【創作】カップラーメンの作り方
もしSawaがカップラーメンを作る文章を考えたら…
【題名】カップラーメンの罪悪感
カップラーメンがしゃべったら、こういうだろう。
「きみ、腹が減ってるのか知らないが、俺を選んだからにはそれ相当の食いっぷりであろうな?」
ふざけんな。時計を見て、腹をさすり、家の壁の向こうを想像して、財布をひっつかみサンダルを履いて飛び出した。
一番安くてハズレのないカップラーメンをとった。やかんは黙って水を熱しているんだ。食いっぷりなんか、知らない。おまえには関係ない。
「それなりに俺も苦労してここまで来たんだ。湯気で曇るメガネ、麺を冷ます口のすぼみ具合、横には可愛い炭酸ジュースの姉ちゃんなんかがいると、俺はラーメンなんだって実感できるんだが?」
続くらしい。あと1分切ったところで割り箸の袋を破り、パチンと割ってすぐ食べられるようにカップラーメンの上にのせた。
「汁は飲むなよ。下品だからな。だってそうだろ。全てを平らげるのはありがたいが、それを許すほど俺は汚れてないぜ。ほら、水分ならコーラの美人がウインクしてる。あれに口づけすりゃあ、おめえはキマるぜ」
タイマーが鳴った。うるさい。タイマーの音もお前の口上も。
「晩御飯は粗食だな」
わたしはメガネを外し、飲み物は用意せず、あんぐりと口を開けて大胆に麺をすすり、最後の一滴まで平らげた。晩御飯はすでにチキンチーズバーガーに決まっている。
カップラーメンの罪悪感は私には効かない。
おわりに
どうでしょうか?
もしよければ、コメント欄に誰の文体に似ているかコメントしていただけると勉強になりますし、その人の作品を読もうと思います。
ねえよ!っていわると、それはそれで嬉しい笑
では、また。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?