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日向坂46 6thシングル『ってか』感想(箇条書き)

※書きたいことが出てきたら後からちょっとずつ書き足していくと思います


M1. ってか

・のっけから疾走感のある打ち込みピアノ(かっこいい)

・イントロから直でサビへ(大サブスク時代)

・大まかなコード進行が夜に駆けると似ている
(大まかにAメロが丸サ進行でBメロとサビが王道→丸サ進行のやつ)

→いわゆる“今風な”“YOASOBIっぽい”アレンジがなされていてかっこいい

・各サビ前の緊迫感を煽ってくるようなシンセがかっこいい
(スーパーマリオオデッセイのラストダンジョンを思い出した)

・メロディ自体は往年のJ-popっぽい感じ
(乃木坂46の『ごめんねFingers crossed』のようなジャンプの多いメロディではない)

・間奏でピアノがスッと消えて往年のギターソロが始まる(個人的にちょっとだけ残念なポイント)

→(「往年のJ-pop感も残しつつ、ボカロ世代にも刺さるような曲を!」みたいな意図がありそう)

・常日頃から男たちに「可愛いね」とか言い寄られまくっている女性が人を見た目だけで判断する世のシャバい男たちに対して自分の考えを強気に述べるような歌詞

→むやみに“かわいい”を消費していたような従来の楽曲(アザトカワイイとか)をメタ的に見ているようにも思える
(見た目じゃなくて中身を見てね)

→MVの最後に「でも、もちろん“かわいい”も正義ですよ〜」と言わんばかりの丹生ちゃんの大演技(真骨頂)が用意されており、“かわいい”を否定するだけでは終わらない
(中身だけじゃなくて見た目も見てね)

・2サビの「他の誰かには絶対ない そんな魅力とか見つけて」という詩を境に主人公が一気に自信を失くしている(完全に自分を見失っており、今までの強気な姿勢が虚勢だったと分かる)

→その後の落ちサビの歌詞は最初のサビと一見同じように思えるが、感情の揺らぎを経て今度はよりメンヘラっぽく捉えられるようになっている

→このように強さと弱さを同居させたような楽曲のセンターを金村美玖が務めることに大きな意味があると思う(ピッタリな人選だと感じる)

・日向坂にしては珍しくお金が掛かってそうなMV
(楽曲・MVにはどんどんお金をかけていってほしい)

・「夏嵐」や「Butter」で見たのと同じ、“表現者”金村美玖がそこにいる

・ヒラヒラでパンツスタイルの衣装、正面から見たときの空間に対して衣装が占める面積の割合が大きいように思う(衣装それだけでも圧がある)

→キレのある群舞と合わさったときに迫力がさらに増しているように感じる

・歌詞は中々にヘラっているがパフォーマンス自体はTAKAHIRO先生振付のしなやかでキレもあるものとなっていてかっこいい

・引きで見るとキレが、アップで見るとしなやかさが強く印象に残るように思う

→テレビ披露の際のカメラワークによっても印象がいろいろ変わってきそうなので、番組ごとにパフォーマンスの印象の違いを楽しめそう

・ライブでの演出に対する力の入り具合が段違い
(曲前の音楽やレーザー演出、スクリーンの映像など。加えてこの1曲のために衣装を着替えていた)

・パフォーマンスを生で見ることの体験価値が非常に高いと感じた楽曲

・普段バラエティーで活躍しているようなグループがこのような楽曲をパフォーマンスでモノにすることには大きな意味・意義があると思う


M2. 何度でも何度でも

・曲調は全体的に王道な感じで、サビ周りも小室進行Bメロで高まる高揚感→サビ前「やり直そう」のC♯7(Ⅲ7)のコードでAメジャーからF♯メジャーに短三度転調→みんな大好きカノン進行といった構成で耳に馴染みやすい、万人ウケしそうな曲になっていると思う

→6/8拍子?を活かしたサビの力強さもあって応援ソングとしては分かりやすくて良いと思う
(個人的に歌詞の詰め込み感がとても気になってしまう、3/4拍子みたいな譜割りに思える)

・ちょっとの昭和感があるアレンジ(2サビのハーモニカなんかはいかにもそれっぽい)

・個人的に「○期生が○列目」系のフォーメーションにはあまりしっくりこないのですが、同期生が固まることによって生まれるものもあるんだろうとも思います


M3. 夢は何歳まで?

(ユニット祭りで初解禁された楽曲その1)

・マイナーキー(E♭m)でかっこいい系の曲調
(あゃめぃちゃん曲なのでもっときゅるるんな感じかと思った、とユニット祭りで思った)

・主人公の思い悩み方が櫻坂の表題曲


M4. あくびLetter

・かわいい感じの軽自動車のCMで流れてそう、異国情緒を感じる曲調

・サビ(前半)のコード進行は4516だと思うのですが、そこを少し裏切ってくるサビ8小節目のC7(Ⅰ7)?みたいなコードによってある種の浮遊感のようなものがもたらされていて、それが良いアクセントになっているように感じます
(個人的にフレーズの終わりでコード/スケールをちょっと捻ってくるタイプの曲が好きなので)

・自分の気持ちを手紙で伝えるというちょっとレトロな歌詞で全体的にファンタジー色が強い(みんな手紙なんか書かないので)

→基本的にこのような異国情緒とファンタジーの相性は良いと思っているので、詩と曲がバッチリと噛み合った楽曲になっていると思う

・カラーチャート(埼玉3人組)がまるで洋楽のMVみたいなお洒落レトロ空間で生活したり踊ったりしているミュージックビデオ

・ミクティー(おすし)のスタイリングが好き

・Bメロや間奏で聴こえてくるエレクトーンの音色がレトロな映像と合っていて良い

→詩・曲・MVの調和が取れた素晴らしい作品になっていると思う


M5. 酸っぱい自己嫌悪

(ユニット祭りで初解禁された楽曲その2)

・カントリーっぽい曲調でアコギの音色が沁みる

・ところどころであいみょんがチラつくサビ

・相手の思いを汲み取ることができず別れてしまった 青春時代の記憶を「酸っぱい」や「ほろ苦い」と表現した歌詞
(“大人な味”の象徴であるコーヒーの味と似ているのが興味深い)

・ノスタルジックな片田舎でみーぱんファミリーが青春しているようなMV タイトルロゴも可愛い

・MVのストーリーが地方出身メンバーで構成されたみーぱんファミリーと重なって心の琴線に触れるような

・ユニット祭りで初めて聴いたときは急な新曲披露による驚き+2002年組の曲(サビがヨナ抜き音階の4516進行)の曲調・イメージと似ているように感じてしまったこともあって正直この曲の印象は薄かったんですが改めてじっくりと向き合っていくうちにどんどん好きになっていきました


M6. 思いがけないダブルレインボー

(MVなし)

・初めてタイトルを見たときに“ひなのちゃんとかが考えたのかな?”と思った

・編曲がAPAZZIさんっぽい(実際そうだった)

・サビのシンクロニシティ感
(①曲のキーがCメジャー②サビのコード進行がカノン→王道進行のやつ③サビ6小節目のメロディがシンクロニシティっぽい)

→シンクロニシティではサビ6小節目などでCメジャースケールにない音が使用されているためよりドラマチックな印象になっており、ダブルレインボーの方は相対的にスッキリしていると思う

・落ちサビ前のストリングスと金管楽器の感じは好き


M7. アディショナルタイム

(MVなし)

・イントロが丸サ進行でいきなりお洒落

・1BとCメロで出てくるちょっと童謡・民謡風のパート(小室進行+ヨナ抜き風メロディ)がクセになる&歌声が聴こえやすくなっているのでここで一気に惹き込まれる
(1Bのすーじー、Cメロのおすし→としきょんの部分が特に好き)

・サビ(前半)も丸サ進行でお洒落&かっこいい

・イントロから直接サビへ向かう、間奏が往年のギターソロな「ってか」と、サビ入りではなく、間奏がお洒落キーボードの「アディショナルタイム」の違い
(表題曲の制約の多さというか相対的なカップリングの自由度の高さを感じる)

・普段から強気な態度を取っていたであろう女性が恋人から急に別れを切り出され、調子を狂わされながらも強情を張っている感じを描いた歌詞

→プライドの高い女性の感じに「My fans」を思い出した(虚勢を張っている点においては「ってか」とも似ていると思う)

・個人的に「アディショナルタイム」という言葉には、サッカーでもうほとんど勝ちの目がない側の人がその局面で一縷の望みを賭ける(も高確率で負けてしまうため結局のところ希望的観測にすぎない)ような、少し未熟なイメージを抱いていたので歌詞で描かれている状況にワードがうまくとけ込んでいると感じました

・MVが無いのがもったいないのでいつかライブで披露した映像をMV代わりにアップするやつをやってほしい



現時点でのMV・パフォーマンス込みの個人的好きランキングトップ3
1位 ってか
2位 アディショナルタイム
3位 酸っぱい自己嫌悪


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