大人アイドル、ゆっふぃーはいいぞ-限界女オタ的寺嶋由芙のススメ-

朝から晩まで働いてクタクタでもう帰りたいとき、上司とのコミュニケーションがうまくいかなくてイライラしたとき、自分が信じられなくなるようなミスをしてしまったとき、頭のなかで私の推し、ゆっふぃーこと寺嶋由芙の「いい女をよろしく」を流す。

楽曲はもちろん、振付けやMVの演出がゆっふぃー自身もファンであるハロー!プロジェクトへのオマージュになっているこの曲。寺嶋由芙の人物像をもとに描かれた歌詞にゆっふぃーがこう歌ってくれるのなら、私だっていい女なんだから大丈夫だと根拠のない自信をもらえるのだ。

「いい女道」を極めていきたい――寺嶋由芙×児玉雨子「いい女をよろしく」対談(宗像明将) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/munekataakimasa/20190419-00122876/
すごくすごくいい記事なのでぜひ。

2019年7月7日の誕生日前日によみうりランドで生誕ライブを行うゆっふぃーは今年で28歳。アイドル業界ではプロデューサーなど運営スタッフを指して"大人"と言ったりするが、ゆっふぃー自身が立派に"大人"だ。なにかへの通過点ではなくアイドルがしたいと公言するゆっふぃーは自分の意思でいくつもの選択をして、だれかのお人形ではなく主体としてアイドルをしてくれている。たとえ正解ばかりを選べなくても自分の足で歩んでいく姿を私は信頼している。
女性アイドルといえば、若い女の子同士がキャッキャとはしゃいだり切磋琢磨しているアイドルグループ、あるいは今なら思春期の息苦しさを投げつけるようなメンヘラ的美少女のイメージだろうか。だけどアイドルの魅力が青春と引き換えの刹那だけなのだとしたら、そんなのあまりにもつまらない。ゆっふぃーを見るとソロアイドルとしてデビューしてからの5年の時間は確実に魅力となって積み重なっている。経験は宝だ。そうじゃなかったら日々真面目にがんばることに意味なんてないことになってしまう。

寺嶋由芙オフィシャルブログ「ゆふろぐ(゚ω゚)」
https://ameblo.jp/panda0708/
「真面目にアイドル、真面目なアイドル」のキャッチコピー通りコツコツと綴られている足跡

オタクをして楽曲派ならぬ人格派を自称させるゆっふぃーの人柄を伝えるキーワード"淡路島の女王"。2016年に開催されたある意味伝説となったアイドルフェス、ガールズ・ポップ・フェスティバルin淡路島。逆風を追い風にかえて観客を盛り上げ、楽しむゆっふぃーの姿が話題になった。

ヒドすぎて伝説となった淡路島のフェスで、「女神」になったポジティブアイドルhttps://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/yufuterashima

このエピソードを聞くと根っからのポジティブな性格のようだけれど、ゆっふぃーは自分のことをネガティブだという。

https://twitter.com/yufu_0708/status/963052221309972480?s=19

夢眠ねむ作詞のデビューシングル「# ゆーふらいと」 でも描かれる弱さを抱えた葛藤を飛び越えてひとりで完璧なアイドルとしてステージに立ってくれるゆっふぃー。抱きしめてあげたくなるくらいに愛しい。けれどそれはかなわないから同じCDを何枚も買うし、こうして好きな気持ちを書きたいと思う。

ゆるキャラアイドル、あるいはポムポムプリンのオタクとしても知られるゆっふぃーはちょっと常軌を逸しているんじゃないかというくらいのキャラクター好き。推しに向けるとろけるような笑顔は世界一かわいい。

公式Twitterより
https://twitter.com/yufu_0708/status/755657610347548672?s=19


私がゆっふぃーに教えてもらったことのひとつがファンシーの楽しさ。ゆっふぃーの影響で大人になってから初めて入ったサンリオショップ。持ち物はずっと無地のシンプルなものを選びがちだったけれど、そこで見つけたかわいさの暴力みたいなピンク色のiPhoneケースに一目惚れ。ときめきにまかせてを手に取った。そのケースを使っていると携帯を手にするたびに一瞬だけど、気を張っているのがバカバカしいようなやわらかな気分になれる。
ゆっふぃーのライブにも頭のねじがゆるんでしまうような楽しさがある。演歌からおしゃれなシティポップまである幅広い楽曲のなかでも一際ゆるゆるな「ゆるキャラ舞踏会」子供向け番組のお歌のような曲に合わせてフリコピすればたちまち幼児に退行してむつかしい顔をしているのは不可能。一昨年の生誕ライブでは「夏'n ON-DO」でモッシュサークルではなく大きな盆踊りの輪ができ、神輿もでてくるお祭り騒ぎ。
外から眺めているだけで笑ってしまうけど参加すればもっと楽しい。今年のライブ会場は遊園地、よみうりランドという絶好のロケーション。ゲストにコウメ太夫さん!楽しくないわけがない。なにせタイトルからして"ゆっふぃーらんらんコンサート"なのだ。
大人な美しいゆっふぃーのことも私は大好きだ。最新シングルのカップリング「Last Cinderella」はゆっふぃーの歌声の魅力が詰まった一曲。


バラードやミディアムテンポの曲ではアイドル界屈指の小さい顔に浮かぶ表情、長い手足をしなやかにつかったダンスに瞬きも惜しいほどほーっと見惚れてしまう。

正直、こんなにかわいくて、美しくて、やさしくて、賢くて、おもしろくて、オタク思いのゆっふぃーを見てなんで好きにならないのか私にはわからない。私は寺嶋由芙がゆっふぃーでいてくれる限り、ずっとずっと大好きでいたい。ゆっふぃーなら、きっとこれからまだ見たことのないきらめきを見せてくれると信じているから。

年齢を重ねるほど成長していくのはむずかしい。今もまだ自分のなにもできなさに愕然として、弱くって、自信もなくて、思い描いていた理想とは遠いままだ。それでも毎日朝が始まって、やらなくちゃいけないことに向き合って、ときにどっちが前なのかもわからなくなっても進んで行かなくちゃいけない。進むどころか後退しないように精いっぱいな1日が終わって、ぐったりと突っ伏した床の上でTwitterやブログを開くとゆっふぃーは今日もアイドルで、それがうれしくって私はまた明日へ踏み出すことができる。

7月7日。また一歩、大人になって前に進んでいくゆっふぃーの姿をたくさんの人に見てもらいたい。そして来年も、その先も、もっともっとうれしい話をしよう。

▼公式サイト
http://yufuterashima.com/

▼楽曲配信
Spotify https://open.spotify.com/artist/1EprrjlHDT5PD1w2NrHDPJ?si=Nf1QScIVQMG-NTRtggqENA

AppleMusic
https://music.apple.com/jp/artist/%E5%AF%BA%E5%B6%8B%E7%94%B1%E8%8A%99/853087767