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オンラインイベントの成否は「準備」で決まる(②進め方編)

あまりに長くなった前編(➀準備編) を無事に書きあげられたので、今回は②進め方編です。

2020年12月31日に開催された嵐さんのThis is 嵐Liveを題材に、オンラインでどのようにプロジェクトやイベントを進めていくのか?について勝手に考えていきます。

今回は、いかに人を巻き込んで、楽しく自分たちのプロジェクトに参加してもらうのか?
それをどうやってオンラインで実現するのか?についてです。

今回のライブは「新たな挑戦」

 活動休止といういったんの区切りを迎えるにあたって、最後のタイミングをどのように迎えるのか。本人にとって、ファンにとって、最後となる機会はとても大切な機会でした。

 前編で書いた通り、ライブの1か月前から始まった「みんなで準備だTV」。全10回中の第9回目のタイトルは「新たな挑戦の準備だ!」でした。

紹介されたのは、双方向でライブ会場と繋がる「MEETS CHANCE機能」について。この回で5人それぞれの口から語られる「今回のライブは新しい挑戦だ」という言葉を聞いて、今回のライブは、今までやったことを踏襲するのではなく、その積み重ねの上にさらにまだ挑戦するんだ。という位置づけを参加する側も自覚することができました。そもそも、ここにきてもなお挑戦し続けるという姿勢に、尊敬と感動しかないですが。

 どんな意図でイベントをやるとしても、事前に主催者としての意図や心持を知っているのと知らないのとでは、参加する側が当日どんな気持ちで臨むのかが全く違ってきます。意図を持っているのはもちろんですが、それを伝えることの重要性を改めて感じました。

そして、おそらくこの動画だけでなく、休止を発表してからのおよそ2年間、そしてこれまでの21年間、ずっと伝え続けてきてくれたのが嵐という存在だったのではないかと思います。

 伝えたからといって必ずしも伝わるとは限らないことを、自分たちの伝えたいことと、求められていることをすり合わせながら伝えるということはどれだけ大変で胆力の必要なことか。誤解や憶測が広がりやすい中でもブレずに伝え続けてくれたことは大きな信頼になっていました。
これまで伝えてきた土台があったからこそ、伝わった部分も大きかったのではないかと感じています。

<プロジェクトの進め方がすごい!>
フレンズ参戦の準備だ!のための「準備」

新たな挑戦だったのは、MEETS CHANCE機能だけではありません。
先にリリースされたのは「フレンズ参戦機能」でした。

これは、オンラインでなかなかできない「友達と一緒にオンラインライブに参加することができる機能」。

詳細は動画に譲りますが、そもそも最初っから「集中したいとき」と「友達と話したいとき」があるよね。というニーズを適切に汲んだ、ライブの音声と友達の声のバランスを変えられる。そしてミュートもできる。という配慮の行き届きすぎた機能が実装されています。
 ただそれ故にデータ量が大きく、止まってしまったり、画像が途切れたりするリスクも高い。生配信でもあり、「その瞬間」を共有することを大切にしている(と思われる)機能のため、どうやって機能の精度を上げるのか、ズレたり途切れるリスクを下げるのかについて、最後まで検討してくれていました。

実際に12月6日に動画で機能のリリースがあった後、12月7日はファンクラブ会員向けに「どのくらい使う予定か?」アンケートを採っています。しかも、わざわざファンクラブ向けの動画を別に撮影したうえで、アンケートをなぜとるのかまで丁寧に説明したうえでのアンケート。コメントが無くても回答する人は多いけれど、5人からの言葉が回答のモチベーションになることをきちんとわかっている。

そのうえ、2回目の動画で予行練習をやることを告知し、ライブ4日前にもかかわらず(…!)12月27日に予行練習を実施していました。もちろんシステム側の検討事項や調整したいこともあった上での実施とは思いますが、参加してくれる人がいないと成り立たないので、予行練習にすら事前に「楽しそうに」「気を付けるポイント」を伝えることで、「予行練習に参加しようかな‥」という気持ちにさせる仕掛けをしています。

動画の最後のほうに「そこが目下、フレンズ参戦機能の課題です!日夜頑張っています!」という松本さんからのコメントがあるのですが、挑戦というスタンスを共有しているからこそ、課題もオープンに共有できる。だからこそ、周りの人も「一緒に参加しよう」「応援しよう」という気持ちになるのではないでしょうか。
 該当部分を秒数指定でリンクを貼ったのでここだけでも、ぜひご覧いただきたいです。(8:30頃~11:00およそ3分半)


 そして、実際にフレンズ参戦機能の予行練習配信が終わった後、Twitterで実際どうだったのか?という意見を募集する。とにかく徹底して受け止め、やり抜くスタンスに、「多くの人を巻き込んだプロジェクトの進め方とはこういうことか」ということを目の当たりにしました。
詳しくは Twitterの #フレンズ参戦予行練習の感想 タグや、公式のツイート(以下)をご覧ください。

あの多忙を極める中、めちゃくちゃファンとのコミュニケーションに時間を割いてくれていることを改めて実感しました。

自分たちのスタンス(今回は「挑戦する」)を共有している、そして今抱えている課題もオープンにすることで、周りの人の協力を引き出すことができる。その可能性が上がっていくことを実感しました。

考え得ることを全部やってくれた

改めてこのライブだけ、オンラインイベントだけの観点から振り返っても、どれだけたくさんのことをやってきたのか。我々が知り得ないことにも相当多くの時間を割いてくれていたことを実感しました。

 今回は特に、嵐の5人が考え得ることを全部やってくれたのでは、と改めて思います。 ただ自分たちがやりたいことだけでもなく、ファンが「こうなったら嬉しいな」という感覚だけでもなく、
ファンのニーズをほぼ完ぺきに満たしたうえで、更に想像を超えた演出を、参加までのプロセスを、提供してくれることが嵐であり周りのスタッフの凄さでした。

考え得ることを全部やり切る、そこに向かって挑戦するその姿だけで、人は応援したくなるものではないでしょうか。

たとえば、今回はデジタル配信なので、紙のチケットが無かったのだけれどファンクラブ向けには紙チケットを発送してくれたり。
 それだけではなく、紙チケットとともに装飾の銀テープ(通称「銀テ」:ライブのクライマックスの時に発射されるキラキラのロゴ入りのテープ。アリーナやスタンドの前方席だと降ってくる銀テをゲットできることが多い。可能な限り参加したライブの記念にほしいもの)が入っていたり。それだけで、リアルにライブに参戦した気分になれたり。家族LINEはその話題でしばらく持ちきりでした。

以下はただのおまけ
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