甘い人々、甘い歴史。
ども。
野村です。
久しぶりにnoteで書き下していきます。
最近はレシートTweetの転載ばかりだったからね。
ちゃんと書きます。
推敲はしないし、プロットもないけれど。
今更、またかよ
昨日から、まあ定期的に話題になる「飲み代は男が奢るのか、男女で割り勘なのか」論争が火を吹いていて。
基本的には男女関係なく奢ります。
既知の友人だったり後輩、年下にはね。
最近は貧乏だから割り勘ばかりだし、奢られることもあるけれど。
ただ、大前提として「既に知り合いであり、友好関係にある人」に限る。
そりゃそうだよ。
見ず知らずの人に奢るほど器は大きくないです。
貧乏な分、セコケチです。
だから大事な人、東京からわざわざ会いに来てくれたり、普段良くしてもらっている人に限っています。
あと行きつけの居酒屋や飲み屋で「一杯どうぞ」はやりますよ。
28歳の俺が実体験した港区女子
28歳くらいのときかな。
今から18年ほど前、2006年あたり。だと思う。
必死に仕事しましてね、派遣社員だけど。
会社に利益を大きくもたらして、時給2500円前後貰ってたんですよ。
月給は額面で45万、手取りで35万くらいかな?
年収で540万くらい。
HTML書いたりphp書いたり企画書書いたり。
広告代理店とやりとりしたり、費用対効果を見て「どう消費者に伝えるか、何を伝えるか」を現場レベルから制作レベルまで全部やってたのよ。
事務仕事だけは手伝ってもらったけどね。
派遣社員だから最終的な決裁権は上長だったから。
そうすると広告代理店から接待を受けるんですよ。
今考えると相当だね。
会社は溜池山王にあったんだけど、赤坂だの六本木だの。
酒好きですからホイホイ行くわけ。
最初のうちはね。
はっきりと覚えていないけど、夏だったかなあ。
今で言うギャラ飲みって感じの接待があって。
それが本当に嫌だった。
キャバ嬢でもない、一般人のキレイな俺より若い女性が付く。
ビジネスカジュアルに小汚さをプラスしたような格好だから、品定めするように見られる。
あまり乗り気じゃない様子が伺える。
その時点でちょっと嫌な感じ。
仕事の上辺の話をしたり、当時は自転車通勤してたから住んでいる場所とか。
台東区って言ったら嫌な顔。
悪いかよ、地元やぞ。
母親と住んでいると言ったら更に嫌な顔。
うるせえ、DV親父から守るためやぞ。
失礼ですけど、年収はどれくらいですか?
君、本当に失礼だな。
若干少な目に言う。
そしたら
自分が着ている服は何処のブランドで
自分の付けているアクセサリーは何処のブランドで
芸能人の誰々と飲んだことあるとか
これは誰々から貰ったとか
そういう話ばかり。
うわー他人のふんどしで生きている人生じゃんか、マウント取られてるじゃんかと思ったてら。
ところで野村さんは何処の大学出てますか?
うるせえ、専門学校神田外語学院国際コミュニケーション系英語専攻科じゃ!
と、とても柔らかく言ったら
「大学出てないってマジですか!?私は○○大行ってるんですけどーw」
もう嫌。
帰りたい。
実家の居酒屋に帰って、勝手にスーパードライ注いで飲んでいたい。
こんなマズい酒はない。
1時間位して、ああ、ちょっと急な仕事が出来たんでここで失礼しますと帰ったのさ。
大嘘ですよそんなもん。
チャリを赤坂見附に置いて地下鉄で帰りましたよ。
当時住んでいたところは風呂がなかったから銭湯にダッシュして、ケガレを落としてサウナで整えて。
で、勝手に店のスーパードライを飲む。
今で言う港区女子の思い出というのは、こういう実体験なんですよ
甘い世界に、甘えるだけ甘えたいだけの、中身のない人。
着飾った生活と、スペックだけの理想論。
自分は苦労をしたくない、楽して自分だけ楽しく暮らしたい、そういう若い女性。
それが俺の実体験に基づく「港区女子像」なんです。
ひたすら、甘い道を進む
甘い人々。
それが俺の港区女子像。
どうして18年も前のことを覚えてるか?
すごく嫌な体験って忘れられないでしょ。
それで接待が嫌いになったし。
ついでに広告代理店も。
相手は自称大学生で、見た目は20歳くらい。
当時の俺は年上好みだったりする。
なので若さってのは俺には魅力にならない。
俺よりも7〜8歳年下なら、俺らの年代よりも競争相手が少ないから大学も行きやすかろう。
バブル前夜に生まれて、子供のときは何不自由しない生活を送って、就職氷河期もひょいと避けられた。
そう言う世代の人だったと思う。
全く中身がないけどね。
ただひたすらに甘い。
森羅万象を甘く見て生きている。
俺が一番嫌いな生き方。
自分の苦労を自慢したいわけじゃないし、人には人それぞれの苦労があると思う。
それでも、俺の場合は我武者羅に働くことで苦労を昇華させて、仕事してよかったと実感して、充実していたわけ。
朝方まで本社の経営企画部の人とブレストしたり、企画を練り上げたり。
サウナでひとっ風呂浴びて2徹で働いたりね。
俺はちゃんと自分の苦労は自分で昇華させていたのよ。
手と頭で。
そういうことを、鼻で笑われた感じというか小馬鹿にされた感じと言うか。
思いやりや寄り添う気持ちが全く無い会話って、ものすごくキツイ。
別に褒められたくはないけど、ちょっとだけでいいからわかってほしい。
それすら感じ取れない感性も嫌いだね。
お金を稼ぐことの大変さ
それが俺より9つ下の男性の料理研究家の身に降り掛かったわけ。
どういう人生を歩んできたか、本人がちゃんと口にしているからそれを信用すると、彼なりに苦労の連続だったと思う。
お金を稼ぐことの大変さ、働くことの大切さというのを人一倍わかっている人だと思う。
俺と似ている部分もあれば似ていない部分もあるけれど、一所懸命にやってきたんだろうな、というのはわかる。
そうじゃなかったら相当な役者だけど。
お金を稼ぐって、本当に大変なんだよ。
時給1700円から1年で1000円近く上げるって滅茶苦茶大変なんだよ。
脳みそをブンブンにぶん回して、色んな人に頭を下げたり悔しい思いも数え切れないほどして、それでも必死に仕事した結果なのよ。
自分で言うのも差し出がましいけど、スマートには生きていないの。
泥塗れになって生きてきたの。
血尿が出たこともあったし、謎の耳鳴りが起きたこともあった。
執行役員の胸ぐらをつかんだこともあったし、ウンコも漏らしたこともある。
そうやって嫌なことを数多く色々と積み重ねて、今は休んでいるけども、いろんなことができるようになったの。
若さはその場しのぎの便利な逃げ道
そうやって手にしたお金を、若いからという理由だけで奢れ。
あまりに理不尽じゃない?
一体何を考えているの?
しかもそれに賛同する人が多いこと多いこと。
恥を知らないの?
そんなに他人の甘い汁を吸って生きていたいの?
それじゃ周りの人々に失礼じゃない?
もっと言うと、昔の自分にも失礼じゃない?
子供の頃、ちゃんとした夢を持っていただろうに、その自分さえも裏切るの?
全部、他人の責任で生きたいの?
死ぬまで「自分じゃ何も為せなかった人間」のままでいたいの?
一部の人に見られる「私は価値がある人間だから奢られるのが当然」という思考回路。
人の価値は他人が決めるんだよ。
その結果が金銭だったり、仕事だったり。
自分も若い時期が当然あったから、そういう甘い考えがあったよ。
それこそ28歳の俺なんか生意気だったよ。
でも個人事業主になって様々な壁にぶち当たって、ぶち当たって、ぶち当たって。
気がついたら、そんな甘さは消えていたよ。
若さってウリになるんだよね。
俺が高校生の時、30年くらい前からブルセラとか援助交際とか、そんな言葉が生まれてきて。
今だとパパ活とかギャラ飲みとか港区女子とか。
根っこは同じなんだよね。
若さに甘えて、若さを売って金を貰う。
稼ぐのではなく、貰う。
若さ以外の代償を差し出すことなく、ただただ貰う。
そういう行為の他ならないの。
甘い歴史は順調に繰り返している
最近、頂き系女子ってのが逮捕されたよね。
詐欺だっけ?
それも若さを売った結果だよね。
最近じゃなくて、そういう甘い考えで人の道、法の道から外れる人って昔からいるのよ。
ブルセラが流行ったときも、援助交際系の裏DVDが流行ったときもあったでしょ。
当然逮捕者も出たけど、人生が壊れた甘い女の子もたくさん出たじゃない。
カメラの前でセックスするだけで手軽にお金が貰える!
いやいや、どういう考え方で出ちゃうのよ。
中高生が。
子どもだからって言い訳が通用するのかな?
AVの視聴は18歳未満禁止でしょ、法律上と建前上は。
それをセックスを知っている中高生が知らないはずはないし、出たってことは少なからずダメなことって認識はあるはずなんだよね。
でも、最後は自分で選んだんだよね?
ちょっと同情する部分もあるけども、全面的ではないよ。
あくまでも、ちょっとだけ。
順調に10年周期くらいで歴史って繰り返してる。
人生は、ほろ苦いくらいが丁度いい
もうすぐ46歳になるけど。
俺が件の料理研究家だとしたら、奢らないかな。
知らない人に奢りたくないもん。
それにマジ切れするだろうね、俺。
甘い人々の顛末を見てきたから。
経験した場数では圧倒的に多いから。
それに歴史も知っているから。
そこで本当に大事なのは、なんでそういう目にあったかを自分で考えること。
なんで炎上したのか、なんで多くの人に咎められたのか、なんで多くの人が自分に賛同するのか。
自問自答を繰り返し、繰り返し、繰り返し、答えが出ずとも繰り返し。
自分を疑う作業は苦しいし、やりたくない。
けど、自分自身の姿って、自分の目じゃハッキリとわからないんだよ。
自分の声と録音した声の違和感。
それと同じで。
自分の弱さを認めて、自分の甘さを認める。
非常に苦々しい。
けど、それをしないと人間って成長しないんだよね。
そうすると人生の苦さってのがわかるようになる。
他の人が背負っている苦さ、自分が背負っている苦さ。
甘さを共有しないで、苦さを共有する。
思いやりって口先の甘っちょろいこと、インスタントな共感じゃなくて、苦さを分かち合うことだと思うんだよ。
その苦さに押しつぶされても、縛られてもダメだけどね。
バランスが重要。
少しだけなら自分を甘やかそう。
迷惑をかけないように。
だから、人生ってのは、そんなほろ苦いくらいが丁度いいんだよ。
そんなオッサンの戯言。