【挨拶note】inble&nonbleについて
初めまして。inble&nonble(インブルとノンブル)という屋号でフリーランスとして活動しているものです。
このnoteは 「inble&nonbleとは何者なのか」を自分なりに解釈し、言葉にしてみたものです。
【3行まとめ】このnoteで伝えたいこと
①ミッションは『身の回りの幸せを願い働く人たちの「こうしたい」を誰よりも信じ、諦めない。』
②その表現方法は集い場づくりやWEB制作、コミュニケーションデザイン
③要するに、サカナクションが好き(笑)
私のこと、inble&nonbleのこと、MOCHI.のことを知ってくださっている方が、お友だちにおすすめしたり紹介したりするときに、このnoteをシェアしてもらえるように。紹介された方が初めて私のことを知る場面をイメージして書いてみました。よろしければ、お付き合いください。
なかなかに長いので、好きな音楽を聴きながら読んでもらえたらと思います。ちなみに私は、大好きなサカナクションの「モス」を聴きながらこの記事を書きました(リンクを貼りたいのだけど、YOUTUBEになかった…)。
1. inble&nonbleという屋号にした理由
「in-」と「non-」は否定(~ではない、~できない)を意味する接頭語、「-(a)ble」は可能(~できる)を意味する接尾語です。前者をマイノリティ、後者をマジョリティを表す言葉と捉え、この2つの相反する単語を組み合わせた造語を屋号にしました。
先ほどサカナクションが好きだと書いたのですが、なんで好きかというと、ボーカルの山口一郎が、こんなことを常に言っているのです。
日本人って、一般社会的マイノリティに対してはすごく冷たいなって思うんですよね。
サイレント・マジョリティーっていうものの存在が、ものをいう人たちの意見にどんどん流されているなって。
出典:"『サカナクションの2017年、山口一郎の2017年を振り返る』". 未来の鍵を握る学校 SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!. (2017.12.28).
山口さんはインタビューなどでよく「マジョリティの中のマイノリティ」という表現を使います。曲を聴いていても、inble&nonbleの屋号に込めたマジョリティとマイノリティに対する私の想いと通ずるところを感じて、とても好きなのです。
そんな屋号に込めた想いについて、少し詳しく話してみたいと思います。
私は今、大企業に勤めています。いわゆるサラリーマンで、その意味ではマジョリティ側にいます(2013年時点で日本の就業者のうち約87%がサラリーマン)。inble&nonbleとしてのお仕事は、いわゆる「副業」に当たります。
マジョリティの中にほぼ毎日いると感じるのが
マジョリティにいる1人1人の中に、マイノリティは存在する
しかし、その多くは「なかったこと」にされてしまう
ということ。少し抽象的なので、例を挙げて説明してみます。
たとえば、仕事をしているある日、「ああ、最近しんどいなあ」と思ったとします。それ以来、なかなか調子が上がらない。こんな状況になったとしても、多くの人は
頑張っているのは私だけじゃない。
みんな、つらい中で一生懸命働いている。頑張らなきゃ、がんばろう…
と自分を奮い立たせ、会社に行きつづけると思います。毎日働いている同僚たち=マジョリティのことを思い、自分の中に生まれた小さな違和感=マイノリティを「なかったこと」にしてやり過ごす。そうしないとやっていけない。後述する社会人1年目の私もそうでしたし、私に相談をしてくれるサラリーマンの友だちにも、こうして頑張って働き続けている人は多いです。
また、マイノリティの中には違和感や症状、病気といった一般的にネガティブと捉えられるものだけではなく、ポジティブな感情も存在します。
たとえば、仕事を進めている中で「私はこうした方が良いと思うんだけどな」という考えが頭にポンっと浮かんだとします。仲の良い同僚に話すと「だよねー、わかる」とみんな共感してくれる。だけど、職場では今のやり方が当たり前となっていて、これまでも色んな人が上司に伝えてきたけれど、結果今も変わらずやり続けている。そうなると次第に
どうせ言っても変わらない。
考えるのは止めて、言われたことだけやっていよう。
こんな風に、自分の中に生まれた小さなワクワクする想い=マイノリティを「なかったこと」にして蓋をする。そうすることで、どうにか毎日を生き抜いていく。
本当は「こうしたい」と願っていたはずなのに。
誰に言われたわけでもないのに。
生まれた想いや感覚に自ら蓋をして「なかったこと」にしてしまう。
これまで企業で働いてきて、こんな場面や仲間をたくさん、本当にたくさん、見てきました。
2. inble&nonbleのミッション
私自身、新卒で就職した1年後に統合失調症になり、一度仕事を辞めました。その後順調に回復し、ご縁や環境にも恵まれて今は企業勤めに戻れていますが、昨年も不安障害を起こし、3か月休職しています。当時の詳しいことは、soarさんで記事にしてもらったので、ここでは割愛します。
自分の中にたしかに生まれている「こうしたい」を口に出せず、実現してあげることができず、仕方なく「なかったこと」にし続けてしまうと、次第に諦めることや我慢することが当たり前になってしまう。
そんな状態になったとき、やりたいことやつらいと感じていることを誰かに打ち明けるのは、とても勇気がいります。取引先だったり、上司だったり、病院の先生だったり。状況を改善できる、良くできる可能性があるのはわかっていても、怖くてなかなか踏み出せないもの。
inble&nonbleは、働くこういう人たちにとっての”お守り”のような存在でありたいと思い活動しています。仕事という感覚はあまりなく、なかったことにされた「こうしたい」の掬いと出会いの物語の一節だと私自身、捉えています。ミッション的に言い直すと
身の回りの幸せを願い働く人たちの
「こうしたい」を誰よりも信じ、諦めない。
こんな感じでしょうか(ちょっと格好つけすぎたかもしれません…)。
3. inble&nonbleのやっていること
ここまで読んでくださってありがとうございます。私がどんな人間か、inble&nonbleがなにを大切にしているか、伝わっているでしょうか?感じ取っていただけていたら、とてもうれしいです。
ここで、inble&nonbleとしてやっていることを紹介させてください。
ー①※現在休止中※働くひとの保健室「MOCHI.」
2017年6月からスタート。その時々のペースで開き続けている場です。これまで、のべ120人以上の方々とご一緒してきました。
一言でいうと「”働く”を考える人たちの休憩所」です。
詳しくは別のnoteにまとめてみたので、ぜひご覧ください!次の開催日程も随時更新していきます〇
ー②キャンペーン/プロジェクトのWEBサイト制作
トップ+3ページ程度の小~中規模のWEBサイトを中心に制作しています。inble&nonbleの考え方やスタンスに共感してくれるデザイナーやエンジニア数名と仕事をしています。
凝ったギミックを実装することはできませんが、やさしい色合いやわかりやすい構成で安心して見ていただけるサイトづくりを目指しています。
特に重宝されているのかな?と感じるところ、inble&nonbleらしさが出ているなあと思うのは、デザインやコーディング以外、サイト制作をする上で必要な整理や設計のお手伝いです。
依頼をいただく際、大体のクライアントさんは「なんとなくこうしたい。こんな感じで」という感じで、ふわっとしています(笑) でもその裏には担当されている方の確かな「こうしたい」がある。そこで私が、なぜそのキャンペーンやプロジェクトをやっているのか、本当に実現したいこと・伝えたいこと=「こうしたい」を聞き出し、それを文章にしたり、色合いで表現したりします。ときには、キャッチコピーやロゴデザインを提案することも。
また、申込みや問い合わせなどの業務フロー設計にはとてもこだわります。「この書き方だとユーザーさんは入力しづらいだろうな」「こういうフローにしたほうが、事務局の人は管理しやすいだろうな」と工夫しながら作っています。小さな会社さんや、大企業の中でも新規事業部のような人手が十分ではないプロジェクトからの依頼が多く、このあたりも喜んでいただけるポイントかな、と思っています。
参考までに、これまで制作したWEBサイトを載せておきます。予算はだいたいこのくらいのボリュームで35万(税抜)~くらいで引き受けています。ただし、毎年ご発注いただけそうな案件やクライアントさんの場合には、もっと少ない予算でもお受けしているので、気軽にご相談ください(今までの最低額はドメイン&サーバー料込みで10万円くらいです)。
ー③最近仕事になり始めたこと&プロボノでの関わり
2018年から2019年にかけて、少しお仕事の幅が広がっています。どちらもinble&nonbleらしい、外からは見えづらい「したいこと」のお手伝いです。
・コミュニティスペース「Marine Pia Labo」 のコミュニケーション設計
株式会社ファイアープレイスさんとご一緒して、三井アウトレットパーク・マリンピア神戸内にあるコミュニティスペース「Marine Pia Labo」の企画設計、特に利用者の方々にお願いするアンケートの設計を担当させていただきました。NPS®といった最新手法を取り入れつつ、地元住民の方が答えやすく、かつ「アウトレットパークに求められることとは?」という問いに対しての視座が得られるよう設計しています(現物が載せられず残念ですが…)。
「Marine Pia Labo」は、地元の方ならどなたでもご利用になれます。お近くにお住まいの方は、ぜひ使ってみてください!
・WEBメディア「soar」やNPO法人「PIECES」の寄付管理システム構築
人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていくメディア「soar」さんには、プロボノとして関わっています。
NPO法人設立から2年半ほどで約700名のマンスリー寄付会員がいるsoar。情報のセーフティネットとしてこれからさらに飛躍していくを目指し、大切な寄付者の皆さんの情報を丁寧に管理し、さらなる活動の拡大に繋げていくためのCRMシステムの構築、および導入後の日々の運用フローの設計とマニュアル作成をお手伝いさせていただきました。導入が完了した今も、システムの運用やデータ管理を通じて、引き続き関わらせてもらっています。
また、soarさんが繋いでくれたご縁で、子どもの孤立という社会問題に取り組むNPO法人「PIECES」さんでも、CRMシステムの導入をお手伝いさせていただきました◎
どちらもメンバーには学生も多いのですが、みんなとっても素直でやさしくて、inble&nonbleとして応援していきたい「こうしたい」に溢れています。
そんなsoarとPIECESでは、活動を支援してくださる方を随時募集中です。このnoteを読んで興味を持ってくださった方は、ぜひご検討いただけると、私もうれしいです!
4. inble&nonbleが実現したいこと
就活や転職の相談を受けていると「社会を身の回りからよくしたい」という純粋で温かい心を持った人たち、inble&nonbleの仲間になっていくだろう人たちが本当にたくさんいるなあと感じます。
inble&nonbleの周りにいる人たちだから「社会を身の回りからよくしたい」とは思いつつ、やっぱりパートナーや両親など、本当に身近な人の幸せが第一優先。そう考え、ある程度規模のある企業に就職・転職する人が多いです。希望どおりの企業が見つかると、もちろん私もとても喜びます。
ただ、こういう人たちとinble&nonbleで一緒に仕事したいなあと思ったときに、気づくのです。
会社勤めで忙しいしそもそも副業NGだから一緒に仕事できないじゃん!
ということに…。私はただその人と仕事がしたいのに、会社勤めというだけで、その機会が失われる。すごく悲しいことです。もちろん、パートナーや家族の幸せを考え、その人が選択した働き方なので、その選択自体は心から応援します。
ただ同時に「社会を身の回りからよくしたい」とも考えている人たちですから、inble&nonbleの考えにも共感してくれている。仕事にも興味をもってくれます。でも、大きな企業で働いている限り、一緒にできない。もどかしい…!
だから、
身の回りの社会をよくしたい企業勤めの人たちでギルドを組み
「チームinble&nonble」で仕事を受ける
ということを実現したいと割と本気で考えています。
副業NGな人たちやいろいろな理由で企業で働き続けることを選択している人たちでもinble&nonbleのマインドを持った人たちであれば誰でも一緒に仕事ができるように、色々工夫もしていきたい。
たとえば、関わり方を柔軟にチームで融通し合えるようにしたり、働いた分の収入はinble&nonbleがつくる法人に貯め、本人が受け取れるときに、保険のようにさまざまな形で受け取れるようにしたりしたい…などなど。ポラリスの「セタガヤ庶務部」に近いのかもしれません(先日知り合いに教えてもらいました)。
個人事業であるinble&nonbleが、こんなチームに発展していくとよいなあと、ひそかに願っています。
5. おわりに
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます…!inble&nonbleについて、少しでも知っていただけていたら、嬉しいです。お仕事で、MOCHI.の場で、皆さんとご一緒できる日を楽しみにしています!
この記事が参加している募集
”大切にしたいことを大切にできること”を支援するフリーランスチーム「インブルとノンブル」として、WEB制作やプロマネをしています。いただいたサポートは、前に進もうと働く人たちの”休憩所”として不定期に開いている場「mochi.」の運営に使わせていただきます。