓しかない!と心に決めた。


きっと、ここで園に正直に今の状況を相談すれば良かったのかもしれない。
(入園判断の時にはトイトレ欄にまだということを正直に書いたのですけどね!)

でも、できなかった。

後ろめたさ、みたいなものがあったから。
こんなに娘との時間があるのに、トイトレもできないのか。というダメ親のレッテルを貼られるような気がした。し、見栄のようなプライドのようなものが邪魔したのかもしれない。

でも一番困るのは娘だ…言葉も遅くてそっちのほうが不安だったのに、、、、、なんて色々考えながら、とにかく、逃げるように、そそくさと帰宅してしまった。

園に2週間後に提出する書類の中に、現況を報告する書類がある。それに、食事、服の脱ぎ着、運動、言葉、そしてトイレ、などの現況を書かなければいけない。

ということは、2週間がリミット。
あくまで私の中のリミットだけど。
それまでに少しでもトイトレを進ませた状況を書きたい。



娘のトイトレは、約一年前から意識はしていて、一年前の春からやんわりトイトレは開始した。だけど振り出しに戻る、のを2、3度繰り返していた。
その時やったこととしては、トイレに促すように声かけをしたり、しまじろうのトイトレグッズを活用してトイレで歌を歌ったりして楽しいよーと意識させたり、トイトレの絵本を読んだり、トイレに行けたらシール貼れるよ!などしていた。
けれど、最初の何回かしか娘もノリノリにならず、トイレに行きたがらず、ただのシール貼りするためのものになってしまい、挫折、、、


娘が乗り気じゃないなら無理にすすめてもな……個人差があることだしな……という気持ちがあったので、やんわりすすめよう。やる気になったら今度こそは、とおもっていた。
なんなら、入園してから、他の子のトイレ姿を見て、やる気を出したり、真似たりしたほうがすんなり行くんじゃないかな、と園に期待していたところだった。


まあそれは見事に打ち砕かれてしまったのだけど、じゃあ何をすればすすむか、を徹底的に調べた。

そこでネット検索で有力情報が2件見つかった。その2件ともやり方は同じ。

トイトレを短時間で成功させた実体験からのもので、いきなりオムツなしで過ごすというもの。ノーパン生活で過ごすというもの。


もちろん最初はお漏らししかしないから、処理が大変だけれど、お漏らしても怒らずおしっこが出る感覚をつかんでもらう。そしておしっこした時間をメモし間隔を把握して声かけする。そうしたら、2、3日でトイレですることができるようになりはじめて、1週間もかからずトイトレ完了できました!というものだった。

もうこれしかない!!!!! 

と思って、半信半疑だったけれど、試してみることにした。


ここからトイトレ開始。

突然のオムツなし生活が始まった。

私はどんなに娘がお漏らしをしても心をなるべく落ち着かせるようにしながら、怒らず、ひたすら漏れたものを拭いて洗って干してを繰り返した。

行きたくなったら教えてね。と声をかけながら、おしっこの時間をメモしながら。


【1日目】
夕方からだったので、3回のお漏らし。
(お漏らしって言い方、なんか悪いことしてるみたい…他の言い方ないかな…)

【2日目】
8回のお漏らし。
途中お出かけ中はオムツに履き替えた。

娘の洗濯物の数がすごい。着替えも足りないから買い足した。

2日目の途中から本当にできるようになるのかな、とだんだんと不安になってきた。


そして、そのうち、お漏らしをしたら、
"えーーさっきおしっこでない?て聞いたのに、なんでーーーー?!"と呟きながら、眉をハの字にしてため息をつくようになってしまった。
でも、表面上はなるべく明るく明るく!
娘にお漏らしが悪いイメージと思わせたくない。お漏らしがトイレへの第一歩だ!と自分に言い聞かせながら。

【3日目】
この日はあいにく子供会の行事で朝から私と息子ふたりで出かけなきゃいけず。
トイトレ中に申し訳ないけど、ばあばにトイトレレクチャーをし、娘を見てもらうことに。

出先から何度か、ばあばにLINEで"どう?"と状況を確認していたら、15時ごろ"トイレでおしっこできたよ"と報告が。


えっ?えええ!!!!!すごい!!!!!



とめちゃくちゃ嬉しくて出先でニヤニヤきゃっきゃっ、していたのだけど、
心のどこかで自分が見ているときに成功してほしかったな…という想いがちらちらした。

でも喜ばしいことには間違いないから、その想いを頭の隅っこの方に追いやりながら、夕方帰宅。

帰宅して、たくさん娘を褒めて一緒に喜んだ。


もしかして、これ以降成功したりする?という少しの期待があったけれど、その日はもう成功することなく、また私はお漏らしの処理に励んだ。


【4日目】
朝2回お漏らしをした。
朝から少し精神的にしんどくなった。
昨日成功してうれしいはずなのに、なぜか心は複雑で、なんでか涙がうっすら出てくる。

2日目にひたすらお漏らしをした日を思い出す。
お漏らししたら濡れて気持ち悪いね、おしっこする感覚分かったかな?トイレいきたくない?
いろんな声かけをしながらも、これといった成果が見られなくて、拭きながら洗いながら干しながら過ごした日。不安になった日。
それが、3日目私以外の人にみてもらったら成功した。
私がいけなかったのかな。という思いが離れなかった。

この日は日曜日ということもあって、旦那も在宅。私が必死にトイトレしているのも旦那は分かっているので、旦那がなるべく娘に声かけをしてくれている。
途中、娘と旦那がふたりで2階の子供部屋(フリースペース)に遊びに行った。

しばらくして、勢いよく階段をかけ降りる音がして、そのままトイレへ駆け込んでいた。

そして、"できたーー!!!!!"と嬉しそうな声が聞こえる。


(アレ……おかしい)



私は、その声を聞いて、嬉しいはずなのに、涙が止まらなくなった。

トイレから戻ってきた娘を抱きしめることもすぐにはできず、
家族の前で泣いてしまった。

そして旦那にはこの複雑な気持ちを少し聞いてもらった。


それから、1人になりたくて、旦那と息子娘で食料品の買い物に出掛けてもらった。

たった1時間弱だったけれど、
素直に喜ぶことができなかった精神状態を甘いお菓子と珈琲で落ち着かせて、少しゆっくりテレビをみたりなんかした。

そして、

なんでこんなに追い詰められてるんだろう。

娘の気持ちと身体が一番なはずなのに。


他の人が聞いたら、

こんなことで?

て思うだろうな。なんて考えていた。

でも、こんなことでも簡単に人って追い詰められちゃうんだな、ておもった。


この時の私の中は他にも不安なことが2個ほど重なっていたので、気づかないうちに心がぐらんぐらんと不安定になっていたのかもしれない。


とりあえず1人で少しぼーっとする時間をもらって、なんとか気持ちを切り替えて、このあと帰宅した家族をなんとか笑顔で迎えられたけれど、

翌日までは動悸みたいなものが続いた。

【5日目】

この日から一気に良い方向に。

朝、おむつからパンツに履き替えて、時間を見てトイレへ連れて行く。

すると、

ちょろちょろちょろ…。
え、でた!!!!!
おしっこできたーー!!!!!

と心の底から歓喜。


それから、その日はお漏らしをすることなく、全てトイレでおしっこをすることができた。
トイレの壁に貼っていた、おしっこ成功シールも頻尿か?とおもうほどの数、9個のシールを貼ることができた。


感動。

精神追い詰められたあとに、こんなにすんなり成功するなんて。



そして、これ以降、だいぶ順調に進んでいる。

素晴らしい。

といっても、何日かお漏らしせずに過ごせていたけど、ここ最近また間に合わなかったり少しお漏らしがたまに出てきた。
それでも、だいぶだいぶの成長。うれしい!!!
お外でのトイレも何回か経験したし、うんちも半々の確率で成功しだしている。
(なぜうんちって部屋の隅で隠れてしたがるんだろう笑)


娘の場合、おしっこしたい!と感じるのがもう我慢の限界間際みたいで、まだ"少しトイレに行きたいなー"感覚が整っていないのかもしれない。
そして、外出する前は必ず行こうね、と行ってもなかなか行きたがらず、やーや!て言うことが多々。行きたくなくても、トイレは行ける時に座っておいたらいいよ。と言っても、なかなか行きたがらない。
あと、なかなか言葉で発することができなくて、出る!となったときに、いつも手であそこを押さえる動作で気づく。

もう少しもう少しだ。



4月から無事にかわいいおパンツ履いて、るんるんで園に通えますように。

見守りながら過ごしたいとおもう。


私はトイトレの間、心が発狂する(実際に発狂した)ところまできたのだけど、リアル友達にもSNSの友達にも家族にも、いろいろと吐かせてもらって、話聞いてもらって、私はその後だいぶ心を保つことができた。
本当に感謝。
育児についての悩みはこれからもどんどん出てくるだろう。トイトレは序の口なんだろうな、と思いながら、助けてもらえる周りの人たちに時々甘えながら感謝しながらぼちぼち頑張りたいな、とおもっています。

そして、周りがもし居なかったら、もしかしたら私もニュース沙汰になりかねないのかもしれない……と。一歩間違えれば…。
本当に些細な差だとおもう。些細だけど大きな差。
簡単に人の心は弱く壊れてしまい自分を保てなくなる。
でも、そんな時、誰かに頼る勇気を持つことが大切だな、とおもう。
知らないだけで色々と市のサービス、福祉もある。助けてくれる何かを知ろうとすることも。一歩。
話を聞いてもらえるだけでも、心がふっと軽くなったりする。ベビーシッターなど利用して、1人の時間を作って心を解放させてあげることも。

それぞれの事情があったりいろいろと難しいところもあるけれど、


少しでも皆がハッピーに育児できますように。


私も日々娘と息子とともに学びながら成長していきたい。


あ、ちなみに、息子の時はどうしたの?と思うかもしれませんが、息子の時は一歳から保育園に通っていて、そこで2歳前には難なく習得し、家でもほぼ失敗することもなく、おねしょも一回もしなかったので、全く苦労せず。
何事も経験してみないと分からないな、ということも身に染みているところです。



長くなりましたが、ここまで読んでくれた方がいたらありがとうございました。

誰かの参考になれば幸いです。


最後に、我が家のトイトレグッズを貼り付けておきます。

手作り感満載、シール貼り。頻尿のため一枚目がすぐゴールしてしまい、2枚目追加。一番上は娘作。今うんちシールになっている。
トイトレ絵本とお姫様になれる冠。
同じ髪型にして冠被せて座らせてその気にさせる作戦♩
補助便座と補助台。あれあれ???
じゃーん。耳はないけどうさぎさんです。笑♡

おわり。

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