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02.水色のランドセル

水色のランドセルが欲しかった!!(いきなり)

いきなりなんでランドセルの話?と思った方、以前の私のnoteの最後の方を見ていただけると嬉しいです

1.「女の子なんだから」

幼稚園を卒業してついに小学生になるぞっていうとき、今はどうなのかわかんないけれど、祝小学生みたいなコーナーでどのランドセルにしようか選ぶ人がいると思います

ちなみに私は端っこに置かれていた水色のランドセルに一目惚れしました

だけど、母に「女の子なんだから赤かピンクにしなさい」と言われかなり駄々をこねたにも関わらずピンクになりました

今だと私が小学生の時と比べて、ランドセルコーナーに様々な色のランドセルが並べられていたり、道で見かける小学生も男女問わずブラウンだったり、ブルーだったりいろんな色のランドセルを持っている感じがします(個人の感覚)

いろいろ調べてみると、ランドセルについての調査などを行なっているランドセル協会の調査では、2019年、2020年は女児のランドセルは赤が1位でしたが、2021年の調査では紫が1位となっており、今まで5位外であったうす茶がランクインしていることから、ランドセルの色味が分散していることがわかると述べています

まさかランドセル協会っていうものがあると思わなかったです
どんなところ深掘りしてるのって話ですが、実際の数字を知ることができてよかった〜!

購入したランドセルの色(http://www.randoseru.gr.jp/graph/

今思うと、私が小学生の時に水色のランドセルを持っていると、いわゆる「女の子が選ぶ色」ではないことから、クラスの子からなにか言われるかもしれないとも考えて母は言ったかもしれません


この経験から、
「女の子なんだから資格は取りなさい」
「女の子なのに髪短すぎじゃない?」
などを言われ、「なんで女の子だったら〇〇しないといけないの?」と考えるようになったと思います
そこから女性の社会進出だったり、権利だったりを学びたいと思うようになりました


そんな私が女性学やクィア・スタディーズが気になって初めに読んだ『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみたーーあなたがあなたらしくいられるための29問』を紹介したいと思います

2.本紹介

本書は、ジェンダー研究のゼミに所属する大学生たちが、友人や知人から実際に受けた質問に対して、時間をかけて真剣に考察・討議し、誠実に回答したQ&A集です。
回答はホップ(初心者向け)、ステップ(中級者向け)、ジャンプ(上級者向け)の3段階で構成。それぞれの回答は、唯一の正解として提示するのではなく、わかりやすい語り口で「ともに考えましょう」と呼びかけています。
Amazon 本書の説明より

Amazonの紹介ページにはこのように書かれています

実際に大学で女性学の授業を受けたり、Twitterで参加を募っていた講座に参加していく中で、同世代の人たちはどのように感じているんだろうと思い、この本を手に取りました📚

裏付けが少し荒いかなと感じる部分もありますが、感じていた疑問が多く取り上げられていて、「そう!それが気になるのよ!!!」と何回も頷いてしまいました
それに、HOP、STEP、JUMPと段階を踏んで話が進められていくので最初から難しいと感じることは少ないかなと思います

例えば本書内で初めに取り上げられている、『02「〇〇男子/〇〇女子」って言い方をしたらダメ?』の項目では、
HOPで問題提起、STEPで『〇〇女子/〇〇男子』という表現の構造、JUMPでは実際の論文を引用してこのような表現を続けることについて言及されています

3.私の卒業論文の話

実際に私の卒業論文では、そのようなジェンダー・ステレオタイプ(性別による固定観念)を取り扱って執筆したのですが、自分たちが意識していないだけでめちゃめちゃあることに驚きました

日本語が母語ではない、日本語を学習する人向けの教科書を対象に調査を行ったのですが、
デパートの受付が女性のみであったり、警官が男性のみであったり…
実際の数字を見るとどうしても偏りはあるのですが、いやそれにしても偏りがありすぎんか??ってなっちゃいました

そういったジェンダー・ステレオタイプがあると認識し、行動を起こすと潜在的にそのステレオタイプに沿った行動をしてしまうという研究があります(卒論で何度も何度も見た^^)

なので、意識して「男なのに/女なのに」という言葉は使わないようにしています
そこで、誰しも「男だから/女だから」という理由で自分が挑戦したい、やってみたいと思うことを妨げられないようにと思ってこれからもいろいろ発信していきたいなぁと考えています(社会的にも気にしない人が増えたらいいなとも考えてる)

4.最後に

この本は個人的に「ジェンダーって最近よく聞くけどちゃんとわからない」「男らしく!女らしく!と押しつけられるのにモヤモヤする…」「友だちにLGBTQであると告げられてその友だちのことをもっと知りたい・傷つけたくない」
という、これから『ジェンダー』について知りたいと思っている人におすすめ…!

本の紹介になっちゃったけれど、「男らしさ/女らしさ」を楽しむのは個人の自由だし、そうなりたい人を否定したいのではなく、それを他の人に押し付けることは、一旦立ち止まって考えてみるのもアリなのではっていう話をしてみたかったんです

次はエンタメを取り上げて書いてみようかな〜!

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