『こちらあみ子』*読書感想文はほぼありません*

読書嫌いなわたしが本を読む気になった。

本をめくるという行為と登場人物の名前を覚えるのと、時系列を覚えるのが苦手なわたしが小説を読む気になった。

きっかけはEXITのりんたろー。さんのnoteだった。
りんたろー。さんの妹さんがかねちーの誕生日にこの小説をプレゼントしたという記事を読んで、すごくこの本が気になった。
りんたろー。さんの記事の中にはかねちーはこの本をとても喜んだと書いてあった。
活字中毒なかねちーが喜んだ本は、本を一切読まないわたしにはハードルが高い気がしたが、りんたろー。さんがざっくりとお話の筋を書いていて、その内容が気になったポイントだったんだと思う。

ここまで書いてきてお分かりの通り、わたしは今EXITのりんたろー。さんに夢中だ。
仕事柄、普段は好きな芸能人の名前は口にしないようにしている、というかあまり芸能人に対して好きとかファンとか思わないタイプなのだが、りんたろー。さんはちょっと異質なのだ。
まぁ、どう考えてもわたしが仕事をしている界隈ではりんたろー。さんとお仕事でご一緒する可能性はほとんどゼロに等しいのでこうして公言してもいいかと思っている部分もあるのかもしれない。

りんたろー。さんが介護施設でバイトしていたという話がとても興味深い。
わたしも本業の舞台制作の仕事がない時に副業として派遣の介護ヘルパーとしていろいろな施設で働いた経験がある。
介護職はとても真面目で優しくて、どこかぶっ飛んでいないと若くしては勤まらないと思っている。
育児とは違って、お年寄りの姿を見るのは自分たちの未来を見ているようなものだから。あと何年経ったら自分もこんなふうになるんだろう。歩けなくなるのか、1人でご飯が食べられなくなるのか、1人でトイレも行けなくなるのか、人や物の名前がわからなくなるのか、どんどん衰えていく姿を目の当たりにするのは身内でなくても辛いものだ。
わたしは腰を悪くしたのと同時に本業の舞台制作の仕事が乗ってきたので今は介護職は全然入れてないのだけど、そういう辛さを感じたから介護職から離れられた時は正直ホッとした。

りんたろー。さんのあの容姿で介護士というギャップもたまらない。
ほとんどの施設には若手男子の介護士はいないので、非力でもわたしのような若手女子(当時は!)が力仕事をやってなけなくてはならないのだが、もしりんたろー。さんのような同僚がいたら頼もしくて仕方がなかったと思う。
実際どのくらいの期間、どんな施設で、どのように働いていたかまでは詳しく知らないので、りんたろー。さんなりの介護についてもっと詳しく聞きたい。
でも楽しそうにお年寄りとお話したりレクリエーションしたりする姿が想像できる!

まだまだりんたろー。愛を語るのに足りないのだけど、これ以上書くとただの公開ファンレターでしかないので、りんたろー。愛はまた今度折を見て…

タイトルに書いた『こちらあみ子』という小説の感想も少しは書いておこう。
この小説は三つの章に分かれていて、その一番初めが『こちらあみ子』なのだけど、三つの章に共通して言えるのが【人と違うこと】について色々な角度から捉えられるものだということ。
↑↑↑ここ、りんたろー。さんがざっくりお話の筋を書いててくれた部分ね!

わたし自身が小さな頃から自分のことをちょっと周りと違うんじゃないかと思って過ごしてきたせいか、三つの主人公どれをとっても自分と重なる部分を感じた。わたしは変だと思っていないけど、別のわたしがいやお前はちょっと変わってるよと心の中で囁き、周りと同調するように仕向ける。そんなことを感じながら生きてきた。
『生きてきた』と言うほど大それたものじゃないけど、日本人特有のみんなと違うのは恥だという文化に窮屈さを感じたのは5年前初めてニューヨークに1人で旅してからだ。
あの街はみんなが違くて当たり前。自分の意見は発信すべき。でも他の人の意見もちゃんと尊重する、そういう街だ。
自分のどこかに大きなコンプレックスを持ってた訳ではなかったけど、ニューヨークの街はわたしにとってとても歩きやすい街だった。なにか特別なものを認めて欲しいと思っていた訳ではなく、むしろ逆に明らかにわたしのことなんか誰も気にしてないと感じることがとても快感だった。わかりやすくいえば、日本では周りの目が気になって絶対に着ないような服でもニューヨークなら着られる気がする!…みたいな?
わかっていただけるだろうか…

何が正しくて、何が間違ってるのか。
何が常識で、何が非常識なのか。
何が本当で、何が嘘なのか。
その人の立場によって如何様にも捉えられる事柄が世の中には多いということ。
この本を読んで、わたしはわたし自身にホッとした。
ニューヨークで一日中地図も見ないで歩き回ったあの日と同じくらいホッとした。

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