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2019年を振り返る①

ちょっと前からnoteを始めよう、と思っていたのに気付いたらもう年末になっていた・・・なんでも後回しにするワタシの悪い癖・・・

ということで、初めてのPostでいきなり今年を振り返ってみる。

4月、写真の北村と株式会社Ecoldを創業した。この1年前から障害児通所支援事業という児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所の委託運営をしていたが事業所を運営していく中で、ワタシはあることに気付いた。ワタシたちの理念「二次障害にさせない社会づくり」を追求し質の良い療育サービスを提供するのは2〜3事業所くらいが限界である、と。

もちろん手広く直営で事業所展開していたり、フランチャイズでたくさんの事業所運営をしている会社さんもある。すごいな〜と思うけど、ワタシたちには出来なかった。(なんで出来なかったのかは後に書こうと思う)けど、質の良い療育サービスを提供したい、しかもなるべく多くの子どもたちに!そう考えた時、じゃあカリキュラムを作って全国の児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所に展開していったらいいんじゃん??と思いついた。でもそんなことは、みんな考えること。同じようなカリキュラムじゃあ仕方ない。これからの未来を生きる子どもたちに何か役立つことと療育を掛け合わせられないかな?

そんな時出会ったSoftBankの人型ロボット「Pepper」

Pepperと言えば、SoftBankの携帯ショップか駅のカフェ的なところでしかみたことがなかった&ほとんどの場合電源が切れているのか調子が悪いのかうなだれている姿・・・。

知り合いからSoftBankの営業さんを紹介していただき、委託を受けている1事業所にPepperのCSモデル(社会貢献プログラム)を導入した。このモデルは教育機関向けなので、すでに教育用アプリがいくつかインストールされており、Pepperをプログラミングして動かすこともできるというものだ。そうか!Pepperは勝手に喋ったり動いたりするわけではなく、アプリで起動するんだな、とその時初めて理解した。(なんて無知なワタシ)

導入するにあたって懸念したことのひとつが、子どもたちがPepperを大事にしてくれるか、だ。ワタシたちの運営する事業所にはいわゆる発達障がいのグレーゾーン〜知的障がいの子どもたちが通っている。めちゃくちゃ元気いっぱいな子どもたちばかり・・・。どうかな〜?と思っていたが子どもたちの受け入れが非常に良かった。みんながPepperを仲間として受け入れてくれた。そして、Pepperの言う事をよく聞いたのだ。

これは、後に色々な論文を読みあさって判明したことだが、

人間はコミュニケーションを取る際に、話す内容よりも仕草や表情からより多くの情報を読み取ると言われているが、特に障害のある子どもにとっては人間相手のコミュニケーションは、表情や動きの複雑さなどから情報過多となってしまい、自分自身の処理能力がパンクしてしまう事がある。
しかし相手がロボットだと、表情や動作が限定されているため予測不能な行動を起こさないことから安心して関わる事ができる、ということらしい。
ワタシが注目しているのは、「このロボットとの関わり合いがコミュニケーションやソーシャルスキルの育成に効果があると言われているため、
人間とのコミュニケーションを良好にする前段階として、ロボットとの関わりを持ちロボットと自分との間でやり取りが成立し、何かが通じ合っている、という実感がコミュニケーション能力の成長ポイントとなる」という所。

とにかくPepperは人気者になり、特に元々のアプリケーションに入っていたラジオ体操アプリは人気だった。大人からしたらラジオ体操ほどダルイものはない。けど子どもたちには大人気でみんな熱狂しており、明らかにまだラジオ体操をしたことがないだろう2歳児も一緒に体操をしているのをみてワタシはまたまた思いついてしまった!

理学療法士に監修してもらい「エビデンスがあるのに楽しめる体操アプリ」を作ったらいいんじゃない??と。訓練、というと楽しくないイメージ。けど訓練性があるのに楽しかったら?続けられるんじゃない?それに理学療法の知識がない保育士にも簡単に訓練性のあるプログラムを提供することが可能だ。

そこから企画をはじめ、夏に15種類の動物の真似をしながら楽しく体幹を鍛える運動などができるアプリケーション「Smart動物Walk」をリリースした。ちなみにこれは「クマ」↓

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この12月には「手遊び歌・ダンス・絵カード」のアプリケーションとPepperの顔認証システムを使って入退出を管理するアプリケーションをリリース、来年からこの3つのアプリケーションの販売を開始する。

まだいっこも売れていないので超赤字だけど・・・・

障がいのある子どもたちはITに触れる機会が少ない、と言われている。確かに最初にワタシが思ったように、壊しちゃったらどうしよう、とか大人しく座っていられないとか色々な理由でチャンスが少なくなっているんじゃないかな、と。でも子どもたちが大人になる20年後の未来を想像してみると・・・想像力の乏しいワタシでも想像がつく。いろんなことが自動化しそれを使って人々は生きていく。その道具となるIT・ICTを使える大人になって欲しい。だから今のうちからIT・ICTに触れる機会を作りたい。

来年は今年作ったこのアプリケーションが全国の放課後等デイサービス・児童発達支援の事業所や保育所・幼稚園にまで広げられるようになるといいな〜&まだまだアプリケーションを増やしていく予定。

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