巨大卵巣嚢腫摘出してから人工肛門を造設することになった話

今までの記事で何回か触れてきていた”入院”や”手術”についてです。
本当は公開するか迷っていたのですが、私のこの経験談が誰かのために慣れればと思い、公開することにしました。
ちなみに、人工肛門とタイトルにありますが、現在は閉鎖しています。なので今はオストメイトではないのですがオストメイトになり困惑したことなどの書いていけたらと思います。


腹部、腰部の異変

2019年初めあたりから時折お腹が締め付けられるような痛みだったり腰を殴られたような痛みがありました。このときは鎮痛剤で対応できるくらいの痛みだったので特に受診することもなく経過していました。
2019年の7月くらいからあまりにもお腹が痛むため内科に受診。内科的には特に問題はないが、婦人科に受診したほうがいいんじゃないかと言われるもののなかなか時間が取れず、8月に受診の予約を取ることになりました。
ちなみに職業柄腰痛を患う方が多いのですが年齢的にも今まで腰を痛めることはありませんでした。腹痛もたいていは下していることが多かったです。

救急搬送→緊急手術

7月中旬、あまりの腹痛に起き上がることができず、夜に鎮痛剤を飲んだのですが全く効かず、朝に”#7119”に連絡すると「すぐに救急車手配するんで乗ってください!」と言われあれよあれよと言う間に救急車に乗ってました。
ちなみになんとなく虫垂炎なんだろうなとか思っていたためとりあえず携帯の充電コードと本、財布など入院になると必要になるであろうものたちを持って救急車に乗りました。(ちなみに立ち上がれない状態だったので這いつくばっていました。救急隊員の方たちを家に入れるのも一苦労でした。)
10分ほどで病院に到着し、あれやこれやで説明を受けるも「これから手術です」のワードだけ残っている状態で手術を受けました。

ちなみにこのときの私の体の状態は右卵巣嚢腫+卵管茎捻転という状態でした。卵巣嚢腫は15cm以上の巨大嚢腫になっていて、卵管が捻れやすい状態だったそうです。案の定捻れており、検査を行った時点で右の卵巣がすでに壊死している可能性が高く右の付属器すべて切除する可能性が高いと説明を受けました。


術後→再手術

結局右の付属器は摘出ということになりました。手術自体は対して時間はかかっていなかったと思います。

術後とりあえず痛いけど手術翌日、看護師さんから「歩いてくださーい」言われてしまうので仕方なく歩いていました。その日の15時からお腹が急激に痛くなり、歩けないしトイレにすら行けないと思ってずっと横になっていました。明らかに痛みがおかしいと感じましたが「寝れば治るや」と思っていたため看護師さんを呼ばず。ただ、夕食がどうしても食べれなくて。痛み止めも飲み込めないくらい痛くなってきて蹲っていたら看護師さんが「ごめん!明らかに様子がおかしすぎるからもう先生呼んじゃうね!」と言われ検査をしたらS状結腸穿孔による急性腹膜炎と診断されました。
このあと家族も夜中なのに来てくれていました。(翌日地元に帰る予定だったみたいです)
至って当の本人はもう痛みが強くて何がなんだか覚えていないんですよね。家族曰くすぐ手術室に行けるようエレベーターホールの近くの部屋で採血をしたり家族に手術の説明をしていてくれたみたいです。唯一覚えているのは手術前の硬膜外麻酔のときに背中を突き出して丸くなってほしいと言われたのですが動きたくなくて泣きながら頑張って丸くなったのは覚えています。

ちなみに右付属器摘出手術の手術時間は約2時間だったのに対して再手術の手術時間は約6時間だったそうです。6時間て…。とはなってました。

人工肛門の一時的な造設

術後すぐに覚醒はしたみたいなんですが本当に記憶にございません。笑
手術3日後に立つリハビリを行うまでの記憶がありませんでした。
一般病棟じゃなくてICUにいるし立つと視界が真っ暗になって立てないし、ご飯は出ないし、管は大量についているし、「なんだこれ」となりました。
体を拭いてもらう時に腹部に違和感を覚え、看護師さんに聞いたら「覚えてないですよね、ちょっと待っててね、先生呼んでくるね」と言われ、主治医から一時的に人工肛門をつけることになったと説明がありました。
理由としてはS状結腸(大腸の末端の近く)に穴が空いたのを塞いだけどしばらくは大腸を休ませたほうがいいため人工肛門を造設したとのことでした。数カ月で閉鎖できる予定であることもこのときに説明を受けました。


内心、なぜ人工肛門…となりました。一時的とはいえ、初めの一週間は受け入れられず…。母親から毎日LINEが来ていましたが返したくない、みんなに私の気持ちはわからないとひねくれていました。今思えばおかしい話なんですけどね。笑
ただ当時は自分の体についての理解が全く追いつかず混乱している状態だったんだと思います。そんな中ICUから外科の病棟にお引越しすることになり、結構しょんぼりとした状態で運ばれたのですが、この外科病棟の看護師さんたちがめちゃくちゃ明るくて良い人たちで割とすぐ元気が出ました。
ここで突然私の職業を述べますが、私も看護師なんですよね。しかも初めの約2年は手術室で勤務しておりました。なので自分の状態が結構わかる状態だったんですよね。だからなおさら辛い状態でもありました。
少しずつ受け入れ始めた頃に言われた「辛い経験だけど看護師として経験してて良かったと思える経験かもしれないね」と言われて確かに。普通に過ごしてたら経験しないもんな〜と思いつつこの経験を覚えてる限りメモに残しておりました

この期間、栄養剤しか口にできないこともありましたし、ご飯も食べきれるか不安な時期もありました。また、体力を戻すのにも必死でリハビリ以外にも歩行練習のために病棟内をずっと歩き回っておりました。

ストーマの装具について

ストーマの装具は初めは看護師さんが装着してくれていましたが、体が動くようになると自分で着脱の練習を行います。まず、自分にどの装具が合うかを確認します。
自分の皮膚が弱ければ交換頻度が低いものを使用します。また、ワンピースとツーピースどちらが良いのかなど。私は週2目処で交換するツーピースを選択しました。
ストーマの直径を型取り、それを使用して自分のストーマパウチにするのですが、不器用すぎてちゃんとした形に切るのに時間を要してしまって看護師さんたちから「不器用でも大丈夫!装着できてもれなければいいんだよ!」と謎の励ましをもらいながら装着の練習を行いました。
装着に慣れるのには1週間程度でしたが、自分の皮膚と装具の相性が悪いと一から選び直しでなかなか退院できないという事態になります。私は実際このパターンで退院が2回延期になりました。
ストーマは本当に肌に良くないんですよね。めちゃくちゃかぶれますがなんとか耐え凌いだ感じです。私より皮膚が弱い方はもっと大変だと思います。多分ストーマをつける前に軟膏を塗って薄くしたガーゼを貼った上でのストーマ装着になっちゃうんじゃないかな…。

入院期間は約4週間、オストメイトだった期間は3ヶ月くらいだったと思います。この期間に自分のやるべき業務のこと以外にもたくさん学ぶことがあって、自分の看護師としてのキャリアを考えることができました。

とりあえず、若いからといって体調面の油断は絶対禁物です。なにか不調あれば受診しましょう!そして保険にも入りましょう!でも勧誘には気をつけて!健康にオタクをしましょう!

といいつつ私はこの2020年と2022年に入院手術をしてます。笑
ですがここまでの経験はしていないため、割とへっちゃらでした。笑

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